私が立原正秋に魅かれたのは週刊新潮に鎌倉夫人が連載された時だった。
今までの作家には無い何かが私を魅了した。
その後、出る本をすべて読み今、全集を手元に置いて心に
異変が起きたときどれかをとって読むことにしている。
この雪中花は小説ではなく随筆集であるがこれがまた私のつたない表現では言い尽くせぬ滋味がある。
私はどのページでも気の向くままに開いてみる。
76頁の梅の花と里子は何十回も読んだ。
里子は残りの雪の中の女性だけど、おそらく作者の理想の女のような気がしている。
私は鎌倉梶原の立原家の前に何度も立って眺めさせてもらった
今にも立原正秋が魚1匹下げてこの坂を登ってくるのではないのかと待つような気分で。
秘すれば花という言葉も私は立原正秋に教わった。
酒をほめ、日本の美と伝統を求め続けた立原正秋に必ず会えます。
私も会いにいきます
続きはまた後日
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