2012年7月28日土曜日

夢はまだまだいっぱい!

ロンドンオリンピックが始まった。
ニュースで観るだけだけどなかなか素晴らしい。
そして、東京オリンピックの事を思い出してしまう。

あの時は、夫と共に時間の許す限り観た。
バレーボールの鬼の監督とか・・・。
そんな事を考えていると、あれほど厳しかった
夫の事が思い出されて当時(丁度20年前)の
亡くなった日の頃の事が、私の胸にジーンと来てしまう。





   非常なり 役所の書類 ひとつずつ
          抹消されてゆく主人の名前

 あなたしか 分かってもらえぬ 言葉あり
          しかってほしい 笑ってほしい

 声もなく じっと見つめる 遺影観る
          なぜなのパパ どうしてなのよ

 咲き誇る 桜の花が せつなくて
          散る花びらが 涙に見える

 声もなく 姿もなくて にほいだけ
          生きてた時と 同じこの部屋

 やめたくて やもられなかった このタバコ
          カートンのまま 残されており

 治りたい 元気になりたい 働きたい
          その一念で 八年過ぎる

 治ったら 元気なったら 口癖の
     ように 話した ああ あの声が

 おじいちゃん トーメイ人間になったのね
          孫の言葉が 又 悲しくて

 38年間 主人は私に生き様を 
         教えて 教えて 逝きました

 おい君と 呼ばれる声は もう聞こえない
         ガラス戸叩く 雨音ばかり

 もろ手より こぼれ落ちゆくものの 大きくて 
         何も残らず 我をくるはす

 苦しくて 忘れたいと思う時
         忘れてならじと 必死に願う
 




あの頃の淋しさと悲しさで、心が狂うような時、
心を静めるべく、ついつい詠んだ短歌。
今、聞いてみると、私を殴ったり蹴ったりした夫は
誰だったのだろうか?と思ってしまう。

一日、一日、時は過ぎてゆく。
私は、生きている間に
あれもこれもやりたいと、希望と夢で心はいっぱい。





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2012年7月21日土曜日

三つの花

80年近い人生の中で、たった6~7年、
共に学び、共に遊んだ月日の映像がこんなに
際立って心の中に終生残るものなのだろうか。

A子、B子、C子、3人は家も近かったし、
A子は、美人中の美人。
B子は、美人というよりかわいい女性。
C子は、女学校・高校・と一番で入学、
一番で卒業したようなリーダーシップのある
頭の良い子。

夫々の長所・短所をわきまえて、
お互いに 利用したりされたりしながら
縁はますます深まった。
六年間の学校生活は これ以上ない程楽しかった。
人生の中の一割にも満たないこの時期を
青春と呼ぶのだろうか。

人生の秋も終わりに近くなった今、
振り返ってみると、全ての事が桜の花の咲く春の景色。
やっぱり、春は全てのスタートの時期なんだ。
何もかも昨日の事のように思えてくるけれど、
60年近く過ぎている。

A子は、高級サラリーマンに嫁ぎ、二人の子供、
孫も得て、今は で悠々自適。
B子は、養父が亡くなり、実の父に引きとられ
継母の下で結婚前を過ごしたが、
実父の決めてくれた男性が本当に出来た人だったようで
B子も「とてもかわいがってくれた。」と
嬉しそうに笑いながら話していたが、先年  夫は亡くなった。
C子は、自分自身に実力をつけたくて、
行けなかった大学へ 行く事を条件に結婚したが、
結果的にその時間はなく、実業の世界に入ってしまった。
夫に厳しく、厳しく仕込まれた。
夫は、20年前に亡くなった。


