先ず、国会議事堂の温度は何度になっているのですか?
もし、28度だったら、あんなに涼しい顔していられないでしょう。
子供手当は菅内閣の目玉でした。
しかし子供手当を受け取ってる人は扶養家族の税引きが無くなります。
右から左へ移しただけ。
その為に給料計算している人間はギリギリ引きまわされてる事、御存知ですか?
これを無駄というものです。
又、大きく掲げたす議員数を減らという約束、いつのまにか立ち消えになってしまいました。
しかし私は、はっきり覚えています。
せめて舞台から降りる花道に、これを土産にしてはいかがですか。
今の菅総理の、ねばり強さならその位の力は出せるのではないでしょうか?
次に消費税の問題、段階的に10%に持って行くという事ですが、言葉の上では、さも緩やかに国民に柔らかくという感じで云っているかも分かりませんが、消費税が例え1%でも動いたら商売している人間はあらゆる面で手直しが必要です。
その苦労はやってる者にしか分かりません。
私は書店ですが、3%になった時、表を作って電卓で計算してお客様から御金を頂く。とてもいらいらした。
そして5%になった時も商品に書いてある値段とは異なるので、もう手作業では商売になりません。
結局、レジスターの購入という事になります。
書店にとっては大きな負担です。
リースになります。
私はローンとかリースとかカードの販売方法は売らんが為に考えた無駄だと思っています。
100万円の物が買えないときは買えるまで待つか借金してでも支払ってしまった方がスッキリします。
一度に10%と云うと反対は大きいだろうと考え徐々に持って行けばショックも少ないだろうと考えているのだと思うけど、はっきり言えば国民の心情を全く理解していないと云う事です。
国民から巻き上げる方法を考える前に、自分達の報酬も下げるのが当然の道だと思います。
ここ何年間か、ボーナスの出せるような経営状態でない所ばかりです。
あれだけ目抜き通りに「貸店」の看板が並ぶ時代ですもの。
あっちでコソコソ話、こっちでコソコソ話・・・・・・そんなエネルギーは排除して、もっと根本的に日本の国を建て直す計画を公に会議するべきです。
根回し云々と云うけれどそんなものはロクなものでない。
議員を半分にして一人当たりの報酬を半分にすれば。きっと国民は菅総理を見直すと思います。
歴史に残る総理大臣になれると思います。
私は決して批判しているのではありません。
世の中いつ何が起きるか分らないという事をつい四カ月前に痛く経験したばかりです。
政治を仕事にしている人は大変だと思います、心からそう思います。
でも皆、そんな事承知で、立候補してなったのです。
なった以上は志を全うしてほしいと思います。
世界は複雑きわまりなくなってきました。
余分な仕事は作らないで日本国が幸になるように外交も内政もシンプルに運べるように努力しようではありませんか。
外交は相手のある事ですから難しい。
しかし押すか引くか強く出るかそこは頭と人間の器の問題だと思います。
とにかくもっと明るい日本に進めましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎読書会のお知らせ◎
「横濱物語」
小田豊二/松葉好市
集英社
1890円
読書会のお知らせ
「横濱物語」の著者と一緒に横浜の、あの時代に思いを・・・。
みんなで語り合いませんか?
日時6月29日(水)3:00~5:30
場所 日ノ出町駅すぐ 中華日比谷園
中華日比谷園HP←場所などの詳細クリック表示
テーマ「もっと横浜が好きになる会」
出席者
・横濱物語著者・・・小田豊二
・集英社取締役・・・加藤潤
・イセザキ書房・・・佐藤智子
その他
参加費2000円(飲み物代)つまみ付き
◎楽しかった伊勢佐木町を知っていますか?
◎海の男は本が好き?
◎もっと横浜を好きになる
是非ご参加下さい!!
途中参加も大丈夫です!
横浜の事について語り合いましょう!!
