2010年10月30日土曜日

悲しかったこと

商店街をずっと歩いていると「今日は3割引きです、お買い得ですよ」という大きな声が聞こえてくる。
何度も何度も。
どこの店かと思ったら、ブックオフ。
有名だから皆知ってると思うけど書店である。
読者が読み終えた本を売りに行く、買えるものだけ買ってもらって「あとはお持ち帰り下さい」と云って返される本もある。でも、重い本を持ち帰る人は先ずいない。コミックは買ってくれやすいらしく山ほど持ってって来る若者もいる。
本当に読んだ本を売りに来ているならば結構な話だけど中には新刊書店から万引きされている本も混じっている。私は見たらすぐ分かった。
書店はブックオフが近くに開店するとみんな戦々恐々。

万引きされる確率がぐんと上がるので、本屋に万引きはつきものとはいえ、欲しくてもお金がなくて買えず、つい持って行ってしまう・・・・。
こんな万引きが多かった、今でも多い。

だが、ブックオフが出来てからお金欲しさにブックオフで簡単に換金出来るので大量に万引きされる例は珍しくない。

万引きの件は先ずおくとして今日は3割引きです、お買い得です
この呼びかけ声は、まさか本屋とは思えない「八百屋」「魚屋」あるいは「スーパー」ならば店頭でこう呼びかけられれば何か安い物があれば買おうかなと思う客もあろうと思う。
しかし、商品は「本」です。
古本と云えども書物です。
新刊書籍は2割ありやなしやの口銭の商売だから3割引きなど及びもつかないが。

私は自分が書店だから云う訳ではないが、本は内容が気に入らなければタダでも欲しくない・
1.2頁めくってみて読みたいなと思った時に初めて買うという行動をする。

本に対してあまりにも本という商品に対する知識のなさと云うか物扱いにしか出来ないブックオフの経営者の心の中を見た思いがした。
たしかに本も商品です。
他の商品と何ら変わる所はない。
しかしスーパーの食品とは異なると思う。
私は近くのブックオフで一時間位どんな買い方をしてるか観察した事があるので、今更驚く事ではないけれど、それにしても本日は「3割引です」「お買い得です」この呼びかけ声は私の胸の中にずしんと来た。
今の世の中、何でもあり。
この位の事で驚く私の方が遅れているのか、それともブックオフという会社の経営姿勢が私と異なるのか?
一人でも多くの人に読書をそしてほしい。一冊でも多くの本を読んでほしいと願いつつ苦しい経営をしている零細書店の一人としてとても悲しかったそして、淋しかった。

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○今週のおすすめ (これから出る新刊書)

新装版「江 姫たちの戦国」
◆日本放送出版協会◆
(上)(中)(下) 全3巻
11月12日〈三冊〉 同時発売
定価 893円

女の戦は生きること、本日只今を生きる事・・・・。
戦国の世の運命に翻弄された、美しき浅い三姉妹の三女・江。
その波乱の生涯。
大奥の潔い物語を描き「篤姫ブーム」の巻き起こした田淵久美子が、大奥の始まりに至る道のりを、江を主人公に鮮やかに描く。

ニューワイド学研の図鑑
「いちばん!の図鑑」
◆学研◆
12月3日の発売
1995円

ニューワイド学研の図鑑シリーズに新しい図鑑が登場!動物、昆虫、植物、地球、乗り物・・・・。いろいろないちばん!とそのわけを伝える図鑑、それが「いちばん!の図鑑です。

「国際問題がわかる!世界地図の読み方」
池上彰
◆小学館◆
11月29日発売
1365円

イスラエルが存在しないイランの世界地図、日本海が東海と記された韓国の地図・・・・ニュースの達人・池上彰が各国の世界地図を使って解説する、それぞれの国の主張や歴史。


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2010年10月23日土曜日

誰が地デジにしてくれと云ったのか

.テレビのスイッチをONにすると下端に「早くデジタルに移行して下さい」と云う字幕が出てくる。
来年7月までとか。

私は、そういう方面の知識は疎いので分からない事ばかりだけど、何故一斉に地デジにしなければならないのか。
タダで支給してくれるならいいが、何万円という代金を支払わねばならない.テレビを止めてしまっても良いと思うけど商人としてはそれも一寸難しい。
地デジにしたい人だけやりなさい
「ジするとにすると美しい画面になります、こんな事も出来ますし、あんな事もできます、楽しいですよ」というならば私は何も文句はないけど一斉に全部地デジというけれど地デジに変える事の出来ない人も大勢いると思う。