生き様を 妻と子と孫に教え終へ
        三浦の土に 静かに眠る


A、B、C、3人、夫々の道を歩みつつ、
一年、一年、年を重ねて来た。

『置かれた場所で咲きなさい』 
       < 渡辺和子 著 (幻冬舎) \952 > 

まさしくこの通りだと思う。
A子、B子、C子、夫々運命的とはいえ、
夫々置かれた場所で開花した。
誰が幸福で、誰が不幸か、そんな事は分からない。

今願うのは、この三つの花が、
夫々一日でも長く咲きそろい
それなりに社会へ貢献が出来る事を
願ってやまない。




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2012年7月14日土曜日

浮世絵秘蔵名作集 歌まくら

本書は、現存オリジナル作品を特殊製版により、
オフセット多色印刷をし、
用紙は、特漉和紙を用いております。

限定3600部のうち、3500部には
1番から3500番まで番号を記しております。

本書は、2065番
平成3年7月29日に発行。
全くの新品でございます。
(本体の状態は、大変良好。美品です。
発送用外函には、少々汚れ、傷みあり。)

これほどの新品は、先ずどこにもないと思います。
1冊しかありません。
定価は、20万円です。
¥80000で出させていただきます。

価値の出てくる大変貴重な芸術作品です。
ぜひ、この機会にお買い求め下さい。



2012年7月7日土曜日

正しい日本語を読み書き出来る事が第一

今日は7月7日、七夕さまの日。
「なぜ、七夕にささかざりをするの?」 と聞かれたら
おり姫とひこ星様のお話になります。
(紙芝居がありますので、観て頂ければよく分かります。)
私共では、全国一の紙芝居の在庫を準備しています。

私は、YMCAのヨガ教室へ行っておりますが、
小さな子供達が沢山いるので、
この子達こそ次世代を背負う人間、
この子達に本読みの心得を持ってもらいたいと
読み聞かせをさせてもらいました。
でも、読み聞かせでは5~6人の子供しか集められず
そして、私は腕がだるくて続かない。

そこで考えました。
何かもっと大勢の子供達に聞いてもらうには
どうすればよいのかと。
そして、ふと、「あ、紙芝居だ!」と考え、
一番大きい紙芝居の版元にお話して
早速、紙芝居を準備しました。

最初は、そのまま紙芝居そのものだけで
語っておりましたが、そのうちステージをつける事を
発案して、ステージに入れて演じました。

すごーく違います!
あんな木の箱だけど、ちゃんとお芝居になり
私の声のはりも変化しました。
不思議なものですね。

そして、子供達がみんな紙芝居に
心を惹きつけられているのが語り手の私にも感じました。
お母さん達から、
「お上手だわ。」「いい声だわ。」という声が聞こえてくると、
私は、調子づいてますます張り切っていました。

そのうち、店の中でも ”紙芝居会” をやり始めました。
子供づれの母子が、沢山きてくれると
私は嬉しくて、売るよりも演ずる勉強を始めました。
若い時、一寸ばかり演劇をかじっていたのが
役に立ちました。

そのうち、買って行ってくれる人も来たし、
当店のHPで紹介すると、全国からどんどん
注文が届きました。

嬉しかったです。

そのうち、「アメリカにいる子供に送りたいんだけれど、
英文はないか?」と聞かれ、
英文の紙芝居も出ているものは全部揃えました。
外国にいる子供は多いなと感じました。
日本語だけではなく、英文のものという注文が
増えてきました。

又、子供達だけでなく、老人ホームにいる人達からも
呼びかけがかかり、昔懐かしい紙芝居で
泣かれた事もありました。
お寺からも買っていただきました。

こうしてみると、日本の文化である紙芝居というものの
偉大さをつくづく感じました。
紙芝居は、世界に誇る日本のすばらしい文化であることを
この年令になって再発見出来ました。
紙芝居から、絵本へ、そして読み物の本へと移ってゆきます。

日本語はすばらしい!
きちんと覚えてゆきましょう!

電子本もよし、色々新しい読み方はありますが、
基本は ” いろはかるた ”から始まる日本語です。
正しい、美しい日本語を覚えてから
電子本に移りましょう。
先ずは、正しい日本語をしっかり身に付けましょう!

                                         



             酒井邦嘉 著
             『脳を創る読書』 -なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか-
                                実業之日本社 (¥1200+税)



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