2011年1月29日土曜日

日経新聞の私の履歴書(連載中)がとても素敵

年末年始、体調をくずして活字を読む気力が少々失せていたので、日経新聞連載の生田正治氏の「私の履歴書」も途中からしか読んでいない。
惜しい事をしたと思っている。

私が生田正治という人を知ったのは海運界の不調の時、次々と船会社を合併して統率力を発揮した時である。
私は海運界などよくわからない。
乗船員の方達から色々お話を伺って頭に入って来たものだけの知識しか持っていない。
生田正治氏の「私の履歴書」を読んで色々勉強になった。
年齢はほとんど同世代。

あの小泉内閣時代、郵政民営化が社会の大問題になって選挙になった。そして
小泉政権の意の通り選挙に勝った。
新しく出来る日本郵政公社の総裁は一体誰なんだろうと思っていたら商船三井会長の生田正治氏だと知って、この方ならきっと大丈夫だろうと思った。

それにしても小泉総理(当時)もよく探してきたなと私はこれも感心した。
履歴書を読んでみると相当固辞したらしいが、小泉さんの熱意に、負けて受ける結果になったらしい。 ・
さて、仕事を始めてみると役人や政治家にない企業の経営者としてのセンスの良さ。

人事管理については、ザ・アールの奥谷礼子氏に、学び、内部の仕事を進める方法についてはトヨタの社長に頼んで先生としてトヨタの人間をかりてくる。
更に全国の僻地を月に二回づつ位、回り現地の事情を頭に入れてくる。電話をかける。様子を聞く。
不要な財産はどんどん売却してしまう。
そのほか沢山、沢山、経営センスを駆使している。 

経営者は頭だけでは駄目。
行動が伴わなければ真の姿はつかめないという事を知っているところが嬉しかった。

政治家も経営者も同じ。
優秀であっても頭が良くても行動力、実行力が伴わなければ下の人間はついてこない
それと私が読みながら感じた事は公社総裁に100%打ち込んでも海運界の事も頭の中で動いていたなと文章の裏に読みとれた。

私はこういう事を命をかけて励むと表現する。

四年間の一番難しい所を、造り上げ「次は若い方にやってもらってください」と云われたのを私は覚えている。だけど現実はそうはならなかった。
又、ここで何かの力がどこからか入って来たのだろう 。

私はしがない本屋のヘボ経営者ですが、生田正治の「私の履歴書」は本当に面白い、魅力のある文章でもある。
たんたんとしていて味がある。

BRUTUSの愛読者でもあるらしいが、そういう所がこの方の魅力であり、年寄りくさくない所以かと思う。
「元気で更に海運界の為、日本国家の為に力を出して下さい」とお願いしたい。 

まだ連載中 ぜひ読んで下さい。


-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055
神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
お問い合わせ・ご注文フォーム
にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ
イセザキ書房オンラインショップ

2011年1月22日土曜日

今お願いしたいこと

新しい年になりました。
平成23年。
あの輝くように美しかった皇后様も人並みに年を重ねられ、名実共に皇室の御方になられました。
そしてその頃は日本も輝いていました。
新しい日本の国造りにみんな必死で夢を抱いて頑張ってきました。

そう、それから半世紀。
国家はお金が足りないと云って消費税に手をつけようとしている。
ああだ、こうだと云いながら結論は消費税アップに持って行こうとしている。
今の内閣は国民に対して何をしてくれたのでしょう。
能書きは沢山あったけど一つも実現していない。 大風呂敷を広げないで1つづつで良いから国民に夢を与えて下さい。

大企業・中小企業という言葉は年中、目にするが本当は、この下に零細企業という存在があります。
早く云えば個人商店。

かつてはこの存在が私達に便利と喜びを与えてくれていました。
今もこの存在はあるけれど、経営は非常に苦しいのが実状です。
ひとつ、又ひとつと消えていっております。

菅総理大臣様、消費税は色々と理由をつけて必要なんだと云われておりますが、先ずその前に国会議員の数を減らして下さい。
高級役人にも泣いてもらって下さい。

どんな仕事があるのか私にはよく分かりませんが、選挙運動の時だけが忙しいんじゃ無いんですか(一部の人は)

数こそ天下とばかりに政治家としての勉強もしていないような、かわい子ちゃんを金をつぎ込んで当選させているように思えてなりません。 こういう事も民主党の公約にはあったと思いますが、実現しそうにありません。

会社でも経営が悪くなれば人を減らします。
そして更に役員給与を下げます。
ボーナスもカットします。

国の経営だって同じだと思います。

上だけは平穏としていて大きく網をかけられてはやってゆけない人が沢山いる事をよもや御存じはないことはないでしょう。
要はこの件を議員さん達に納得させる術を菅総理はお持ちでしょうか。
考えて下さい。     勉強して下さい。