-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055
神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
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2011年6月25日土曜日
2011年6月18日土曜日
誠実に生きよう
3/11のあの事故から丸三ヵ月余になるが、私は横浜に居たにも拘らず、恐怖心からどうしても逃れる事が出来ない。
更に30年以内には次は東京・横浜にやってくるという雑誌の記事を見ると30年間は生きてないだろうけど、一年後か二年後か明日かも分からない・・・。と思うと夜独りで仕事をしていても恐怖心で胸がドキドキする事が度々ある
でも、又、人生は運というものに左右されるという事を年を重ねるに従い思うようになってきた。
私が後、何年元気で仕事が出来るのか、それは全く分からないけど、その分からない時間を1分でも無駄にしないで生きている喜び・感動、感激を味わって過ごしてゆこうと考えている。
今回の事件で菅総理はヤメロコールに吹き飛ばされそうになったけど表面的には心をふらつかせず、本人として出来るだけの事をしようと頑張っているように見えて来た。
比べて東電の社長は謝りの言葉もそこそこに、さっさと「責任をとって止める」と云い残して舞台から去って行った。
私には確実な事は知らないけど億近い月収を取っていたらしいので、金に困る事はない。
このままこの席に座っていては苦痛ばかりだと判断して止めたと私は感じた。
日本の大社会のトップにはこの類の人が沢山いるのかどうか分からないが先ず皆無ではないだろう。
日本は第二次世界大戦に敗れて、立ち直るまで当時の日本人は筆舌につくせぬ苦悩をなめつつ、それでも立ちあがって来た。
戦に負けた国ながら「もう戦後は終わった」と云われた1970年代、世界の一流国並みになりつつあった。
そしてそれから40年余、私達はどんな生き方をして来ただろうか。
40年も経てば戦争の事はおろか、戦後の苦しみも、もう3分の2以上の人は無関係だろうと思う。
しかも敗戦の代償みたいに貰った民主主義というものも大した苦労もなく楽々と手に入れた。
自分の都合の良い部分を強調して先ず自由、自由の時代になった。
この辺から結婚というものに対して戦前とは考えが変化した。
夫婦二人を個として考えてゆくので子供の育つ環境で祖父母の存在は殆ど無くなった。
夫婦で働こうとすれば、子育ての問題が起きてくる。
国が県が市が、という前に自分たちの力で乗り切って行くという考えは皆無になった。
私に云わせれば何でも他人頼み、国頼み。
これでは国も大変です。
もっと自分の生き方は自分達の力で少々苦痛があっても大家族にすれば保育園の問題も半分は解決する。
勿論、親の職業と息子の職業が全く異なり一緒に住めない現実もある。
私は日本人はワガママを覚えてしまったと思う。
人の為にとか人と人との繋がりをもっと大切にすべきだと云う事を忘れてしまったと思う。
いざという時には近くに居る人の世話になるんです。
独立意識がないままに自由を振りかざすようになってしまったのは悲しいと思う。
今、これから小学校、中学校へ入って行こうとする小さな国民が人間らしく日本人らしく育って行ってほしいと切望します。
イセザキ書房が紙芝居に力を入れるのは子供さん達に世の中の善悪を知らず知らずのうちに身につけてほしいからなんです。
そして誠実な人間に育ってほしいと切望しています。
来る6/29(水)京急日ノ出町駅から一分の「中華日比谷園」で読書会を致します。
参加して下さい。
一緒に横浜のお話を致しましょう。
待っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎今週のおすすめ◎
「横濱物語」
小田豊二/松葉好市
集英社
1890円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コレクション戦争と文学 19
「ヒロシマ・ナガサキ 閃」
浅田次郎/編集委員 奥泉光/編集委員
川村湊/編集委員 高橋敏夫/編集委員
成田龍一/編集委員 北上 原民喜/
他著 出版社名 : 集英社
税込価格 : 3,570円
頁数・縦 : 807P 20cm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コレクション戦争と文学 8
