2008年4月16日水曜日

風に吹かれて

桜から早、皐月の季節を迎え
老若男女問わず人を散歩へと誘う空気が漂ってきた。

ふらりとでかけよう。散歩にガイドブックは持つまい。
海を見に行こう。潮風を身に纏うのだ。

海岸近くの公園でも良い。眼下に海を見ずとも
風を感じるだけでもよいではないか。

           「本牧埠頭

幕末、日本来航時に横浜周辺を測量したペリーは
本牧十二天のオレンジ色の崖を その色から「マンダリンブラフ」。
現在の本牧市民公園周辺の崖を
「トリーティポイント<条約岬>」と名づけた。
本牧の断崖は横浜港に向かう各国の船の目標であった。
現在でも南部の本牧市民公園付近に断崖が残り、
海岸の名残を留める。

             「

江戸の粋は街が創った。無数の人の営みが
歌舞伎を能をあまたの劇を生み出し、
時にうねりを持って、時に線香花火のように…

横浜の粋は潮風が運んできた。確かに人々の生活はある。
でもどこか形を持たない。寄せてはもどる波のようでもある。
横浜で生まれ、育ち50年。
いまだこの地の<粋>がわからぬ…


本を2、3冊持って散歩にゆこう。
バスに揺られるのもたまにはよい。

朝から夕刻まで、日常を離れよう。
タンスの中からブレザーを探して
着てゆこう。

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開国史話」 加藤祐三
神奈川新聞社  
税込価格¥1,470円














眠狂四郎無頼控」 柴田錬三郎
新潮文庫
税込価格¥620














カラマーゾフの兄弟」 ドストエフスキー
光文社古典新訳文庫
税込価格¥760


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        「横浜ベイブリッジとスカイウォーク

大黒埠頭は、海上出入貨物の増加コンテナ化等に対応するため
昭和46年(1971)から平成2年(1990)にかけて鶴見区大黒町地先を
埋め立てて整備をした横浜港初の本格的な島式埠頭である。

読書に飽きたら入出航する客船やコンテナ船、自動車船等眺めて過ごす
のもよいではないか。スカイウォークの上から。



彼方に明滅する灯台の光を仰ぎ見ながら…



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