子供手当だなんだと云うのもいいけれど、とてもはでやかで、さも国民のためにやってるぞーとPRにはなるけれど普通の家庭は出来るだけ出費を押えて生きている現在、なるべく政府もそれを応援してほしい。
安い物をジャンジャン作って使い捨ても気に入らない。企業の売上がいいかも分からないが、普通の家庭では出来るだけいいものを長く使う方が得である。
私は10年前に作ったスーツやコートやブラウスを今でも充分使えて余りある。
  
さて、本論の地デジの問題もどこかの誰かが得をして大衆(特に中以下の生活者)を犠牲にしていると思えてならない。
とりかえられた古いテレビの処分はどうするのだろうか。
今、特に都市部にゴミが多いのは何でも使い捨ての時代だから、その器とか包装してあるものがワンサと捨てられている。
弁当のプラスティックの空き箱とかスタンドで勝った飲み物の瓶とか。
しかしテレビの古い物の量はそんな比ではない。

静かに考えてみると政策を行う人達はみんな少なくとも上クラスの生活者で我々のような生活人の実状を知らないんだと思う。
今、中小企業という言葉が使われますが、中小企業ならまだましだ。
その下に零細企業という存在がある。
この層の人達は何業によらず大変苦しい現状を強いられている。

仕事がなくて泣いている人も大勢いるが零細企業の苦しさも筆舌につくしがたいものがある。
でも本当はこの零細企業(○○屋という商店)こそが普通の人々に便利を与えている。
大きなショッピングセンターだけでは人間生活を全う出来ない。

私は為政者は選挙の時だけでなく普通の時にも庶民の生活を考えてほしい。
この世の中は見えない所に魔物が沢山住んでいる。
地デジに変えるについてもどこかの誰かが甘い汁をすっているに違いない。
庶民の生活を犠牲にして。
今からでも地デジはやりたい人にだけやりなさいと変更して欲しい。
未だ半年以上あるのに遅くはない
半年以上もテレビの下の字幕を見せられてはたまらない。
機械は寿命があるのだから買い換える時には地デジにすればいいのではないのだろうか?
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今日のお勧め本















「海の大図鑑」
5250円
















「平家物語大辞典」
19000円

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2010年10月16日土曜日

定年って何だろう

私はよく人に聞かれます。
「佐藤さん、いつまで働くつもり?」
私の答えは決まっています。
「死ぬまで」
体力・気力・知力のある限り私は働くつもりです。
周囲を見渡せば77歳という年齢の人は特別な仕事は持たず体をいたわりつつ生きている人が大部分です。又、養護老人施設に居を移し老人ばかりの中で過ごしているとか。

配偶者を失い一人になってしまえば、この方法も決して悪くなさそうである。
思い返してみると、私は子供心ついた頃から長女だという事で何かと家事を手伝わされた。
学校へ入ってからは負けん気の一心で学校生活を充分に楽しみ成績も負けたくないので必死で学んだ。

早くして結婚した為に20代前半から40才50才のおじさん、おばさんに叱咤激励されながら商人としてのイロハのイから学んで来た。
私が55年間も現役商人でいられるのはスタートが早かったせいでもある。
そして、私にはどうしても勝てない相手の亭主がいた。
夫婦喧嘩ではなく教師が生徒にきつく教育する形だった。
法律の専門用語が出てくる。
経済用語が出てくる。
そして充分な答えが出来なかったらビンタが飛んでくる。
お手伝いさんはいたものの、食事についても非常に難しかった。
好きな物が出てきた時はご機嫌だけど同じ物が2日と続くと発想の枯渇と叱られる。
亡夫は歴史に詳しかった。

自分がいつ死ぬかも分からない がん の病床で主治医に向かって「先生はいつ生まれですか?」と聞き「昭和10年です」と答えられると「そうすると、ノモンハン事件直前ですね」と云った調子であった。
歴史の本好きは息子にも通じ今では私はもう息子にはかなわないなと思う。

私達の夫婦喧嘩は口では絶対かなわないので私は黙って聞くだけにして、その夜寝る前に私の考えを文章にして書き、亡夫の枕元に手紙にしておいておく方法に変えた。文章で読むと大体納得してもらえて少し家の中が静かになった。
そのメモを主人は全部とってあった。
段ボール2箱位あったのだが居宅が変わる前に誰かがゴミと思って捨ててしまったらしい。
今から思うと,とても惜しい。
私の文章には赤鉛筆で誤字脱字の訂正、更にこういう文章はこう書くべきだと直されていた。
私が手紙好きなのはこういう環境を越えてきたおかげかも分からない。

私は70年間ぼんやり何もしないという時は全くなかった。
いつもいつも目的を定めそれに向かって走って来た。
さあ、私の定年はいつになるのだろう。
神のみぞ知る事かも分からない。

もう2011年のカレンダーが続々と出てきております。
珍しい所を少し紹介致しましょう。

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2011年
「四字熟語カレンダー」
旺文社
価格 1575円(1500円)

