今年もあと二日になりました。
『きいちのぬりえ』を買って下さったお客様の言葉。
「もう、こんなぬりえは珍しくなったわね。私の子供の頃はおはじきやビー玉、お手玉、かるた等をおこずかいを持って買いに行ったものだけど。このぬりえアメリカにいる孫に送ってやるわ」と。
うれしそうにしてニコニコしながら帰られた。
そうだった・・。
思えばお正月に羽子板、カルタ、たこあげ等、子供にとって楽しい楽しい遊びがあった。
そして、お正月には母の縫ってくれた晴れ着を着てご馳走がたくさん食べられて。
みんなでカルタ遊びをしたり楽しい事がいっぱいあった。
洋服も着物もセーターもみんな母の手づくりだった。
暖かくて何かほのぼのと嬉しくて出来上がってくるまでが待ち遠しかったのを覚えている。
血が通っていた。
造るという作業は愛情と喜びを生み出していた。
今のようにあふれるように物がなかったのでみんな大切に大切に扱っていたと思う。
縫い直す、編み直すというのが普通であった。
いつの頃からか量産、量販が巾をきかせて使い捨てという言葉になった。
そしてゴミの山・・・。
時代は移り変わります。
良い、悪いは抜きにしてもっと自分の手を使いましょう。
頭で考える事を覚えましょう。
一頁、一頁めくりながら読んでゆく読書の喜びと楽しさを体験しましょう。
自立しましょう。
そうすれば世の中もっと住みやすく楽しくなるはずです。
笑えます。笑えば福がやってきます。
大阪の人はお正月に漫才を見に行きますが笑いに行くんだそうです。
みんなで大声で笑いましょう。
さぁ、新しい年は笑って、笑っていきましょう。
私達イセザキ書房はお客様に喜んでいただく事をまず第一に考えてしっかりと商いをやっていく覚悟です。
どうぞお引きたていただけますようにお願い致します。
佳き年をお迎え下さい
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