2008年10月28日火曜日

この美しい本をぜひ皆様にご紹介したい


新日本大歳時記 カラー版
飯田竜太/監修 稲畑汀子/監修 
金子兜太/監修 
沢木欣一/監修 
講談社/編集


出版社名 講談社
税込価格 13,800円
頁数・縦サイズ 1151P 31cm



カラー版、新日本大蔵時期愛蔵版
B4版に近いデラックス版です。
歳時記と云えば通常、手帖型のポケットに入るような小型を想像いたします。ふと気がついて一句と思う時バッグから出して言葉を探す・・・・という感じでしょうか。
しかし、これは全く違います。美術書、いや言葉辞典、いや楽しい読み物、本の良さを全部持っている綺麗な綺麗な辞典です。

日本には四季があります。そしてそこに季語があります。
四季を表している絵をこの本の中からいくつかご紹介したいと思います。

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【春】




故郷につながるこころ春めけり
村越化石



美しき春日こぼるる手をかざし
中村汀女



苗代や水を離るる針の尖
正岡子規


【夏】






夏山に魂を置き忘れけり
野見山朱鳥



滝水のなる水と水水と石
後藤比奈夫



脂粉なき 少女とともに蛍狩
山口誓子


【秋】




水底を水の流るる寒露かな
草間時彦



山一つ越えてもやまや あきの色
白支



鰯雲 しづかにほろぶ刻の影
石原八束



手力男山を綿としたまへり
阿波野青


柿干してふはふはと婆わらひけり
今井妙子


【冬】


春近し雪にて拭ふ靴の泥
沢木欣一



冬空をいま青く塗る画家羨し
中村草田男



雪嶺の浮きて流れず茜空
原裕



大寒と敵のごとく村ひたり
富安風生



雪一日日和一日も松の内
原石

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これはこの本の中の極く極く一部分のみです。
心が暖かくなる時、気が滅入る時、どこでも開いて観て下さい、読んで下さい。
気持ちが晴れると思います。

何としても私の大切な読者の皆様に紹介したくて急ぎ急ぎ書きました。
少しでもこの本の良さがが伝われば幸いです。
ぜひこの素敵な本を手に取ってご覧下さい。


新日本大歳時記 カラー版
飯田竜太/監修 稲畑汀子/監修 
金子兜太/監修 
沢木欣一/監修 
講談社/編集


出版社名 講談社
税込価格 13,800円
頁数・縦サイズ 1151P 31cm



※画像はすべてこの本からお借りしました。


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イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
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2008年10月21日火曜日

普通の社会よ、バンザイ

「こんなニッポンに誰がした 
森永卓郎の政治経済学講座」
森永卓郎/著

出版社名 大月書店
出版年月 2008年10月
税込価格 1,470円


「人々が互いに助け合い、世の中の為になるモノやサービスを作り出す人が尊敬され金を振りかざす人が軽蔑される社会。これから訪れる普通の社会なのです。」
と森永卓郎氏はこの本を締めくくっています。

優しい、読みやすい、分かり易い本です。私は何年も前(といっても小泉内閣の途中頃)から金を商品にして金儲けする事をどうしても理解できませんでした。よく考えてみると人間は絶対一人では生きられません。お互いに助けあう人がなければ何もできません。
困ったときに支えあう人が必要です。
ところが、助け合う所か力の無い人間を蹴飛ばしてしまう世の中になってしまいました。これが金融資本主義です。金を握ったものが勝者です。金で人や社会や政府までも支配してしまうのが金融資本主義の特徴です。
これが、アメリカからお手本のごとくにして入ってしまいました。
カネ、カネ、カネ すべてカネです。大が小を食ってしまいつつあります。
総理候補になった人達もこの考えは充分にもっております。
だから、私達国民は一人一人が自分のできる最大限の抵抗を権力にたいして行うしかありません。

この著者の書くものは総じて私は好きなんです。
なぜならば私のような弱者の立場に立って書かれているものばかりですから。
でも中でもこれは極め付き。

読んで下さい。ぜひ、ぜひ、ぜひ。

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2008年10月18日土曜日

世の中の変化はなぜ?






