2007年8月28日火曜日

四季の歌






春うらら桜吹雪をうけながら
どこまでもどこまでも 肩を並べて歩いて行った
このまま永久(とわ)に続いていたらこの道が
私はどんなに 幸せだろう


 



夏空に日傘かざして肩並べ
やまあいの小さな旅館にたどりつく
谷のせせらぎ聞きながら涼しい風に並んで吹かれ
時間よ止まれと 私は 祈った       






秋空の銀杏並木の黄金のじゅうたん一人でふみしめる
三角の葉一枚一枚拾いつつ
夏の思い出かぞえつつしっかりしっかり
私の胸にきれいにたたんだ






木枯らしすさぶ海岸で
貴方がいちばん好きでした
大きな声で呼んでみた こだまばかりがかえってきたが
とわにきえない私の思い出







佐藤智子