この本は新しい本ではない。
2007年に第一刷発行。
私は今年
「あの戦争と日本人」
半藤一利/著
出版社名 : 文藝春秋
税込価格 : 1,600円
を読んだ。
私は30才過ぎまで戦争の事は考えるのも嫌だった。
戦争映画等絶対見に行かなかった。
33才になった時私はこの年令で私の父はあのフィリピン・ルソン島でのたれ死に(正式には戦病死)した、
父の事を思い出した。
帰ってきた骨箱には紙きれ一枚入っていただけ。
その木箱を妻である母と両親である祖父母と息子・娘である私の5人の兄弟が抱き合って幾度泣いた事か。
一番下の弟が「あの箱で又みんなで泣こうよ」と云われて又涙を流した。
そして私のこの年齢までしか生きる事の出来なかった父の事を思うと同時に戦争って何だろうと思い始めた。
戦争そのものの本ではなく戦争によって命を落とした兵士、将校達の話を魅かれるように読んでいった。
1945年8月15日正午
昭和天皇のお言葉が放送された時、国民のほとんどは、あるいは号泣し、あるいは咽び泣いていた。
7月27日にポツダム宣言が発表され政府は寝耳に水であったらしい。
都市という都市はほとんど爆撃され焼土となっていた。
それでも日本政府は対ソ条約に一るの希望を託していたのだから今から考えると何てお人よしなんだろうと思ってしまう。
でも、知る人は知っていたらしい。
ソ連は頼れないという事を。
スターリンは日本の参るのを見通して待っていた。
ソ連の真意を分かっていたら原爆まで行かずにすんだと外務省は考えていたらしい。
日本が終戦工作を本気で六月頃考えていたのは鈴木総理・東郷外務大臣・米内光政海軍大臣の3人位であったらしい。
広田とマリク(ソ連)会議なんてソ連の腹はわかっていたらしい。
はじめから日本から貰うのではなく取るんだという考えであった。
信じる事の出来ない対ソ工作なんて誰が信じていたんでしょう。
8月6日 広島原爆投下。
心ある知る人は敗戦を信じていた。
8月9日 ソ連参戦
長崎原爆投下
ソ連は突然満州に攻め入って来た。
対ソ工作に敗れた今、ポツダム宣言を受諾すべきか否か。
ここで私達日本人は覚えておくべきです。
ソ連が参戦して来たのは8/9日
たった一週間の参戦で樺太半分、そして北方領土(これは元々日本のものである)を寄越せよいう根性はキモに銘じておくべきである。
たった一週間の参戦ですよ。
8月10日
昭和天皇の御言葉の録音が始まる。
皇居の回りは陸軍で埋め尽くされる。
天皇を守るのではなく録音を止めるために。
8月13日
陸軍は未だに強気であった様子。
ソ連は天皇抹殺論イギリスもあまりよく思ってなかった。
それをアメリカが抑えて日本の天皇中心主義を認めさせた。
8月15日
この期に及んでも放送を食い止めようと陸軍は必死だった。
阿南陸相は責任を負って自刃した。
「一死を持って大罪を謝し奉る」とあった。
そして天皇の言葉は無事放送。
よくぞ戦争を終わらせられた。
ドイツ降伏の昭和20年4月27日前に降伏していれば広島と長崎はなかった。
私はこの戦争で一家の大黒柱を失い人生の運命は180°変化した。
今もあちこちで、これからも戦争はないとは云えない。
でも読んでみて下さい、この2冊の本を。
戦争とは人間を狂わせてしまうものだと云う事を分かってほしいです。
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「あの戦争と日本人」
半藤一利/著
出版社名 : 文藝春秋
税込価格 : 1,600円
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「日本のいちばん長い夏」
文春新書 594
半藤一利/編
出版社名 : 文藝春秋
税込価格 : 735円
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お子さんに 本 を与えて下さい。
大人になっても 本好きにきっとなれます。
「楽しく遊ぶ学ぶこくごの図鑑」
小学館の子ども図鑑プレNEO
青山由紀
小学館
税込価格 : 2,940円
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「楽しく遊ぶ学ぶかず・かたちの図鑑」
小学館の子ども図鑑プレNEO
黒沢俊二
小学館
税込価格 : 2,940円
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「楽しく遊ぶ学ぶきせつの図鑑 はるなつあきふゆ」
小学館の子ども図鑑プレNEO
長谷川康男
小学館
税込価格 : 2,940円
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「楽しく遊ぶ学ぶ ふしぎの図鑑」
小学館の子ども図鑑プレNEO
白數哲久
小学館
税込価格 : 2,940円
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「楽しく遊ぶ学ぶせいかつの図鑑」
小学館の子ども図鑑プレNEO
流田直
小学館
税込価格 : 2,940円
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2011年2月26日土曜日
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