2008年11月30日日曜日

漫画のご紹介

今日はオススメの漫画をご紹介したいと思います。




tactics(1 - 10巻)
『tactics』(タクティクス)
月刊コミックブレイド
マッグガーデン
著・木下さくら/東山和子




漫画の舞台はハイカラと呼ばれる明治後期の日本。幼い頃から妖怪が見える主人公・一ノ宮勘太郎と伝説の鬼喰い天狗・春華のお話。今の時代には無い背景や雰囲気が楽しめて面白いです。私もこの時代に生まれて袴とか着てみたかった・・・と思わせてくれるような作品です。

読んだ感じだとちょうど西洋文化を受け入れ始めた時期を舞台にしてるのではないかな?と思います。服装は日本そのものなのに建物や食べ物なんかは洋風仕様。こんな時代もあったんだなと思いながら読んでいて楽しいです。登場キャラクターもなんだかどっかで聞いた事がある・・・?と思うようなのもチラホラ。綺麗な着物の柄や色々な妖怪達にも注目できるそんな作品です。

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〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
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2008年11月22日土曜日

育む(はぐくむ)心

夏が来ると毎年、母は毛糸のセーターを解いて毛糸を一本一本湯通しして細くなっている毛糸に新しい毛糸を足して模様を考えセーターを編んでくれた。冬までに子供や家族の毛糸のセーターを何枚も編んでくれた。新しいセーターが出来上がった時の嬉しかった事、誇らしい気持ちになった事、今は亡き母を思いつつ感謝している。


今はセーターを編む人は殆ど居ない。既成品で綺麗な安い物が簡単に手に入る時代なので編み物などに時間を費やす人が居なくなった。でも、私は編み物は母が作るものと頭の中に刻まれているので時代が既成品へ移行しても私は編み続けようと思う。子供達へ夫へ、又知り合いの人へ私は一本の毛糸を自分の手で紡ぎながらとても満足感を覚えている。手で編んだセーターを子供達に着せる喜び、夫に着てもらう嬉しさ・・・・編み物は愛の証であり芸術かも分からない。



恋人が出来たら、愛する人が現れたらセーターを編んで着せてあげて下さい。子供が産まれたら真っ白い毛糸でおくるみやソックスや帽子を編んで着せてあげてください。世界中に一つしかない作品・・・それは貴方の真心そのものです。そうして、子供の成長に合わせて毎年、毎年編んでゆく一本の毛糸が母から子への偉大なる愛の育みになると思います。




編み物の本もたくさん出ております。
少しだけご紹介します。


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「大人かわいい手編み 
KNIT FACTO
Heart Warming 
Life S」

出版社名 日本ヴォーグ社
税込価格 1,050円


「はおって巻いて。毎日使えるショール&ストール 
好きな糸、好きな色で編んでデザインいろいろ!
はおって巻いて。」

出版社名 河出書房新社
税込価格 1,260円


「知っておきたい編み物の基本 
棒針編みとか」

出版社名 ブティック社
税込価格 1,155円


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この他にもたくさん編み物の本は出版されています。
あなたにあった本を探してみてください。

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2008年11月18日火曜日

毎日の食事は手料理が一番

日本人の食物は格段に贅沢になってきました。戦前、戦中の事を思い出すと比較出来ない位、味覚が変化している事を毎日感じております。

食べ物の本も数え切れぬ程出版されています。
少しご紹介いたします。
中身ご紹介画像クリックで拡大。

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「基本の和食レシピ 
おいしく作るコツがとっても簡単に身につく!
最新版」
主婦の友新実用BOOKS Cooking
主婦の友社/編

出版社名 主婦の友社
税込価格 1,260円

※中身少しご紹介※















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「きょうの料理 2008年12月号 」

出版社名 日本放送出版協会
税込価格 500円


※中身少しご紹介※











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「とことんおいしい 絶品ご飯・麺」
オレンジページクッキング