「アジア太平洋戦争 斃」
浅田次郎/編集委員 奥泉光/編集委員
川村湊/編集委員 高橋敏夫/編集委員
成田龍一/編集委員 北上 太宰治/
他著 出版社名 : 集英社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「希望の国・日本 九人の政治家と真剣勝負」
小林よしのり/著
出版社名 : 飛鳥新社
税込価格 : 1,680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「宰相の資格」
櫻井よしこ/著
出版社名 : 産経新聞出版
税込価格 : 1,470円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「心はあなたのもとに」
村上龍/著
出版社名 : 文藝春秋
税込価格 : 1,700円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「シンプルに生きるためのパーフェクト・バランス」
ポール・ウィルソン/著 藤井留美/
出版社名 : 河出書房新社
出版年月 : 2011年4月
税込価格 : 1,680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大いなる暗愚 管見妄語」
藤原正彦/著
出版社名 : 新潮社
出版年月 : 2010年9月
税込価格 : 1,365円
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イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
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更に30年以内には次は東京・横浜にやってくるという雑誌の記事を見ると30年間は生きてないだろうけど、一年後か二年後か明日かも分からない・・・。と思うと夜独りで仕事をしていても恐怖心で胸がドキドキする事が度々ある
でも、又、人生は運というものに左右されるという事を年を重ねるに従い思うようになってきた。
私が後、何年元気で仕事が出来るのか、それは全く分からないけど、その分からない時間を1分でも無駄にしないで生きている喜び・感動、感激を味わって過ごしてゆこうと考えている。
今回の事件で菅総理はヤメロコールに吹き飛ばされそうになったけど表面的には心をふらつかせず、本人として出来るだけの事をしようと頑張っているように見えて来た。
比べて東電の社長は謝りの言葉もそこそこに、さっさと「責任をとって止める」と云い残して舞台から去って行った。
私には確実な事は知らないけど億近い月収を取っていたらしいので、金に困る事はない。
このままこの席に座っていては苦痛ばかりだと判断して止めたと私は感じた。
日本の大社会のトップにはこの類の人が沢山いるのかどうか分からないが先ず皆無ではないだろう。
日本は第二次世界大戦に敗れて、立ち直るまで当時の日本人は筆舌につくせぬ苦悩をなめつつ、それでも立ちあがって来た。
戦に負けた国ながら「もう戦後は終わった」と云われた1970年代、世界の一流国並みになりつつあった。
そしてそれから40年余、私達はどんな生き方をして来ただろうか。
40年も経てば戦争の事はおろか、戦後の苦しみも、もう3分の2以上の人は無関係だろうと思う。
しかも敗戦の代償みたいに貰った民主主義というものも大した苦労もなく楽々と手に入れた。
自分の都合の良い部分を強調して先ず自由、自由の時代になった。
この辺から結婚というものに対して戦前とは考えが変化した。
夫婦二人を個として考えてゆくので子供の育つ環境で祖父母の存在は殆ど無くなった。
夫婦で働こうとすれば、子育ての問題が起きてくる。
国が県が市が、という前に自分たちの力で乗り切って行くという考えは皆無になった。
私に云わせれば何でも他人頼み、国頼み。
これでは国も大変です。
もっと自分の生き方は自分達の力で少々苦痛があっても大家族にすれば保育園の問題も半分は解決する。
勿論、親の職業と息子の職業が全く異なり一緒に住めない現実もある。
私は日本人はワガママを覚えてしまったと思う。
人の為にとか人と人との繋がりをもっと大切にすべきだと云う事を忘れてしまったと思う。
いざという時には近くに居る人の世話になるんです。
独立意識がないままに自由を振りかざすようになってしまったのは悲しいと思う。
