2013年1月26日土曜日

苦楽はなへる縄のごとし

私が生まれたのは、日支事変の始まった直後。
そして、小学校に入学したら国民学校という
呼び名に変わった。そして、国民学校3年生の時、
太平洋戦争が始まった。
勝った、勝ったと旗行列・提灯行列が行われる。
日本は強いんだと思ったのも束の間、
大本営発表とは全く異なる事態になっていた。

そして、昭和20年8月15日敗戦。
それまでにも、東京大空襲とか日本全国の都市は
ほとんど毎日空襲に見舞われ、
防空壕というものを各戸が作り、
空襲警報が鳴ったらそこへ入って、
ハラハラドキドキしていた。
家の前に、水をいっぱい入れた水槽を常備したり、
考えても考えても、よくぞあんな事に
必死になっていたものだと思う。

知らなかったんです。
連合国真の力を。アメリカの力を。
そして、完膚無きまでにやられて、やっと白旗を
上げた。
私は今でも、誰がこんな計画を立て戦争に
かき立てたのか、歴史の本を読んでも
しっかりとは分からない。
すれば、東京裁判を是とするしかない。
その時の戦犯は全員、靖国神社から
はずして欲しい。

私は子供ながら、若い男の立派な連中が
「戦死は怖くない。靖国で会えるよ。」と云って、
出征していった人間を沢山知っている。
その靖国に日本を代表する人は参拝出来ない。
戦犯の霊を下ろしてしまって、国の為に準じた
魂だけの靖国神社にして欲しい。

次に、アベノミクスとかしゃれた名前をつけて
景気をよくしようとしているが、
もう、地球は国別ではなく、
一つの大きな人間の
生きる器になってしまっている。

そして、生活原材料(戦争の時にも使う)を
求めて 地球の果てまで地球人は、全員手を
伸ばしている。
それを取り合いする事で、又、ゴタゴタが起き
戦争かと、ハッとする事が度々ある。

消費税(ドジョウ総理の唯一行った仕事)が
アップする。3%から5%になった時も
非常にゴタゴタした。
又、それが2度にわたって行われるのかと思うと
商人の気持ちもくんで欲しい。

総理になるような方は、
小売業など経験がないから理解しにくいと思うが、
本当に商売がやりにくくなる。
景気はよくはならないと、私は思っている。
1050円で買えたものが、
1080円 → 1100円 になれば、
私ならば買い控えるようになると思う。
ニュースを聞いたり、日経新聞を読んだりしていると
何か裏があるようで、信じられないものを
感じてしまう。

それはさておき、
日本中が空襲で焼け野原になった時、
私達(私は未だ大人になり切ってはいないが)は、
心も体も、必死で、頑張って、精一杯使った。
そして、早く独立して<東洋に日本あり>とする事に
全員が頑張った。

しかし、現状はどうでしょう?
仕事がないというのを理由に、
遊んで暮らして、国からお金をもらう人の多いこと。
仕事はない事はありません。
店頭広告もチラチラ見えている。
楽して稼ごうとしても、それは無理。
精神も肉体もしっかり使って、
働こうと思えば仕事はあります。

総じて、昭和20年代・30年代の頃の日本人とは
心情が総変わりしている。
これでは、日本の国に太陽は昇らない。

私は、ずーっと観てきて、体験して来て、
日本人の精神力が弱くなっている事を
日々感ずる。
ガッツがあるのは、老人ばかり。
若い世代を背負う人達よ。
日本を佳い国にすべく、
努力を惜しまず頑張りましょう。
お願いします。






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2013年1月19日土曜日

元気に感謝しながら生きてゆきたい

株価も一万円を突破し、円もほどよく動いているようだ。
株を持っていなくても、株価が上がるという事は
こんな時期には人の気持ちを明るくする事は
間違いない。

しかし、成人の日という日に13年ぶりの
大雪が降り、その後の天気も晴々とはせず
気温が非常に低いので、 雪の塊があちこちに
残っている。13年前、高いスコップを買ったのが
やっと今回使えたけれど。

寒いと どうしても外出したくない。
商店街は、雪以来、人出が少ない。
みんな売上を落としているだろう。
是非、必要な物は、スーパーで用を
済ませられる時代。
あるいは、ネットでも買える時代。

私が、商売を始めた半世紀前には、
伊勢佐木町通りにもデパート3軒。
映画の封切館は、日活・松竹・東宝・大映・新東宝 と
全部あった。
今は、デパートも映画館も全部消えてしまった。
小さな映画館が裏通りにあるばかりのみ。

そして、代わりにパチンコ・パチスロ・
その他のゲーム屋の立派な建物が10軒以上
出来て来た。
これを時の流れというのだろうか。
時代の変化と云うべきなのか。

昭和一ケタ生まれの人間にはなじめない。
私も20代初めの頃、夫に引かれてパチンコ屋へも
何度か通った。
一つ玉を入れてガチャン。
又、一個玉を入れてガチャン。
時々、ザラザラと出てくる。
ボツボツやっていると、手元の入れ物が一杯になり、
夫の手が入ってくる。不思議にボツボツやっていると、
きっと私は元がとれていたと思う。
それを全部夫に持って行かれるので、結果として
二人共パーになってパチンコ屋を出る。

あの頃、若い女性など一人もいなかったので、
周囲の人が何だろうという顔でジロリと見られていた。
でも、独りポツンと待っているのもしんどいので
こんな事を繰り返していた。
それから、昼すぎに横須賀のスーベニア通りの
英文の本屋を開店する。

