2008年12月30日火曜日

今年も大変お世話になりました





私達イセザキ書房は毎年お客様に喜んでいただく事をまず第一に考えてしっかりと商いをやっていく覚悟です。どうぞお引きたていただけますようにお願い致します。

お客様へ

一月一日(木) お休み
一月二日(金) お休み
一月三日(土) お休み
一月四日(日) お休み
一月五日(月) 平常営業9:00~

となります。

新しい年もよろしくお願いいたします

佳き年をお迎え下さい

よろしくお願いいたします




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イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308 FAX: 045-261-3309
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2008年は終った

世界史にも残るであろう波乱の1年であった。
私自身は2月に白内障の手術をして店の中の色彩の美しさに歓呼の声をあげ、読書のスピードアップが出来たのが、この上もなく嬉しかった。

ところが6月頃より腰痛が酷くなり真夏の暑さの疲れかと思う程、歩行速度が落ちて来た。秋ぐらいになるとお尻と右足の上部裏側に痛みを感じはじめた。行きつけの内科の主治医の診断で整形外科医へ行くことを勧められてE病院のIドクター宛に紹介状を書いてもらい検査を受けた。心の中で「手術だけは避けてください」と祈っていたが検査の結果は「腰部脊柱管狭窄症」だという事がはっきりした。
これは加齢による脊椎骨の変形で腰部への通り道である脊柱管が狭くなり足へ向う神経を圧迫する事によって起る病気であるが、思えば50年間書店に勤め休みは年5日、いままで大きな病気にならなかったのが不思議なくらいだ。
今、静かに働きすぎた事を深く反省させられている。

手術は名医であるIドクターの執刀による全身麻酔で痛みは全く感じることなく気がつけば終っていた。術後三日目位から実質リハビリテーションが始まった。私の内科の主治医のように優しい言葉など一言も無く「もっと早く歩け!」と背中をドーン!と押してくる。フラフラしながらとても怖かった。大病院のドクターは忙しいので事細かな質問はあまり歓迎されないという事が分かった。
その為に看護師さんやメイドさんと話すことが多くなるが、これも要領よくやらないとなかなか意が通じない事も多かった。一週間位経った頃から大体様子が呑み込めて私なりに入院生活をより有意義にする事に精を出した。今まで使われてなかった筋力を強めねばならない事だからそれはもう大変な痛みとの戦であった。
台に腰を置き手を膝の上に乗せて立ち上がるという動作は何でもない事なのにそれが立ちあがれない。どうしても立ちあがれない。私は「何としても、これをやらねば!」と自分自身に気合を入れた。大きな声で「エイー!」と掛声をかけると上手くいきそうだと思い「エイー!エイー!」と周囲構わず大声で気合をいれて頑張った。リハビリの先生、看護師さん達も私の声にビックリ。普通の声でもよく通る声質の私が大声を張りあげて汗を流しながら「エイー!エイー!」と百回近く叫ぶのだから周囲は迷惑だっただろう。それともこの光景は壮観だったかも分からない。
私は何が何でもこのリハビリに負けてはならないと必死の三週間を通した。
手押し車が外され何も持たずに歩き始めた時、嬉しいと思うと共に腹を押さえ胸を突き出し顎を引いて病室の廊下を毎日毎日、時間のある限り歩いた。ヨロヨロしながら。正しい姿勢ですいすい歩ける日を思い浮かべながら歩きに歩いた。

※ここから食事中の人注意

ある日私は大便が肛門の所まで出ているのに排便出来ず師長さんに話をしたら「トイレで待っていて、すぐ行くから」と云って何分もしないうちにゴム手袋をはめた師長さんが私のお尻に指を突っこんで便を引っ張り出し「さあ、きばって!出るから」と云って立ち去った。たまりにたまっていた大便が大量に出た。私はほっとすると共に師長さんの手際のよさ、患者に対する愛情や仕事への義務感に感動させられた。



一ヶ月間24時間一緒に過ごした同居の人達。
75才の私が一番若い人だからビックリした。
病室の一日は朝早く、そして夜も早い、私が今まで生活してきた時刻と比べると三時間位ずれている。私の戸惑いはそんな所にもあった。
更に驚いたのは70代・80代のおばあさんの所へやって来る家族は殆ど息子。娘や嫁はあんまり来ない。私の場合は息子、嫁、孫みんな来てくれたけど。
病人と云っても整形外科だから生死を彷徨うような人は一人も居ない。暇があれば病棟の中心にある広場へ集まり朝から夕方まで患者同士や家族、見舞い客で賑やかに会話が弾んでいた。私は全く参加しなかったけど通りすがりに聞く話は私には無関係の事ばかり。

