「リクルート事件・江副浩正の真実」
江副浩正/著
出版社名 中央公論新社
税込価格 1,575円
江副浩正/著
出版社名 中央公論新社
税込価格 1,575円
思えば、もう26年前の事になりました。
私は、それよりも4~5年位前?正月のテレビで内橋克人と江副浩正の新春対談をしていたのを観た記憶が鮮明に頭に残っています。亡夫も私もこういう番組は好きだったので、この時は二人で観たのを懐かしく思い出します。私の頭の中で内橋克人は前から知っていた人ですが、江副浩正というのは初めて見る人でした。「僕は一度も月給取りをした事はないんです。東大在学中に始めた新聞を東大卒業後もそのまま引き継いでやっておりますので。新聞と云っても主として、分かり易く云えば広告が中心ですね。」広告だけで新聞が出来る。1970年代の私には夢のような話でした・江副氏の話は今、思い出しても驚きの連続であったのです。内橋克人が私の同年代で好きな方でしたが、江副氏との対談を聞いていると色あせて見えるほど、先を読んでおられました。【この人はすごい人だ】きっと日本経済のトップに立って牽引して行く人だと、未だ若かった(今よりは)私は胸をワクワクさせながら話を聞きました。以来、江副浩正という人に注意を向けておりました。
住宅情報誌、求人誌等いろいろリクルートのものを売らせてもらいました。私の記憶では、全部競争相手を敗退させてしまったのを覚えています。
ところが、1983年末頃からリクルートコスモス株の譲渡の事が社会問題になり政界を巻き込んでマスコミが大々的に報じ始めました。
リクルート事件のはじまりです。
細かな事は割愛しますが、結果的に中曽根内閣の官房長官だった藤波考生は親分の身代わりのように有罪になって政界から消えてしまいました。竹下首相が退陣したり、元秘書が自殺したり、政界、財界を激震させた大きな事件になりました。
そういう間も私は江副氏は一体どこで何をしているのかを時として思い出す事がありました。もう表舞台には表れず検察と戦い懲役4年を求刑されていたんです。
人生の中で一番、油ののり切った働き盛りの何十年間を棒に振ってしまいました。
リクルートからは沢山の人材が財界で活躍しています・私は江副浩正の運が悪かったのかと思いますが、あれほど優秀な人材を、むざむざ事実上抹殺してしまった日本の社会を怨みます。
そして今回(リクルート事件・江副浩正の真実)として自ら一冊の本を出版されました。
読んでみて下さい。これは過去の話ではありません。今現在も政財界では何が起きているか分かりません。江副浩正という希有な人材を生かす事が出来なかった、過ぎ去った時間をうらめしく思いつつ、この文章を書き終えます。
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