英語のイントネーションが悪いと云って叱られ、
応待が悪いと云って叱られ、毎日毎日、
私は一生懸命に働いたつもりだったけど
叱られ通しだった。

それでも私は、大学へ行かせてくれるという
約束を信じて、その勉強をしながら家事もし、
横須賀のアメリカンネイビーに通じる英語を
必死に喋っていた。
叱られても、殴られても、
どこかに 私を魅きつけるものが、
夫にはあったのだろうとしか思えない。

逗子の借り部屋を出て、池子へ土地を買って
20坪位の家を建てた。
材木は夫の実家の佐藤製材から、
全部送ってくれて、出入りの大工さんも
香川県から寄越してもらって家は建った。

以来京急に乗ると、神武寺の付近で
横浜へ出てくる時に売った家だけど
窓から必ず覗いてみる。
やっぱり、懐かしい。
私は、79年生きた中、津田の空気を
吸ったのは20年。

後は、すべて神奈川県。
横浜へ来ても、もう50年以上。
それでも、ハマッ子にはなり切れない。
生まれた土地は、一生身についているのかと思う。

横浜も大好きな土地だけど、
ふるさとは遠くにあるけど、やっぱり懐かしい。




残る人生を夫に「守って下さい」と仏壇の前で祈りながら

やっぱり一生懸命働く事の毎日が繰り返される。
「有難う」と私は、周囲の人に、みんなに
心から思っている。
元気なかぎり、私は勉強しながら感謝しながら
生きてゆきたい。


 人生も 終わりに近くなったけど
           胸の希望は 未だ 大きく


 まだやれる 信じて歩むこの命
           生きたあかしを 残してゆきたし 








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2013年1月12日土曜日

私を鍛えた36年間

  昭和50年 このノート幸あれと祈りつつ
              筆をおろして書き初めたし


取り返しのつかないことというのは、
生きている間に次々あるものだと分かった。

亭主が厳しいという事は、妻の人間を鍛えることだと、
母が云った事がある。そうだと思う。
私の夫がやさしい人だったら、
叩かれ、殴られなかったら、
ここまで来られなかったかも分からない。

あれもしよう、こうもしてあげよう、あの本を読もう、
あの映画を観ようと思ったけど、
なかなか現実は難しかった。
人生は、こんなことで終わってしまっては
本当に困る、つまらない。


  朝顔のカットの中に
       過ぎゆきし 幼き夏の想い出わき出す

  ショックあり 悩みも過ぎて来たけれど
                 悔しさ残り諦めきれず

  見事なる 割り切りの前に 
                悲しさも悔しさも減らず時すぎぬ

  傷深く 心痛めしい小半月
            時の流れのありがたきを知る

  重ねられる この苦しみを いかにせん
            我が心との戦い 打ち克たん

  果てしなき 奈落へ落ちる心地して
            昨夜も今宵も 浅きまどろみ

  あの夏の苦しがりし日 
         この春の嘆きは深く 又我を失う

  おととしの嘆きの春も こぞの春も心いためて
            苦しき春ばかり

  こんなにも 苦しい事があるものか
              去年の嘆きも 今年も苦しく

  ゆとりある暮らしを 我は望むれど 
           生き様厳し 又も夫に殴られる


36年間、楽しい事もあったけど、
苦しい日ばかり続いた。
独りになってみて、夫の写真をあちこちに飾り、
今も私を叱咤激励してもらっている。

夫婦とは、甘いばかりではないと思った。
私の場合は、いつ破裂するか分からない爆弾を
かかえていたような36年間だった。
そして、一年一年歳を重ねて今日という日に。

  
  父さんだよ 覚えておけよ
        0才の息子に微笑みて 戦場に発つ 

私の父と弟との別れ



戦争とは、こんな光景もあるんです。
 それを思って生きてゆきたし。

  







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2013年1月5日土曜日

難しい時代になりました

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお引き立ていただけますよう
お願い申し上げます。

総選挙の結果、自公で過半数をとり、
安倍内閣ができました。
株はすぐに反応して、円も少々動きました。
そして夏には、参議院選挙が行われる事に
なる訳ですが、その結果は分かりません。
仮に、自公で大半をとったとしても、
それが我々国民にとって、
幸か不幸か分かりません。

とにかく≪景気をよくしてくれ≫というのが
全ての国民の声だと思いますが、
私は、我々が望んでいるような好景気の時代には
なれるような気がいたしません。
自公で景気回復ができるほど簡単な
不景気ではありません。

今は、地球時代です。
日本独自で事が治まるような
単純な時代ではなくなりました。
大企業は、どんどん合理化して
大と大が合併して更に大きな力を
持ってくる時代です。
商店街もだんだん減ってゆくでしょう。
そこで、生計を立てて生きている零細小売店は
生きる術がありません。

安倍総理、未だ未だ憲法改正までは
遠い道のりがあります。

どんな尺度で決めているのですか?
20万円の支給というのは。
小学生に先生が
「みんな大きくなって立派になるために
しっかり勉強しましょう。」と話したら、
「僕、働かないで国からお金をもらう。」
と答えたとか。
笑いごとではすまされません。

苦労しても勉強して、一人前の人間になるんだという、
まともな考えを日本人が持たない限り、
政府がいくら頑張っても、日本国は前進出来ないと
思います。

私の世代は、生まれてからずーっと
成人する直前まで戦争時代でした。
高校を卒業する前年に
サンフランシスコ条約でやっと独立国となり
一人前になったのです。

そんな時代に生きた人間はだんだん減ってゆきます。
戦争とは、兵士のみならず、
その家族も全員犠牲者に
なるものです。

外交力が必要です。
そして、日本は大国ではありません。
無駄な事は絶対にやらないで下さい。
為政者は、知を磨いて人間性を高め、
国家国民を守らねばならない重責を担っています。

安倍総理、素直に頑張って下さい。
お願いします。






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