今、これから小学校、中学校へ入って行こうとする小さな国民が人間らしく日本人らしく育って行ってほしいと切望します。
イセザキ書房が紙芝居に力を入れるのは子供さん達に世の中の善悪を知らず知らずのうちに身につけてほしいからなんです。
そして誠実な人間に育ってほしいと切望しています。
来る6/29(水)京急日ノ出町駅から一分の「中華日比谷園」で読書会を致します。
参加して下さい。
一緒に横浜のお話を致しましょう。
待っています。
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◎今週のおすすめ◎
「横濱物語」
小田豊二/松葉好市
集英社
1890円
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コレクション戦争と文学 19
「ヒロシマ・ナガサキ 閃」
浅田次郎/編集委員 奥泉光/編集委員
川村湊/編集委員 高橋敏夫/編集委員
成田龍一/編集委員 北上 原民喜/
他著 出版社名 : 集英社
税込価格 : 3,570円
頁数・縦 : 807P 20cm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コレクション戦争と文学 8
「アジア太平洋戦争 斃」
浅田次郎/編集委員 奥泉光/編集委員
川村湊/編集委員 高橋敏夫/編集委員
成田龍一/編集委員 北上 太宰治/
他著 出版社名 : 集英社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「希望の国・日本 九人の政治家と真剣勝負」
小林よしのり/著
出版社名 : 飛鳥新社
税込価格 : 1,680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「宰相の資格」
櫻井よしこ/著
出版社名 : 産経新聞出版
税込価格 : 1,470円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「心はあなたのもとに」
村上龍/著
出版社名 : 文藝春秋
税込価格 : 1,700円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「シンプルに生きるためのパーフェクト・バランス」
ポール・ウィルソン/著 藤井留美/
出版社名 : 河出書房新社
出版年月 : 2011年4月
税込価格 : 1,680円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大いなる暗愚 管見妄語」
藤原正彦/著
出版社名 : 新潮社
出版年月 : 2010年9月
税込価格 : 1,365円
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イセザキ書房
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2011年6月12日日曜日
幸せとは
紀子は還暦を過ぎ、古希を過ぎた頃から、父方の祖父母の事が思い出されて、たまらない。
父は小学四年生の時、召集され終戦の年の6月、フィリピンのルソン島で戦病死(のたれ死に)した。
妹二人、弟二人の五人兄弟の長子である紀子は何かと小さい時から初めての孫という事で両親というより祖父母に大事にされた。
足に出来たおできがどんな薬を付けても治らなかった時、T市の赤十字病院へレントゲンにかかる為祖母に連れて行って貰った。
紀子はレントゲン室に入るや否やその、ものもしさに、おじけづいてしまい「嫌だ、嫌だ」と云って中に入ろうとせず、祖母も仕方なく折角 汽車に乗せて連れて来たのに・・・・と思いつつ従来の太陽灯をかけただけで帰ってきた事があった。
祖母の実家は徒歩10分位の所なので未だ祖母の母が生きていた頃は何事かと云えばすぐにとんで出掛けていった。
祖母も長子で下に7、8人弟・妹がいた。
結婚式だ法事だ 、何かというとすぐに呼ばれて駆けつけていた。
エプロン片手に行く途中で体につけて、着いたらすぐに全員を指揮して動かしていたようだ。
とても才覚のある女だったから皆が「カナさんカナさん」と当てにして待っていたようだった。
頭の良い血筋であったらしく末弟は大正時代の初期に生まれ、家にも大した金も無かったのに、中学校(当時は6・3・3制では無かった)の先生が「三谷君は東大を受けてみろ、受かると思うから」と家では反対だったけど兄姉達が少しづつお金を出し合ったりして受験し医学部へ入った。