出版社名 オレンジページ
税込価格 880円
※中身少しご紹介※














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「野菜の新定番おかず」
別冊エッセBASIC」

出版社名 扶桑社
税込価格 840円


※中身少しご紹介※


































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「ニッポンイチのおにぎりと漬物の本」

出版社名 エイ出版社
税込価格 880円

※中身少しご紹介※


















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一寸並べてみると見るだけで美味しそう。今は料理の本を買うのは女性ばかりではなく3割が男性です。更に街中には世界中の食べ物屋が沢山並んでいます。私は和食派なので特別な事が無い限り和食の店を選んで入ります。本当は外食でなく好みの食材を買ってきて自宅で作るほうが好きです。鰺を一匹買えば自分で三枚におろし一枚は刺身、もう一枚は塩をパラパラとふって胡瓜やわかめを一緒に酢の物に、頭と真ん中の骨は三つ位に切り沸騰した湯にくぐらせ味噌汁を作ります。鰺一匹で主菜はほとんど出来上がります。特に魚料理は好きなので練度があがり刺身、天ぷら、チラシ寿司等何とか合格点を出せるようになりました。なぜ、私がこんなに料理の腕を上げられたかと云えば亡夫が食事にとても煩く難しい男だったので出来合いの物等出すと、とても不機嫌だったから、何とか亭主に喜んでもらいたい一心で店の仕事の合間をくぐって毎日お手伝いさんの力を借りながら食事作りをやったおかげです。品数も先ず5品は必要だったので食材屋の前を通ると必死で好きそうな物を探し求めておりました。夫婦の生まれ育った土地が近かったせいで子供の時に食べた物がほとんど同じだったのは助かりました。人間は子供の時に食べた食べ物が一番美味しいのです。近頃の子供達はコンビニ味になれてしまうのは一寸悔しいです。

たけのことふきと鰈(カレイ)を煮ふくめて亡夫偲びつつ独りの夕餉

今は一日三度全部独り食。
自分独りのためにかつてのような手間ひまかけて作る意欲が失せてしまいました。家族が居てこそ家族の喜ぶ顔が見えてこそ嬉しそうな声が聞こえてこそ食事作りは励めます。家族が居なくなると料理の腕も落ちるでしょう。誰かが来てくれて一緒に食事が出来るときは本当に嬉しい。
同じ物でも美味しく感じるのが不思議です。でも皆、年を重ね若い人達と別居していればいつかは一人の食事になってしまいますね。


私は5人兄弟姉妹と両親、祖母と9人家族が一年間位ありました。(父の出征ですぐ8人になってしまった)祖父は別膳で一番美味しい所を先ず最初に口にする。それから大きな膳を囲んで食事が始まります。ワイワイ、ガヤガヤ云いながら穏やかなひとときでした。核家族も良いけれど昔の大家族には活気があり色々な話題も出てきた。その中で色々な事を覚えたり感じたり学んだり出来ました。家族の絆も強まりました。これが人間としてノーマルな育ち方をしてくれる訳です。情緒豊かな人間の優しい思いやりを持った人に育っていく源ですね。折あらばすてきなファミリーの実例を紹介したいと考えております。



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2008年11月11日火曜日

地デジにしたいなんて誰が言った

テレビをONにすると最近うるさい位、何回も草彅剛の地デジの宣伝が嫌でも入ってくる。地デジとは一体何なのか。あちこち本を探したけれど分からない。私の能力ではよく分からない。テレビが出来立ての頃、力道山の試合を見たのはモノクロだった。家庭の中で映画が見られると思うと、とても楽しかった。私はモノクロ映画を観ていても見入ってしまうと頭の中で色彩が自然に出来でくる。あの花瓶は黄色、このヤカンは真っ赤だ。机の上の本は茶色だ・・・と色々。
そのうちカラーテレビが出来て買った日は眩しいような楽しさだったのを覚えている。更に、更にテレビは私達の生活の中でその放送から様々な影響を受けた。極々最近の例で言えばアメリカのオバマ大統領候補の演説などは自分もその一群の中に入ってるような気分にさせられたり。これが「地デジ」というものになったらどう変化するのか?しかも現在の地上派テレビは全く見れなくなってしまうと書いてある。「地デジ」が出来るのは進化だから画面の美しさに酔うのも悪くないと思う。又、色々複雑な機能もつくらしいので悪いことはない。しかし現状のものがすべてゴミになってしまうのは一体どうする考えなのだろうか。誰が決めたのだろうか。

