2008年12月25日木曜日

困難な時代 共に痛みをわかち合おう

トヨタが,ソニーが,いすゞが,東芝が、大学生の憧れの的であった超一流企業が労働者を解雇という行動に出た。毎日毎日テレビも新聞もその話題でいっぱいだ。会社再生の神様のように云われたカルロスゴーンまで国家の支援が必要だと云う。私は詳しくは説明は出来ないが自動車産業はついこの間まで一大謳歌していたではないか。

経営者も株主も社員も大いに潤っていたはずだと思う。世界的な不況により急激な変化が起きて来たものだとは思うが、ならば株の配当を落し社長をはじめ各重役の給料をカットし会社全員でこの苦しみを味わうという方法はとれないだろうか?大企業は立派なのか、エライのか、それとも非常に冷酷なのか?私は今回よくよく考えさせられた。

儲かっている一流企業の重役連中の手取りは4割位アップしているという事を聞いた事がある。法律通りだといって力の弱い順番から切ってゆくとは大企業とは恐ろしい所だと思った。法律通りが必ずしも人間の幸には繋がっていない事もあると思う。

又、かつて10年位前から大ショッピングモールが一つ出来る度にその周辺の零細小売店は経営が苦しくなり閉店していった風景を思い出さずにはいられない。皮肉にもその大ショッピングモールが今、又時代の逆風に会いはじめたが。
しかしその時大きい店に行くのは当然だと云って零細店の事などマスコミも消費者もさして問題にしなかった。でも失業したという事では今大企業から解雇されている人と全く同じだと思う。
こんな最中に、2、3年後に消費税アップするとはっきり云い出した。政治家も大変な時代だと思う。でも何と表現すればよいか日経新聞(春秋)の言葉を借りて云うならば演説で国民の心を鷲掴みにするような名演説はもう久しく聞いた事がない。
アメリカのオバマのように。あるいはケネディのように。
二世三世議員ばかり多くて政治家は政治業という家業になってしまっている。


あの支持率90%以上あげた小泉氏も息子をよろしくと云って回ったらしいがどっちが本質なんだろう?これは私のまことに素朴な考え方だけど、人口も減り気味だし地方は町村合併により議員の数は減っている今、国会議員の数も思い切って減らすべきだと思う。それが出来ずにあまり国民にばかり犠牲を背負わせる程今の国会議員は無能力なんだろうか?
痛みは共に味わってほしい。それでこそ先生と呼ばれる資格が出来るのではないだろうか。
格差の無い世界というのは夢だと思う。その現実に耐えてゆけるだけの教育を受け勉強する事が必要な時だと思う。人頼み、国頼み、会社頼み、ばかり叫んでも世の中は決してよくならない。自分の力を養うべきだと思う、勉強する事だと思う。私はここ2,3年金(カネ)を商品にする商売がはびこっているのをうれいて来た













「強欲資本主義ウォール街の自爆」
文春新書 663
神谷秀樹/著
出版社名 文芸春秋
出版年月 2008年10月
税込価格 746円
頁数・縦 206P 18cm

この本を読んで下さい。サブライムローンは強欲資本主義が貧乏人から金を巻き上げるために生み出されたシステム。金融グローバリゼーションという波にのり欧州や日本にも伝播したが強欲の拡張を止めるものは崩壊というショック療法以外にはなかったと指摘している

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