三度の食事タイムは一寸したコミュニケーションのひとときになった。一日の食事で250円ではそんなに美味しい物は期待出来ないけど魚好きの私でも病院が出した魚はほとんど食せなかった。それでも一ヶ月間ちゃんと生きられたけど。
80代の母親の所へ毎日通ってくる同室にいる60近い息子。又、80代の母は横浜に住んでいるが長男は結婚して、妻の実家近くでマンションに住んでいるらしいが一度も来なかった。次男が60才の定年になったとか云いながら独身なので入院の時に荷物を運んでいた。この患者はリューマチが痛い痛いと云い続けていたが、この病院に居られるのは二十日間だけ。その先にどうするか近所の人がやって来て相談して磯子の方の病院に一ヶ月ベットが空くのでそこへ行く事にしたらしい。その後は又行く所がない。本人はとても心細げな様子だった。「老人ホームを手当たりしだいに申し込んでおけば?」と私が云ったけれど「どこも満員なのよね」と寂しげに答えた。
「今、満員だって空く時もあるんだから申し込みはしておかねばね」と云ってもそれをしてくれる人が居ないのよと答える。
息子が二人も居てなぜ?と思ったけど私もそれ以上云えなかった。とても辛い気持ちになった。
でもこれは、ほんの一例。世の中皆そうらしい。子供が独立してゆくのは嬉しいけど残された老人一人になったらどうする事も出来ない。国か県か市かと云うけれどそれには相当なコストがいる。思い返せば昔はたしかに労働生産性の低い農業や商業だったけど、そこで生まれ育ち結婚して子を産み老いてゆく両親を看取ってゆくという何事にも変えがたい人間らしい営みがあった。

今、親をかえりみず夫婦子供で暮らしている人達にもいつかは老いがやってくる。どちらかが死ねば一人になる。同じような事が繰り返されてゆくという事を彼や彼女達は自覚しているのだろうか。
スウェーデン初め東欧諸国のように高い税金を払って老後の保障があると云うのとどちらがいいのだろうか?
金では購えない人間らしさという事を考えると戦前の日本の家族制度はけっして悪くなかったと私はつくづく思った。

こんな難しい病気に会った時ドクターと話が出来るくらいの予備知識は必要だと思った。

前回紹介した家庭の医学は予備知識を備えるのにピッタリです。
この機会にぜひお買い求め下さい

家庭の医学紹介ページ
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2008年12月25日木曜日

困難な時代 共に痛みをわかち合おう

トヨタが,ソニーが,いすゞが,東芝が、大学生の憧れの的であった超一流企業が労働者を解雇という行動に出た。毎日毎日テレビも新聞もその話題でいっぱいだ。会社再生の神様のように云われたカルロスゴーンまで国家の支援が必要だと云う。私は詳しくは説明は出来ないが自動車産業はついこの間まで一大謳歌していたではないか。

経営者も株主も社員も大いに潤っていたはずだと思う。世界的な不況により急激な変化が起きて来たものだとは思うが、ならば株の配当を落し社長をはじめ各重役の給料をカットし会社全員でこの苦しみを味わうという方法はとれないだろうか?大企業は立派なのか、エライのか、それとも非常に冷酷なのか?私は今回よくよく考えさせられた。

儲かっている一流企業の重役連中の手取りは4割位アップしているという事を聞いた事がある。法律通りだといって力の弱い順番から切ってゆくとは大企業とは恐ろしい所だと思った。法律通りが必ずしも人間の幸には繋がっていない事もあると思う。

又、かつて10年位前から大ショッピングモールが一つ出来る度にその周辺の零細小売店は経営が苦しくなり閉店していった風景を思い出さずにはいられない。皮肉にもその大ショッピングモールが今、又時代の逆風に会いはじめたが。
しかしその時大きい店に行くのは当然だと云って零細店の事などマスコミも消費者もさして問題にしなかった。でも失業したという事では今大企業から解雇されている人と全く同じだと思う。
こんな最中に、2、3年後に消費税アップするとはっきり云い出した。政治家も大変な時代だと思う。でも何と表現すればよいか日経新聞(春秋)の言葉を借りて云うならば演説で国民の心を鷲掴みにするような名演説はもう久しく聞いた事がない。
アメリカのオバマのように。あるいはケネディのように。
二世三世議員ばかり多くて政治家は政治業という家業になってしまっている。


あの支持率90%以上あげた小泉氏も息子をよろしくと云って回ったらしいがどっちが本質なんだろう?これは私のまことに素朴な考え方だけど、人口も減り気味だし地方は町村合併により議員の数は減っている今、国会議員の数も思い切って減らすべきだと思う。それが出来ずにあまり国民にばかり犠牲を背負わせる程今の国会議員は無能力なんだろうか?
痛みは共に味わってほしい。それでこそ先生と呼ばれる資格が出来るのではないだろうか。
格差の無い世界というのは夢だと思う。その現実に耐えてゆけるだけの教育を受け勉強する事が必要な時だと思う。人頼み、国頼み、会社頼み、ばかり叫んでも世の中は決してよくならない。自分の力を養うべきだと思う、勉強する事だと思う。私はここ2,3年金(カネ)を商品にする商売がはびこっているのをうれいて来た