テレビは新聞社と繋がっているので当然、政治力とも無関係では無かろう、NHKも入っている事だし。なぜ、今この時期に誰の為に今使えるテレビを取り替える必要があるのか。その為に私達は多額(私にとっては)の出費を必要とするというのに。テレビをやめてしまえば良いかとも考えたけど、私は書店という商人なので全く無縁にするには不便であり、売上を落とすかも分からないという危険もある。ならば、取りかえるにせよチューナー(これも高額)をつけるにせよ金銭的出費を要する。
この時期にこういう事をするのは、どこかで誰かが大きな儲けにする仕組みになっていると思う。


全国民の何割かの裕福でない庶民の事を考える政治にしてほしい。
是非、是非。知る人は知っているだろうが、ほとんどの人が未だ充分理解していないと思う。
私は、これをする事によってもう一つ大問題のある事も最後に申し上げたい。膨大な量の古テレビはどこへどう処分するのでしょうか。
参考の為に一冊本を紹介しておきたい。

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「地デジにしたいなんて誰が言った!?」
晋遊舎ブラック新書 010
荒川顕一/著

出版社名 晋遊舎
出版年月 2008年8月
税込価格 756円





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2008年11月9日日曜日

イセザキ書房の携帯サイト

イセザキ書房のウェブサイトが、PC版携帯版ブログと、これで3つになりました!
携帯版のサイトは重い写真などのない文字中心の構成のため、携帯でもキビキビ動きます。
「ご注文・お問い合わせフォーム」も携帯からそのまま送信いただけますので、気になる本がございましたら、いつでも、どこからでも当店にご用命下さい!

携帯サイトへは以下のQRコードから直接アクセスできます。
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どうぞよろしくお願い申し上げます。
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2008年11月8日土曜日

片恋の日記少女

★久しぶりに漫画のご紹介をしたいと思います。★



「片恋の日記少女」
花とゆめコミックススペシャル
中村 明日美子 著
税込価格 650円

出版社名 白泉社
出版年月 2008年1月





とっても綺麗で繊細な線とほんわかした内容の少女漫画です。
本の内容は短編集が何話か組み込まれています。
女子高生の話だったり、シスコンな弟の話だったり、大人びた小学生の話だったり。色々な人間関係が描かれていて楽しいです。
中でもシスコンな弟の話には胸をキュンとさせられます。
お姉ちゃんの為に女装したり相手の男の人を怒鳴ったり。
最後の結末はそうきたかっ!って感じで驚かされたり。
なにより気に入ったのはこの人の絵の繊細さ。どうやったら、こんな綺麗な線が引けるの!?っと絵を凝視してしまいます。
特に髪の毛の描き方とかすごく綺麗で目を奪われてしまうほど。
恋愛だけの内容の少女漫画じゃ嫌又は甘ったるい内容は苦手な人はこの本をおすすめします。
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2008年11月4日火曜日

月刊現代が次号を最後に消えてゆく

月刊現代が来月号(2009年1月号)を以って廃刊になる。とても淋しい。私は文藝春秋も好きだけど現代の誌風も魅力があった。もう後1冊で終わりかと名残惜しみつつ開いてみると
「小泉改革とは何だったか」
「竹中平蔵の罪と罰」が先ず目に入った。
古い自民党をぶっ壊すと叫んだ小泉元総理も人の親
「自分は議員を引退するので息子をよろしく頼む」と応援者達に挨拶して回ったらしい。私は大いに失望した。改革を叫んでいた時の小泉さんは何だったのか。本当は普通の人だったのだ。議員が家業になってしまって二世、三世議員ばかりになり全く魅力の無い政治家ばかりが多くなってしまった。だから役人の意のままに政治が動くのだ。

それはさておき、竹中平蔵という方は議員でもなく学者であったはずなのに小泉改革の中心人物は彼だったのだ。これを読む前から色々な情報で大体の事は私も感じていたが。
又、ほとんど知っている人も多いと思うけど竹中を支持していたのはアメリカ政府であったと著者は、はっきり書いている。これではアメリカの思うままに動いて来たはずだ。最終号に後半が掲載されますので併せて読んで下さい。