何十年か経った頃だと思うが和歌山の国立大学病院の院長を務めて終わった。 あの当時、特に勉強の出来るような環境の家でも無く、朝4時に起きて漁師の仕事を終えギリギリに登校し、帰って来てからも家業は、はずせず夜1時間位と汽車の中だけが自由に学べる時間だったようだ。
他の弟や妹も皆、成績のよい人ばかりであったのに祖母は小学校三年生までしか学校に行っていない。家業の手伝いをさせられていたらしい。
義務教育は小学校3年生までであった。
でも漢字もよく知っているし仏教には念厚く、毎朝、毎夕、お経をあげていた。
紀子はそれを毎日聞かされて覚えるまでになっていた。
ある時、紀子が高松熱にかかって10日間以上も寝ついてしまい高熱にうなされ、町の医者が毎日訪問してくれていた事があった。
少し快くなった頃、祖母が絵本を10冊位持ち帰り、寝ている横で読んでくれた。
そのうち「自分で読みたい」と云って紀子は体が良くなるにつれ、絵本を読むのがとても楽しみになった。
祖母は実家から借りて来たらしい。
妹二人が氏神様のお祭り用の奇麗な着物を着て紀子の枕元に着た姿を見せているので秋祭りの頃だっただろうか。
小学校に入る前だったと思うけど、紀子はいつ覚えていたのか小学校一年入学する時には、カタカナもひらがなも全部読めるようになっていた。
叔母から貰った積木(表にカタカナ、裏にひらがな)で覚えてしまったようだ。
紀子の祖父は毎晩、単刀箱という、ものものしげな書類箱を重々しく開いて大きなそろばん(幅、15cm厚さ5cm長さ35cm位ある)をおもむろにはじく。
そして日付を入れて押し入れの奥の棚へ大事そうにしまっていた。
必ず毎晩の行動なので紀子は覚えてしまった。
そして時々、40代、50代以上のおじさんが入れ代わり立ち代わりやって来て何か難しそうな話をして帰って行く事が良くあった。
その時、タバコ盆を用意するのは祖母の仕事であったがいつの間にか紀子の仕事になった。
「紀ちゃん学校がよう出来るんやってね今度お土産持ってきてあげるよ」とか云ってくれたりした。
お正月が来るとこの人達が紀子達三人姉妹の色塗りの上等の下駄をいただけるのを紀子は知っていた。
楽しみにしていた。
そろばんを使っている祖父が何か口の中でムニャムニャ云っているので。「おいちゃん、何云ってるの?」と紀子は尋ねた。
「九九だよ」という返事。
九九って何?教えて?」と紀子が云うと祖父は2・2が4、2・3が6・・・・・と歌うように長い言葉を聞かされた。
紀子は「のりこにも教えて」と云ってそれから毎晩九九を学び始めた。
先生は祖父か祖母、紀子は小学校へ入る前に九九は全部覚えてしまった。
父が居て、母が居て祖父母が居て弟妹達が居て全部で九人家族の時が八ヵ月間あった。
大きな食台の周りに大したご馳走が無くても、家族全員でとる夕食は幸福という大きな素敵な何物にも優るご馳走であったと70年以上経った今、紀子は懐かしくて涙が出そうになる。一番楽しかったなあ。幸せだったなあ。
もうあんな日は再び来ない。
大家族も決して決して悪くない。
家族、みんなが謙虚に生きて行けば、とても幸せな生き方であり、人生の歩み方として合理的な生き方だと今つくづく人間らしい思いに紀子は、胸をあつくする。
-----------------------------------
イセザキ書房
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父は小学四年生の時、召集され終戦の年の6月、フィリピンのルソン島で戦病死(のたれ死に)した。
妹二人、弟二人の五人兄弟の長子である紀子は何かと小さい時から初めての孫という事で両親というより祖父母に大事にされた。
足に出来たおできがどんな薬を付けても治らなかった時、T市の赤十字病院へレントゲンにかかる為祖母に連れて行って貰った。
紀子はレントゲン室に入るや否やその、ものもしさに、おじけづいてしまい「嫌だ、嫌だ」と云って中に入ろうとせず、祖母も仕方なく折角 汽車に乗せて連れて来たのに・・・・と思いつつ従来の太陽灯をかけただけで帰ってきた事があった。
祖母の実家は徒歩10分位の所なので未だ祖母の母が生きていた頃は何事かと云えばすぐにとんで出掛けていった。
祖母も長子で下に7、8人弟・妹がいた。
結婚式だ法事だ 、何かというとすぐに呼ばれて駆けつけていた。
