2008年10月11日土曜日

海よ私を守ってください

日曜日の午前7時、私は軽装で海に向かって歩き出します。伊勢佐木町4丁目、3丁目、2丁目、1丁目を真っすぐ真っすぐ歩きます。店は未だ開いていなく人通りも少なくカラスの鳴き声が聞こえるばかりの中を通り抜け吉田橋を渡り関内駅を右に見て関内ホール前を通り更に真っすぐ歩きます。

横浜歴史博物館を眺めみなとみらい線(馬車道駅)をすぎ左折して合同庁舎の前を通り万国橋を渡ります。そして、ホテルナビオスのレストランへ到着すると7時40分。朝食バイキングが最大の楽しみ。私は和食党だから御飯(時におかゆ)をよそい味噌汁(ネギとワカメと麩)をそそぐ。
野菜サラダ、鮭の塩焼き、鯖の焼き物、こんにゃくゴボウ等の煮込み、煮豆、ほうれん草のおひたし、色の良い美味しい沢庵、ブロッコリー、ベーコン、ソーセージ、それから納豆、卵焼き、ジャガイモのフライ。私の普段の朝食に比べたら超豪華版。パン食の方にはスープや美味しそうなジャムが並んでいる。これで1155円。私一人の為に作るとすれば随分安い。せん茶をそそぎジュースをコップに注いでさあ、これから楽しい朝食です。
宿泊客が大勢周りにいて地方言葉を耳にしながら私は朝刊を拡げて眺めながら窓外の景外を堪能しつつゆっくりと食事をはじめます。何でこんなに美味しいの。ごく当たり前の料理なのに。少しづつだけど大皿に取ったものを全部たいらげてコーヒーを飲む。うーん、満足な朝食でした。

食事を終えて満腹感いっぱいで赤レンガ倉庫へ足を運びます。私の大好きな赤レンガ倉庫。今、造ろうにも出来ないであろうこの古きよき時代のこの建物が私は大好きなのである。
明治村へ移転した日本郵船ビルも好き。キラキラした所が無い、ズッシリとした存在感と風格が好き。特別な行事のない時は人も居らず広いこの空間が私の胸を大きく拡げてくれる。海からくる風が私の心と体を洗ってくれるように。海際に立ち私は大きな声で(○○さん大好き!)と叫ぶ。返事は来ないけどそれで満足なんです。海の色は毎日異なります。今日は海が笑っている、今日は少し怒っている、今日は何かを予感している、今日は私に呼びかけている。その日、その日云い表せない変化の色を見せてくれます。

この海のその果ての果ての海で航海している日本船舶に私の店から出た本が積みこまれ船と共に航海しているんだ・・・と思うと感激の涙があふれて来ます。海はずーっとずーっと繋がっているんですもの。

今、人も世の中も風格を持ったものが消えてゆくのがたまらなく淋しい。戦後教育には何か失陥があった事は中山元大臣の言葉を待つまでもなく私はずーっと前から考えていました。は本を売るというよりも本の中に書かれている様々な事を読んで欲しいという事に懸命です。一生懸命という言葉は薄れつつあるようですが私は一生、一生懸命生きてゆくつもりです。帰りはさすがに疲れています。でも、とても心地よい疲れ。

海は大好き。
海よ私を守ってください。



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「横浜赤レンガ倉庫物語」
横浜みなとみらい21/編 神奈川新聞社/編


出版社名 神奈川新聞社
出版年月 2004年9月
頁数・縦サイズ 245P 19cm

・赤レンガの事はもちろん横浜歴史についても色々ふれていて
興味深い本です。
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