先日こんな話を聞いた
「会議室のテーブルを”コ”の形に並べてください」
と上司が命じて「出来ました」と云うので行ってみると机が
こんな形に置かれていた。
これなんだ?と聞いたら”こ”の字形にとおっしゃったので、この字に並べましたと云う返事。大学を出たばかりの新卒男子だったらしいが上司は二の句が出なかった、という事です。
昔から形としてコの字形というのは強度があるので様々な所で使われている極々普通の言葉である。又、ある店で蛍光灯の取替えを頼んだら「やった事ないのでどうしてよいか分かりません」と困った顔をしていたらしい。これも日常生活の中で普通の作業であると思うのに。
この二例にかかわらず、日本語の通じない若者が増えてきている事は現実として私も度々経験する。その度に、事細かく教える事にしているが、ふり返って私の20才代はどうだったか思い出してみる。私も知らない事ばかりで、ひとつひとつ夫に教わり知り合いに聞いて身につけて来たと思う。
しかし根本的に異なる事は今の若い人達はとても羨ましい程素晴らしい感性は持っているが基本的なヨミ カキ ソロバンが劣っている。
特に本を読んでいない。本を読めば言葉を覚える、文字の意味を知る、それが何年か後に非常に役に立つ。又、困った時右せんか左せんかと迷った時の判断をする時に必ず役に立つ。
しかも読書は20代30代が一番血となり肉となる要素が強い。
感動が違う、感激の度合いが異なる。
人生の幸不幸はお金や財産で計ってはいけません。今、政治は何かと云うとお金を出すという事をテーマにすれけれど、生きるか死ぬかという程の貧困でない限り己の力で立ち上がらねばならない。立ち上がれる力をつける政策をもっともっと出してほしい。戦後の何もなかった時に(私は未だ子供だったけど)に日本人は芋つるを煮て食べたりお腹をすかしながらも頑張って来たのです。日本人は60年間の間に高度成長とか、みな中流階級とか云って本来持っている強い精神を失ってしまいました。
今からでも遅くありません。
本を読んで下さい。そうすれば自分自身を客観視できる力を養う事ができます。そして日本人であって良かったと心の底から思えるように必ずなります。日本の素晴らしい文化をきちんと後世に伝えてゆきましょう。それには今からすぐ貴方が本を読んでくれる事です。
私共イセザキ書房は配達もいたします。
ネットでの注文も引き受けます。
私はもう76才、後何年働ける時間が残っているか分かりませんが力の限りを尽くして「本読み人」を一人でも多く読んでいただける人をふやす事に全力を注ぎます。私も頑張ります。皆さんも本を読んで下さい。
私が今月読んだ本を参考までに並べてみました。
少し偏見がありますがあしからず。
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「悩む力」
集英社新書
姜尚中/著
出版社名 集英社
税込価格 714円
「坂の上の雲」と日本人
関川夏央/著
出版社名 文芸春秋
税込価格 610円
「暮らしのヒント集」
暮しの手帖編集部/著
出版社名 暮しの手帖社
税込価格 1,260円
「風の男白洲次郎」
新潮文庫
青柳恵介/著
出版社名 新潮社
税込価格 420円
「容疑者Xの献身」
東野圭吾/著
出版社名 文芸春秋
税込価格 660円
「化粧する脳」
茂木健一郎/著
出版社名 集英社
税込価格 714円
「日本を貶めた
10人の売国政治家」
小林よしのり/編
出版社名 幻冬舎
税込価格 798円
しがみつかない生き方
「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール
香山リカ/著
出版社名 幻冬舎
税込価格 777円
竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術
プロフェッショナルは、こうやっている!
竹内薫/著
出版社名 実務教育出版
税込価格 1,575円
日本はなぜ貧しい人が多いのか
「意外な事実」の経済学
原田泰/著
出版社名 新潮社
税込価格 1,260円
「辺境を歩いた人々」
宮本常一/著
出版社名 河出書房新社
税込価格 1,890円
「新忘れられた日本人」
佐野真一/著
出版社名 毎日新聞社
税込価格 1,575円
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