エプロン片手に行く途中で体につけて、着いたらすぐに全員を指揮して動かしていたようだ。
とても才覚のある女だったから皆が「カナさんカナさん」と当てにして待っていたようだった。
頭の良い血筋であったらしく末弟は大正時代の初期に生まれ、家にも大した金も無かったのに、中学校(当時は6・3・3制では無かった)の先生が「三谷君は東大を受けてみろ、受かると思うから」と家では反対だったけど兄姉達が少しづつお金を出し合ったりして受験し医学部へ入った。
何十年か経った頃だと思うが和歌山の国立大学病院の院長を務めて終わった。 あの当時、特に勉強の出来るような環境の家でも無く、朝4時に起きて漁師の仕事を終えギリギリに登校し、帰って来てからも家業は、はずせず夜1時間位と汽車の中だけが自由に学べる時間だったようだ。
他の弟や妹も皆、成績のよい人ばかりであったのに祖母は小学校三年生までしか学校に行っていない。家業の手伝いをさせられていたらしい。
義務教育は小学校3年生までであった。
でも漢字もよく知っているし仏教には念厚く、毎朝、毎夕、お経をあげていた。
紀子はそれを毎日聞かされて覚えるまでになっていた。
ある時、紀子が高松熱にかかって10日間以上も寝ついてしまい高熱にうなされ、町の医者が毎日訪問してくれていた事があった。
少し快くなった頃、祖母が絵本を10冊位持ち帰り、寝ている横で読んでくれた。
そのうち「自分で読みたい」と云って紀子は体が良くなるにつれ、絵本を読むのがとても楽しみになった。
祖母は実家から借りて来たらしい。
妹二人が氏神様のお祭り用の奇麗な着物を着て紀子の枕元に着た姿を見せているので秋祭りの頃だっただろうか。
小学校に入る前だったと思うけど、紀子はいつ覚えていたのか小学校一年入学する時には、カタカナもひらがなも全部読めるようになっていた。
叔母から貰った積木(表にカタカナ、裏にひらがな)で覚えてしまったようだ。
紀子の祖父は毎晩、単刀箱という、ものものしげな書類箱を重々しく開いて大きなそろばん(幅、15cm厚さ5cm長さ35cm位ある)をおもむろにはじく。
そして日付を入れて押し入れの奥の棚へ大事そうにしまっていた。
必ず毎晩の行動なので紀子は覚えてしまった。
そして時々、40代、50代以上のおじさんが入れ代わり立ち代わりやって来て何か難しそうな話をして帰って行く事が良くあった。
その時、タバコ盆を用意するのは祖母の仕事であったがいつの間にか紀子の仕事になった。
「紀ちゃん学校がよう出来るんやってね今度お土産持ってきてあげるよ」とか云ってくれたりした。
お正月が来るとこの人達が紀子達三人姉妹の色塗りの上等の下駄をいただけるのを紀子は知っていた。
楽しみにしていた。
そろばんを使っている祖父が何か口の中でムニャムニャ云っているので。「おいちゃん、何云ってるの?」と紀子は尋ねた。
「九九だよ」という返事。
九九って何?教えて?」と紀子が云うと祖父は2・2が4、2・3が6・・・・・と歌うように長い言葉を聞かされた。
紀子は「のりこにも教えて」と云ってそれから毎晩九九を学び始めた。
先生は祖父か祖母、紀子は小学校へ入る前に九九は全部覚えてしまった。
父が居て、母が居て祖父母が居て弟妹達が居て全部で九人家族の時が八ヵ月間あった。
大きな食台の周りに大したご馳走が無くても、家族全員でとる夕食は幸福という大きな素敵な何物にも優るご馳走であったと70年以上経った今、紀子は懐かしくて涙が出そうになる。一番楽しかったなあ。幸せだったなあ。
もうあんな日は再び来ない。
大家族も決して決して悪くない。
家族、みんなが謙虚に生きて行けば、とても幸せな生き方であり、人生の歩み方として合理的な生き方だと今つくづく人間らしい思いに紀子は、胸をあつくする。
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2011年6月7日火曜日
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日時6月29日(水)3:00~5:30
場所 日ノ出町駅すぐ 中華日比谷園
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・横濱物語著者・・・小田豊二
・集英社取締役・・・加藤潤
・イセザキ書房・・・佐藤智子
その他
参加費2000円(飲み物代)つまみ付き
◎楽しかった伊勢佐木町を知っていますか?
◎海の男は本が好き?
◎もっと横浜を好きになる
是非ご参加下さい!!
途中参加も大丈夫です!