「強欲資本主義ウォール街の自爆」
文春新書 663
神谷秀樹/著
出版社名 文芸春秋
出版年月 2008年10月
税込価格 746円
頁数・縦 206P 18cm

この本を読んで下さい。サブライムローンは強欲資本主義が貧乏人から金を巻き上げるために生み出されたシステム。金融グローバリゼーションという波にのり欧州や日本にも伝播したが強欲の拡張を止めるものは崩壊というショック療法以外にはなかったと指摘している

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2008年12月13日土曜日

タトル出版新刊のご案内2

今日のブログは前のに引き続きタトル出版の新刊をご紹介します。

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「early japanese railways」
本体価格7000円

「すべての鉄道ファン・歴史ファンの皆様へ
日本初期鉄道史の詳細な絵が蘇ります」
本著は明治時代の日本における、鉄道の発達の文化的・技術的歴史書です。19世紀は初めてアジアと北欧の安定した包括的な交流が行われた時代。その日本の近代化を中枢で支えたのが鉄道です。鉄道ファンは勿論の事、歴史愛好家の誰もが感動する1冊。鉄道普及における日本人・アメリカ人の努力とそのロマン、明治時代の初期鉄道史が蘇ります。ニューヨークで活躍する、ライター兼、鉄道研究科のdan freeの貴重なコレクションを初公開。
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「japanese respect language」
本体価格2200円

「日本語学習者の誰も悩まず壁・敬語
中級者以上は必読の敬語教本が出来ました!」
日本でマナーを守って生活するためには絶対必要な敬語。”敬語だけでは難しすぎてわからない!”まわりの日本人に聞いてもはっきり教えてくれない!”学者のニーズにお応えする、敬語入門の本が出来ました。敬語を使う対象、尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本構造、二人称や三人称に対するシチュエーションで最適なフレーズを習得できます。
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「origami model airplane」
本体価格2700円

「楽しい本はクリスマスプレゼントにも最適!
初心者でもかっこいい模型飛行機が作れます」
世界の空を制する、あの有名な飛行機や戦闘機の模型を作ろう!準備するものは紙とハサミと糊だけ、皆が驚くかっこいい仕上がりです。23種類の飛行機の折り方のほか、時間を短縮して失敗なしで作る秘伝も教えます。ひとつひとつの工程を写真付きで解説しているので全くの初心者の子も楽しみながら飛行機が作れます。
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そろそろクリスマスも来ますしプレゼントにも最適です。
御注文お待ちしております。


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2008年12月9日火曜日

タトル出版新刊のご案内

タトル出版の12月新刊をご紹介いたします。

12月11日発売

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「sun tzu`s the art of war」

(孫子の兵法)
本体価格 1800円

「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」
トップ企業化が学ぶ名著・英文と漢文(原文)併記!
・2500年前に書かれた名著は武田信玄やナポレオンなど世界中の名将によって愛読され、現代では「孫子の兵法」をビジネス戦略に用いた有名な経営者としてマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、ソフトバンクの孫正義氏等が挙げられます。中国表記と発音lionel minford氏が書き下ろしたデラックスバージョンです。

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「scrap asaian style!」

本体価格 3000円

「大切な家族の思いでを鮮やかに彩る、オリジナルスクラップブック作りを楽しもう」
・あっという間に成長する子供達の毎日や楽しかったイベントなど、大切な思い出の写真はとっておきの方法で保存したいもの。掲載した125のスクラップブックの例はどれもアジアンテイストが効いた素材で美しく飾られています。お気に入りの写真を飾るのは・・・和紙、布、スタンプ、ステッカー、おしばな、切り抜き記事・・・なんでもあり!クリスマスホリデーは暖かい部屋の中でゆっくりスクラップブック作りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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「chinese phrase a day」
本体価格 1700円

「毎日1フレーズづつ覚える中国語。365日楽しめる定番の日めくり練習帳です。」
1年間使える日めくり中国語フレーズ学習帳。365の頻出フレーズに中国語の習慣や文化、ことわざなど面白い一言メモが充実。日めくり帳がなくなるころには語学力アップはもちろんの事、中国に関する知識もたくさんついてきます。

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「etiquette guide to the philippines」

本体価格 1800円

「今度はフィリピン!人気のエチケットガイド。
旅行・出張の必需品/マナーで見る異文化」
・旅行やビジネス交渉に重宝する1冊!フィリピン人はとても感受性が強い国民性。ことらが丁寧であればとても誠実な気遣いをし、反対にマナーが悪い人にはおざなりな対応になるのでご注意を。

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まだまだタトル出版12月新刊ございますので
次回にでもご紹介したいと思います。


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