最終号は長く在庫するつもりですので歴史の一端の研究にでも使っていただけますようお願いいたします。

きっと新しいタイプの内容の濃い雑誌(本)を講談社は出版して頂けると信じております。



[現代 2008年12月号 ]
月刊誌
出版社名 講談社
発売日 2008年11月1日
税込価格 800円

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2008年11月1日土曜日

本を読もう

私はテレビのインタビューを観て信じられなかった。東京の街の真中で15~20才位の男女にこう聞いている。「あなたが一番最近読んだ本は何ですか?」それに対して「最近と云われても分からない」と答える。更にアナウンサーは「それでは最後に読んだ本は何ですか?」と問いかけた。
すると今度は
「中学生の時に読んだのが最後かな」
「最後に読んだ本なんか忘れた。」
「学校卒業してから本なんか買ったこともないし読んだこともない」
「本ではないけど雑誌なら時々面白そうなものがあると本屋さんで立ち読みする位かな」
こんな答えばかりではなかったと私は思う。もっと他の答えもあったはずだと思う。でも、こうしたテレビがNHKで報じられたという事は現実であり多分アナウンサーも驚いたと思う。

私は書店人50年生だから人生の大部分本と生きて来た。思い出すのは高校二年生の夏休みに国語の教師から宿題が出た。「この夏休みに何でもよいから本を読んでそれを積み重ねて何センチになったか。そして読んだ本の感想文を簡単に書き加えて提出しなさい。先生の目標は50センチだ」と。今のように本の沢山ある時代では無かったのであちこちに借りたりしながら、それでも私は50センチには達しなかった。本が無かった時代だったから。でもこの時が無かったら私はハムレット、若きウェルテムの悩み、にごりえ、たけくらべ、白秋詩集、一握の砂、出家とその弟子、みだれ髪、夜明け前、千曲川のスケッチ、破戒等は読んでなかったかも分からない。

さて本論に戻って、私は本屋だから本離れ・本が売れなくなったという言葉を毎日聞かされ読まされている。事実私の店も元気が無くなったなと思うことが度々ある。それでも今の10代~20代の人たちがこれ程本から離れているとは予想外だった。どうすればよいのか。すぐに答えは出ないけど成人式の頃から40代半までが一番本を読む条件が揃っていると思う。その頃読んだ本は忘れない。20代に読んだ本を40年以上経って読んでみると新しい本とは違った懐かしさが感情に加味されて又違った意味の興味がわいてくる。不思議なものだ。



一つだけ例をあげると松本清張という40年位前の超売れっ子作家があった。今も勿論売れている。推理小説というより社会事件小説と云うべきか。犯罪があって、犯人は始めから分かっている。その犯人がどのような理由でいかにして犯罪を起こしてしてゆくかの過程が物語になっている。犯人探しの推理小説とは一味違った面白さを持っていたので非常によく売れた。私はこの作家の短編集がより好きで好んで読んだ。その中に有名な小説「張り込み」というのがあるが警察の動き方、犯人の心境、男女の愛の一つの形。これも40年前だなと思う姿である。その物語の中に九州方面の田舎の景色が描かれている。今ならもうないような里山の風景。更に新幹線も東海道だけだし、携帯もなければネットもない社会。通信は電報と通常の電話と手紙のみの時代。今からでは想像も出来ないような不便な時代だけどその世界に生きる人間は皆イキイキとしている。私はこれを読み通しながら最初に読んだ時の自分の年齢や環境を思い出した。これはほんの分かり易いごく一例だけど本を読んでいると想像力、対応力、生きる知恵が知らず知らずのうちに養われている。

※冒頭に書いた若い人達は本を読む喜び、楽しさを知らずに一生終るかも分からない。NHKがこれから毎日10分づつ本を読む喜びを100人の人に伝えてもらうそうだからテレビを見て本を読むという事を覚えてほしいと思います。これは本屋という商売抜きの人生の後輩に贈る言葉として書きました。※






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