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2011年6月4日土曜日
消費税アップは困ります
子供のけんかより鬱陶しい政治家同士の大喧嘩(私はケンカとしか見えない。)
喧嘩のネタは私が知る限りでは大概”小沢”という人物がかんでいる。
あの方はトップの地位が欲しいのか裏方で政治家を自由自在に動かしたいのかよくわからないけど若い時はフアンも多く、いつだったか総理候補者の面接をやった事すらあった。
もっと、素直になれないのだろうか。
それとも何か後暗い事があるのだろうか。
又、反面、菅総理も嬉しさの余りかどうか大風呂敷を拡げすぎた。
総理になった時の公約で私の頭に一番残っている事は「議員を減らす」と大きく約束した事だ。
私は議員が多すぎる、そして一人当たりの報酬も高額すぎると思っている。私ばかりでなくそう思っている国民は沢山いる。、更に本当に国会議員としての、能力、技量がある人ばかりだろうか。
何かで人気があればすぐに引っ張り出してきて本人もその気になって比例の上の方へ持ってくる。
スポーツ万能でも芸能界の人気があっても国会議員として的確かどうかは、全く別物である。
人物を選ぶのではなく、票数集めだけをしているのだ。
比例なんていうのは止めて欲しい。
そして更に私は投票の時、入ってほしい人には○を付ける、入ってほしくない人には×印をつける方式にして○と×の差引で当選者を決める方式にしてほしい。
現状のやり方では優秀な国民の求める政治家はおそらく出て来てないと思う。自分のことしか考えていない。きれい事を叫んでいるけれど。
自分が当選する為に努力しているにすぎないのだから。
菅総理はいつ議員数を減らすのでしょう。
年末まで時間があります・
次期総選挙には最高3分の2にしてほしい。
出来れば半分。
そうすれば国の財政も楽になるではありませんか。
これが出来たら菅総理は非常に尊敬に値する政治家になるだろう。
次に消費税のこと(私の案でいけばあげる必要ないと思う)である。
徐々に10%位にすると申しますが中小零細企業という言葉がありますが、中小はまだしも零細企業はほとんど潰れてしまうと思う。
零細企業は家族が元気で頑張って成り立っている。
しかし現状はどんどん大きな店に客を取られて全く細々と商っいるのが現状。
でもこの零細企業は庶民の生活にはとても便利な存在で無くなってしまうと困る人は多いはず。
先日のクローズアップ現代のテーマであった「人間の幸福度」とは何かという中にも「人との繋がり」という言葉が何度も出て来た。
大店舗にはそれは先ずありません。
おとなりさん、おむかいさんという小さな店でこそ人間的な商が可能だと思う。
大きな店が安い商品をどんどん競争して出す・
そんな中で消費税があがると云う事が小さな店には誠に痛々しい話である。
しかも徐々に10%に持って行くこの言葉がひっかかります。
消費税は税があがればプライスカードは書き直さねばならず、お客様には説明しなくてはならず3%になった時(私は本屋ですが)大騒動であった。
そして5%になった時も大変な混乱があった。
政治家はこんな庶民の細かな苦しさを知らないから徐々に上げてゆけばなれるだろう位に思っているのかも知らないが、零細に限らず小売店も問屋も大変な金と労働力の出費になる。
そんな事分かっているのかと私は怒りたい。
レジの取り替えとなれば何百万もするので又、リースが出来る。
そんなに業界人を苦しめたいのか。
職を失う人は増え景気は一段も二段も下がるだろう。
たまに云ってほしい。
私達の給料(年収)を下げてやってみましょう。
そんな事云ってくれそうな人は(私はあまり政治のなかを知らない庶民だけど)見当たらない。
菅総理、立派なおきみやげ(議員数をへらす)を残していって下さい。
歴史に残ります。
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読むというより目で楽しむ雑誌を並べてみました
「自転車生活 通勤・通学・旅・散歩
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やっぱり“定番” ロングセラーなバイク&パーツにはワケがある!