「暴走する資本主義」
ロバート・B.ライシュ/著 
雨宮寛/訳 今井章子/訳

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2008年6月
税込価格 2,100円



「暴走する資本主義」
この本のタイトルに出会った時 ”これだ” と私は思った。この言葉だと直感的に感じた。経済学を学んでいない素人の一書店人だけど資本主義はもう終ったのではないかと思う事にしばしば出会う。でもそれでは、それは何と呼ぶべきか私は疑問のまま、ずーっと時を過ごしていた。
そうだ、資本主義が民主主義の力を弱めてしまったんだと思っていたその時出てきたこの言葉。まさしく暴走してしまい出版後3ヶ月余にしてアメリカ発経済危機は現実問題として世界に拡がった。

レーガン、サッチャーの時代、今から20年位前になるだろうか。市場主義という新たな時代に入って行った事を思い出す。それが少しづつ日本にも入ってきたというよりも入れさせられたというべきか。そしてそれを大きくはっきりと改革なくして成長なしとうたいあげたのが小泉総理時代であった。改革には痛みが伴う。その通り。今、痛みばかり味わっている。

何か胸の中でもやもやしていた事をスッキリと文章で表現してもらい私程度の人間にでも非常によく分かる本である。一章一章頷きつつ読み終えた資本主義が民主主義を凌駕している事を具体的に分かり易く説明してくれている。そして更に超資本主義という言葉が出てきてはっきり現実の社会の姿が理解出来た。
同時に、この先世界はどう変化してゆくのか、とても怖い
思いを抱きつつ私の大切な読者の皆様に読んでほしいと強く思った。

10/20(月)に「こんなニッポンに誰がした 森永卓郎の政治経済学講座」が出版されます。
これも私は出る前から胸をドキドキさせながら待っている。



「こんなニッポンに誰がした 
森永卓郎の政治経済学講座」
森永卓郎/著

出版社名 大月書店
出版年月 2008年10月
税込価格 1,470円



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2008年10月11日土曜日

海よ私を守ってください

日曜日の午前7時、私は軽装で海に向かって歩き出します。伊勢佐木町4丁目、3丁目、2丁目、1丁目を真っすぐ真っすぐ歩きます。店は未だ開いていなく人通りも少なくカラスの鳴き声が聞こえるばかりの中を通り抜け吉田橋を渡り関内駅を右に見て関内ホール前を通り更に真っすぐ歩きます。

横浜歴史博物館を眺めみなとみらい線(馬車道駅)をすぎ左折して合同庁舎の前を通り万国橋を渡ります。そして、ホテルナビオスのレストランへ到着すると7時40分。朝食バイキングが最大の楽しみ。私は和食党だから御飯(時におかゆ)をよそい味噌汁(ネギとワカメと麩)をそそぐ。
野菜サラダ、鮭の塩焼き、鯖の焼き物、こんにゃくゴボウ等の煮込み、煮豆、ほうれん草のおひたし、色の良い美味しい沢庵、ブロッコリー、ベーコン、ソーセージ、それから納豆、卵焼き、ジャガイモのフライ。私の普段の朝食に比べたら超豪華版。パン食の方にはスープや美味しそうなジャムが並んでいる。これで1155円。私一人の為に作るとすれば随分安い。せん茶をそそぎジュースをコップに注いでさあ、これから楽しい朝食です。
宿泊客が大勢周りにいて地方言葉を耳にしながら私は朝刊を拡げて眺めながら窓外の景外を堪能しつつゆっくりと食事をはじめます。何でこんなに美味しいの。ごく当たり前の料理なのに。少しづつだけど大皿に取ったものを全部たいらげてコーヒーを飲む。うーん、満足な朝食でした。

食事を終えて満腹感いっぱいで赤レンガ倉庫へ足を運びます。私の大好きな赤レンガ倉庫。今、造ろうにも出来ないであろうこの古きよき時代のこの建物が私は大好きなのである。
明治村へ移転した日本郵船ビルも好き。キラキラした所が無い、ズッシリとした存在感と風格が好き。特別な行事のない時は人も居らず広いこの空間が私の胸を大きく拡げてくれる。海からくる風が私の心と体を洗ってくれるように。海際に立ち私は大きな声で(○○さん大好き!)と叫ぶ。返事は来ないけどそれで満足なんです。海の色は毎日異なります。今日は海が笑っている、今日は少し怒っている、今日は何かを予感している、今日は私に呼びかけている。その日、その日云い表せない変化の色を見せてくれます。

