*:..。o○☆◆Oh THE 東京 STATION◆☆*゚¨゚゚・*:..。
あれから何年経っただろうか。
毎月のように有楽町駅で降り、三光汽船へ行き、そして東京駅で降り丸ビルの中にあった船会社何社かへ3ヵ月に一度位づつ、そして駅を出て日本郵船の風格のあったビルへ足を運んでいた。
私にとっては特別な場所でなくビジネス上の極く普通の会社訪問であった。
多分、昭和35年~50年位の間であっただろう。
私も若くて元気でこの仕事はとても面白かった。
丸ビルの中はあちこち雨もりがしたり一寸、薄暗かった。
そして郵船ビルは王者の雰囲気を保つ立派なビルであった。上の階の廊下を歩くと靴が沈んでしまいそうな絨毯が敷かれていた。
現在のビルに建て変わった時、近代的と云うべきかも分からないけど重厚さが失われていてガラスでピカピカの美しいだけにしか写らないビルになりとてもがっかりした。
岩崎弥太郎が大金を投じて建てたビルはもう今では再現できないだろうと思う。
時代の流れも変わって来た。
私は昨日、新春の会の帰りに我が家の庭みたいに東京駅に通じている友の引率で新しい丸ビルから東京駅へ抜けた。
おう、なんとここは駅ではない。
ホテルにオフィス、そして大きな大きなデパートよりも便利な日本一の商店街であった。
ここから列車に乗って日本中全国に行ける。全国の人間が集まってくる。
人間の多さ、動きは花火を散らしている。
首都・東京だから当然かも分からないが。
私は他国の首都の駅は全くしらない。
外国へ行っても空港からまっすぐ街を出るので駅というものは一つも知らない。
東京駅周辺の変化は全く知らなかった訳ではないけれど、そのど真ん中にわが身を置いて見ると横浜は田舎だと思ってしまった。
どの人間もみんな目的を持って動いている。がそんな人間がこんなに多く集まると、もう景色ではない。動画?映画の中?私のささやかな語彙では表現する言葉が見つからない。
丸ビル東京駅は進化を遂げた。
私は追い付いてゆけない。
そして過中にいる時は次々と出てくるスクリーンの中にいるみたいで感じる余裕もなかった。
帰りの電車の中も半分夢の続きみたいだった。
帰宅するや否やこの商売気の強い私が部屋で横になったまま21時過ぎまで眠ってしまった。
今、昨日の事をふと思い出すと唯、一言、時は絶え間もなく過ぎている。
幸も不幸もないまぜて川の流れより早く時は流れていると思いつつ、やっと落ち着いた。
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