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BRUTUS(ブルータス)
2011年6月15日号
出版社名 : マガジンハウス
税込価格 : 630円
Pen(ペン)
2011年6月15日号
出版社名 : 阪急コミュニケーションズ
税込価格 : 600円
サライ 2011年6月号
出版社名 : 小学館
税込価格 : 650円
男の隠れ家 2011年7月号
出版社名 : 朝日新聞出版
税込価格 : 680円
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〒231-0055
神奈川県横浜市中区末吉町1-23
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喧嘩のネタは私が知る限りでは大概”小沢”という人物がかんでいる。
あの方はトップの地位が欲しいのか裏方で政治家を自由自在に動かしたいのかよくわからないけど若い時はフアンも多く、いつだったか総理候補者の面接をやった事すらあった。
もっと、素直になれないのだろうか。
それとも何か後暗い事があるのだろうか。
又、反面、菅総理も嬉しさの余りかどうか大風呂敷を拡げすぎた。
総理になった時の公約で私の頭に一番残っている事は「議員を減らす」と大きく約束した事だ。
私は議員が多すぎる、そして一人当たりの報酬も高額すぎると思っている。私ばかりでなくそう思っている国民は沢山いる。、更に本当に国会議員としての、能力、技量がある人ばかりだろうか。
何かで人気があればすぐに引っ張り出してきて本人もその気になって比例の上の方へ持ってくる。
スポーツ万能でも芸能界の人気があっても国会議員として的確かどうかは、全く別物である。
人物を選ぶのではなく、票数集めだけをしているのだ。
比例なんていうのは止めて欲しい。
そして更に私は投票の時、入ってほしい人には○を付ける、入ってほしくない人には×印をつける方式にして○と×の差引で当選者を決める方式にしてほしい。
現状のやり方では優秀な国民の求める政治家はおそらく出て来てないと思う。自分のことしか考えていない。きれい事を叫んでいるけれど。
自分が当選する為に努力しているにすぎないのだから。
菅総理はいつ議員数を減らすのでしょう。
年末まで時間があります・
次期総選挙には最高3分の2にしてほしい。
出来れば半分。
そうすれば国の財政も楽になるではありませんか。
これが出来たら菅総理は非常に尊敬に値する政治家になるだろう。
次に消費税のこと(私の案でいけばあげる必要ないと思う)である。
徐々に10%位にすると申しますが中小零細企業という言葉がありますが、中小はまだしも零細企業はほとんど潰れてしまうと思う。
零細企業は家族が元気で頑張って成り立っている。
しかし現状はどんどん大きな店に客を取られて全く細々と商っいるのが現状。
でもこの零細企業は庶民の生活にはとても便利な存在で無くなってしまうと困る人は多いはず。
先日のクローズアップ現代のテーマであった「人間の幸福度」とは何かという中にも「人との繋がり」という言葉が何度も出て来た。
大店舗にはそれは先ずありません。
おとなりさん、おむかいさんという小さな店でこそ人間的な商が可能だと思う。
大きな店が安い商品をどんどん競争して出す・
そんな中で消費税があがると云う事が小さな店には誠に痛々しい話である。
しかも徐々に10%に持って行くこの言葉がひっかかります。
消費税は税があがればプライスカードは書き直さねばならず、お客様には説明しなくてはならず3%になった時(私は本屋ですが)大騒動であった。
そして5%になった時も大変な混乱があった。
政治家はこんな庶民の細かな苦しさを知らないから徐々に上げてゆけばなれるだろう位に思っているのかも知らないが、零細に限らず小売店も問屋も大変な金と労働力の出費になる。
そんな事分かっているのかと私は怒りたい。
レジの取り替えとなれば何百万もするので又、リースが出来る。
そんなに業界人を苦しめたいのか。
職を失う人は増え景気は一段も二段も下がるだろう。
たまに云ってほしい。
私達の給料(年収)を下げてやってみましょう。
そんな事云ってくれそうな人は(私はあまり政治のなかを知らない庶民だけど)見当たらない。
菅総理、立派なおきみやげ(議員数をへらす)を残していって下さい。
歴史に残ります。
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読むというより目で楽しむ雑誌を並べてみました
「自転車生活 通勤・通学・旅・散歩
街は発見に満ちている! Vol.32」
やっぱり“定番” ロングセラーなバイク&パーツにはワケがある!
エイムック 2180
税込価格 : 720円
BRUTUS(ブルータス)
2011年6月15日号
出版社名 : マガジンハウス
税込価格 : 630円
Pen(ペン)
2011年6月15日号
出版社名 : 阪急コミュニケーションズ
税込価格 : 600円
サライ 2011年6月号
出版社名 : 小学館
税込価格 : 650円
男の隠れ家 2011年7月号
出版社名 : 朝日新聞出版
税込価格 : 680円
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