この海のその果ての果ての海で航海している日本船舶に私の店から出た本が積みこまれ船と共に航海しているんだ・・・と思うと感激の涙があふれて来ます。海はずーっとずーっと繋がっているんですもの。

今、人も世の中も風格を持ったものが消えてゆくのがたまらなく淋しい。戦後教育には何か失陥があった事は中山元大臣の言葉を待つまでもなく私はずーっと前から考えていました。は本を売るというよりも本の中に書かれている様々な事を読んで欲しいという事に懸命です。一生懸命という言葉は薄れつつあるようですが私は一生、一生懸命生きてゆくつもりです。帰りはさすがに疲れています。でも、とても心地よい疲れ。

海は大好き。
海よ私を守ってください。



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「横浜赤レンガ倉庫物語」
横浜みなとみらい21/編 神奈川新聞社/編


出版社名 神奈川新聞社
出版年月 2004年9月
頁数・縦サイズ 245P 19cm

・赤レンガの事はもちろん横浜歴史についても色々ふれていて
興味深い本です。
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2008年10月4日土曜日

実のある生き方がしたい

明治生まれの人は日本人全体の何%位いるのでしょうか。明治に生まれた人はもう、ほとんど100才前後になっていますので時代の風を感じて知ってる人はほとんど居ないように思います。日本の歴史として明治時代を詳しく学んだ人の数も少ないように思います。でもよく考えてみると日本の近代化は明治時代が起点だったと思います。



※「開化旅案内帖」より
画像クリックで拡大(別窓表示)

日本の創業の時代でした。異文化と交流する事によって業を起こした時代でした。牛鍋とか牛乳、アイスクリーム、百貨店などもできました。




 

※「開化旅案内帖」より
画像クリックで拡大(別窓表示)

新政府が出来、軍隊も創設されました。
そして建設の時代でした。自由民権の時代になり国民は目覚めました。学校教育も拡がってきました。あらゆる生活様式が展開されました。家庭生活、女性の生き方に変化が生じ農林水産業も近代化され、芸術も花開いた時代です。和風の良さ、美しさを発見した時代です。文学も新聞小説が生まれ、ベストセラーも続出した時代です。戦争にも入りました。

そして自他共に一等国の仲間入りも出来ました。

明治天皇崩御によって明治時代は終りますが、各界に素晴らしい人材が続出した時代でした。今、時代は大揺れに揺れています。経済も政治も人の生活状態も。
こんな時代に私は再度、明治時代をふり返ってみたいと思います。



※「開化旅案内帖」より
画像クリックで拡大(別窓表示)

本は毎日毎日260種以上発行されておりますが新しい本ばかり、ベストセラーばかり追いかけていると心が揺れてしまいます。私達は少し心を落ち着けましょう。真実は何か、何が大切なのか静かに考えてみようではありませんか。毎日毎日のニュースに躍らせられず夫々自分自身で考える実力をつけましょう。私はそう思った時2005年12月に発行された「ビジュアル・ワイド 明治時代」。この本をもう1度紹介したいと思いました。




※「開化旅案内帖」より
画像クリックで拡大(別窓表示)

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「ビジュアル・ワイド明治時代館」
出版社名 小学館

税込価格 9975円(本体9500円)
頁数・縦サイズ 606P 29cm






■著者紹介 
宮地 正人 (ミヤチ マサト)       
昭和19年(1944)生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東大史料編纂所教授、同所長を経て、国立歴史民俗博物館館長(2005年8月退官)。専門は明治維新期の社会政治史、日本近代史、維新期の画像・写真研究
佐々木 隆 (ササキ タカシ)       
昭和26年(1951)生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。聖心女子大学教授。専門は日本近代史
木下 直之 (キノシタ ナオユキ)       
昭和29年(1954)生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科中退。兵庫県立近代美術館学芸員を経て、東京大学教授。専門は博物館学、日本美術史、写真史、見世物史
鈴木 淳 (スズキ ジュン)       
昭和37年(1962)生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学助教授。専門は日本近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




付録としてこちらの
「開化旅案内帖」も付いてきます。今回ブログで紹介した横浜や銀座の写真もこちらからお借りしました。歴史博物館や資料館などの情報も詳しく表記されているのでちょっとした観光ガイド代わりにもなります。




~中身少しご紹介~

目次




























※「開化旅案内帖」より
画像クリックで拡大(別窓表示)

この本を読めば日本の真の素晴らしき良さをきっと再発見すると思います。


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