2011年
「ことわざカレンダー」
旺文社
価格 1575円(1500円)

2011年
「東山魁夷アートカレンダー」
日本経済新聞出版
840円(800円)

2011年
さだまさし著「ひめくりカレンダー」
株式会社エニー
2835円

2011年
寂聴「ひめくり暦」
株式会社エニー
2835円

この他美しい写真のもの 犬や猫のかわいいもの等ふんだんにそろっております。
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2010年10月9日土曜日

背筋を伸ばして優しく生きよう

紙芝居は観るのもさる事ながら、演じる喜び・生きがいみたいな気分になれる所が私はとても気に入っている。
演じながら観客の心の中を読みながら、私自身も観客の一員になっている。

観客の目がこの小さな舞台に注がれて胸をおどらせているのが分かると私も心おどらせながら演じている。
鳥の鳴き声。動物の話し言葉等もそれはそれでとても楽しい。
悪人も出てくるけれど現実の世界と異なり、悪いやつらは皆つぶされてゆく。
そしてみんなハッピーエンド。
観客はみんなほっとして、嬉しい楽しい気分を心いっぱい味わってくれている。
だから紙芝居は素晴らしい日本独特の芸術だと思う。

いつからこうなったのか思いだせないけれど、私はゆとり教育世代が世の中を仕切るようになってから人間の心の中が痛んで来たと思う。
最近の事件はほとんど人間の心の荒みからおきている。

大人の為の絵本を紹介しますので、読んで心をなごやかにしようではありませんか。
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「おおきな木」
シェル・シルヴァスタイン/作
村上春樹/訳

出版社名 あすなろ書房
税込価格 1,260円
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「葉っぱのフレディ いのちの旅」
レオ・バスカーリア
作 みらいなな/訳 
島田光雄/画

出版社名 童話屋
税込価格 1,575円
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「君のためにできるコト」
ピュアな絵本
菊田まりこ/著

出版社名 学研マーケティング
税込価格 998円
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「幸福な質問」
おーなり由子/著

出版社名 新潮社
税込価格 1,155円
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「僕のとなりには」
菊田まりこ/著

出版社名 学研マーケティング
税込価格 998円
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「あの空を」
菊田まりこ/著

出版社名 学研マーケティング
税込価格 998円
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「うろんな客」
エドワード・ゴーリー
著 柴田元幸/訳

出版社名 河出書房新社
税込価格 1,050円
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10月に出る本も一緒に紹介しておきましょう。

新潮社
「灰色の虹」
貴井徳郎
定価1995円
10月18日発売

小学館
「窓からスカイツリーが見える」
篠山紀信
定価2940円
10月8日発売

講談社
「若様まいる」
畠中恵
定価1680円
10月28日発売

講談社
「人間小唄」
町田康
定価1680円
10月20日発売

講談社
「死の授業」
新井満/日本放送協会
定価1260円
10月25日発売

早川書房
「ハーバード白熱教室
講義録+東大特別授業」
マイケル・Jサンデル
定価1575円
10月下旬発売

集英社
「楊令伝」
北方謙三
定価1680円
10月26日発売

ポプラ社
「野球の神様がくれたもの」
桑田真澄
定価1470円
11月下旬発売

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2010年10月2日土曜日

おすすめコミックの御紹介

今日はお勧めのピュアで切なくなる少女漫画を御紹介したいと思います。

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「星は歌う」①~⑨
高屋奈月
白泉社

・従兄弟で親代わりの奏と2人で暮らす椎名サクヤ。
辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ励まされてきた。
そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。
優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰――!?
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「君に届け」①~⑫
椎名軽穂
集英社

・陰気な見た目のせいで怖がられたり謝られたりしちゃう爽子。
爽子に分けへだてなく接してくれる風早に憧れている。
風早の言葉をきっかけに変わっていけるみたい…。
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「僕等がいた」①~⑭
小畑友紀
小学館

・高校時代の切ない初恋物語から始まった物語は
奥深い人生ドラマへと…。
主人公たちの魅力はもちろん
先が読めない展開に夢中になります!
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「僕達は知ってしまった」①~⑩
小学館
宮坂香帆

・彼に出会って恋を知った 
それは想像とは違うリアル 
制御不能のこの想いが未知の世界の扉を開く 
ことり、15歳の春―
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「好きって いいなよ」①~⑤
葉月かなえ
講談社

・16年間、彼氏も友達も作らずにきた橘めい。
ある日、誤解で学校一のモテ男・黒澤大和にケガをさせてしまうが
なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言。
さらに、めいをストーカーから守ってくれたうえに
守るためとキスまでしてきて…!?


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