2010年9月4日土曜日

良い事は古くても残していった方が幸です

私は生まれた時から、戦争中であった。
勿論、あらゆる物不足時代であった。
靴と云えば運動靴、それも一級に5足か10足しかこないので、くじ引きで決めたりしたものだ。
革靴は高校時代になってからぽつぽつ履いてくる子がいた位。
そんな時、近所のおじいさんが、よく藁を使って草履を作ってくれた。
学校での上履きは、ほとんどの子供が藁で造った草履を履いていたように記憶している。
和服もよく着せられたので、その時は下駄履き。
桐の下駄とか表が畳敷きになっているポンポコ下駄とか履かされると、とても嬉しかった。

戦後、アメリカからララ物資として、アメリカ人の着ていた古着が大量に入って来て洋服とか靴というものが自然に生活用品になっていった。
本来、日本人の骨格は欧米人とは異なるので靴というものは、日本人の足には本当は不向きな履物らしい。
しかし、現代の風習から靴を抜きにして洋服を
抜きにしては考えられない。

日本人はほとんどアメリカ人風に育ってきた。
でも、足の悩みはほとんどの人が経験しているはず。
足トレとか医学的にも方法は沢山あるけれど。
本当は下駄とか草履をはく足の形に出来ているのだと思う。
親指とその隣の指(手ならば人差し指に当たると思う)との間にスキがあった方が楽である。
下駄とか草履のように。
最近、布で草履造りが流行するのも当然かなと思う。
しかし、作るのに何時間かかるか、材料は?と考えると手作りは良いけど、どなた様にもは通用しない。

イセザキ書房で布の草履をこれから売ります。
上履き用として使って下さい。
年をとればとる程足元は大切です。
使ってみてください。
老化は足からです。


Mサイズ 2625円(税込)




Lサイズ 2835円(税込)

季節の変わり目が来ると祖母や母は家族全員の普段着をほどき、洗い、そして板にはって乾かし縫い直す作業をした。
私は未だ、子供だったので自分でした事は一度か二度手伝った位。

気候風土は国柄によって生活様式は様々であるが概して今は合理的な欧米方式になってしまった。
でも日本古来の捨てがたい物の扱い方考え方のある事を私達は忘れてはいけないと思う。
科学の進化(かどうか分からないが)は生活は便利に便利ににしてくれた。
今、私から炊飯器と洗濯機と掃除機と電子レンジを取り上げられたら現状の生活を維持するのは難しい。
便利なものはどんどん利用するべし。
と同時に昔から残っている生活様式も捨ててしまっては勿体ない。

今年のこの夏の暑さも温暖化に
私達がしてしまったように思えてならない。


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