岩波新書に『貧困アメリカ大陸』というのが出ておりますが、
やがて日本もそうなりつつあると筆者は書いてあります。
それは、あらゆるものが巨大企業にのまれてしまい、
株式会社ばかりになってしまう・・・という事です。
商店街があってもほとんど大会社の出先店が大部分になってきました。
働く人もどんどん変わり、隣近所の店という親しさがだんだんとなくなりつつあります。
買い物の楽しさは物の善し悪しもさる事ながら、
「あら、お子さん大きくなりましたね」とか、
「いつもお元気でうらやましいです。」とか
物の販売以上に人と人とのつながりの楽しさがありました。
そういう人の関係がだんだんなくなりつつあります。
一軒一軒の店は小さくても、そこで売っている人の情というか、
心根が小さな店を繁盛させてきました。
これは人間生活にとってとても大切な事です。
この小さな店が消費税が動くことによって余分の出費を出さねばなりません。
毎年1%ずつ上げるなんて現実の商売を知らなすぎます。
その都度、レジスターを買い替える程の事はなくても、数字を直してゆかねばなりません。
又、商品もこれは何%、こちらは何%とひとつひとつ説明する必要が出てくるでしょう。
消費税率を動かされる事は、流通業者にとって大変なことなんです。
何人かの人に意見を聞いたといっても、みんな評論はするけど自分の手は汚さない人達ばかりです。
学者や政治家には分からないと思います。
零細企業の経営者100人くらいピックアップして聞いてみて下さい。
毎日の生活に関する事で一番その任を果たす立場にある人に聞いてみて下さい。
単に物価が上がるということだけではなく、零細企業はつぶされてしまいます。
国も街も大中小あって初めて人間の幸せも生まれてきます。
みんな苦しいんです。
政治家は御自分の出世ばかりを考えないで、本当に必死に生きている零細企業のことにも思いを寄せて下さい。
零細企業は街のカンフル剤です。
消費税の事、もっと考えて下さい。
法人税が安くなっても食うや食わずの小さな店では何の利益もありません。
総理は立派な家に生まれ、立派な生活をなさってきています。
小さな店の苦労はわからないと思います。
でも、世の中にはそういう中で一生を終える人もたくさんいます。
国民の一人一人です。
もう一度、消費税の事考え直して下さい。
お願い申し上げます。
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