消費税率をアップすれば消費はますます冷え込み零細企業は死んでしまうでしょう。 私はそういう環境の中に身を置いて生きておりますのでビンビンひびいてまいります。 政治の事は書きたくないんですが、今はそんな事、我慢できません。

己の身を切り血を流してから国民にも泣いてもらう事にして下さい。
支持率1%でも石にかじりついて頑張るとか新聞か雑誌で読みましたが、石にかじりついて何をなさるんですか?
歯が折れるだけですよ。

総理ご自身がよく考えて勇気を出すことです。     眞の勇気を出して下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆今週のおすすめ☆












「伝える力 「話す」「書く」「聞く」
能力が仕事を変える!」

PHPビジネス新書 028
池上彰/著
出版社名 PHP研究所
税込価格 840円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












「国家の命運」
新潮新書 390
薮中三十二/著
出版社名 新潮社
税込価格 714円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












「人間の覚悟」
新潮新書 287
五木寛之/著
出版社名 新潮社
税込価格 714円

-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
お問い合わせ・ご注文フォーム
にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ
イセザキ書房オンラインショップ

2011年1月15日土曜日

海の男に愛された書店がチャンピオンになって

FM横浜が作成した「海の男に愛された書店」というタイトルの作品が日本民間放送連盟ラジオ部門でグランプリチャンピオンになった。
作成したのは2010年5月29日(私の誕生日から5日後のこと)
さすがにプロはうまいなと思った。
沢山の取材をして音楽も横浜にちなんだものが多く、ラジオとはこうして出来るのかと初めて知った。

5月から約半年経った頃、チャンピオンになった事が知らされ(全国の放送局だから時間はかかる)
驚きと喜びでいっぱいだった。

第6回 日本放送文化大賞
ラジオグランプリ
海の男たちに愛された本屋さん

イセザキ書房殿
平成22年11月5日
社団法人 日本民間放送連盟

イセザキ書房の歴史を語りながら大勢の証言を取り横浜の港の50年間を写し出してくれた。
音楽の方もうまく横浜らしいものが選曲されていた。
このディレクターはうまいと感心した。
私は年令若くして商売の道に入ったので50年間の歴史をふり返る事が出来た。
とてもラッキーだったと思う。

横浜港へ入港する外航船が減ってしまった現状では
会う事も声を聞く事もほとんど出来ないイセザキ書房の大切な読者にどうしてイセザキ書房の考え方、その他様々な内地の細かなニュースをつたへようか私の強い意志をどうしてしっていただこうか、考えて考えて出た結果”手紙”という方法をとった。
近頃珍しい
ほとんど手にする事のない手紙がイセザキ書房の荷物の中に入っているという事でみんなに喜んで頂いている。

手紙は私の心情と考え方のメッセンジャー

横浜はもう港町ではなくなった。
とても淋しいけれどこれも時の流れ。
常に世界地図を拡げて戦国時代を体験させてもらっている。
私は一生、海のとの縁で生きて行きたい。
海よ・・・・海よ・・・・・世界が平和でありますように守ってほしい。


-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
お問い合わせ・ご注文フォーム
イセザキ書房オンラインショップ

2011年1月8日土曜日

時は流れる

*:..。oOh THE 東京 STATION*゚¨゚゚・*:..。


あれから何年経っただろうか。
毎月のように有楽町駅で降り、三光汽船へ行き、そして東京駅で降り丸ビルの中にあった船会社何社かへ3ヵ月に一度位づつ、そして駅を出て日本郵船の風格のあったビルへ足を運んでいた。

私にとっては特別な場所でなくビジネス上の極く普通の会社訪問であった。
多分、昭和35年~50年位の間であっただろう。
私も若くて元気でこの仕事はとても面白かった。
丸ビルの中はあちこち雨もりがしたり一寸、薄暗かった。
そして郵船ビルは王者の雰囲気を保つ立派なビルであった。上の階の廊下を歩くと靴が沈んでしまいそうな絨毯が敷かれていた。
現在のビルに建て変わった時、近代的と云うべきかも分からないけど重厚さが失われていてガラスでピカピカの美しいだけにしか写らないビルになりとてもがっかりした。
岩崎弥太郎が大金を投じて建てたビルはもう今では再現できないだろうと思う。
時代の流れも変わって来た。

私は昨日、新春の会の帰りに我が家の庭みたいに東京駅に通じている友の引率で新しい丸ビルから東京駅へ抜けた。

おう、なんとここは駅ではない
ホテルにオフィス、そして大きな大きなデパートよりも便利な日本一の商店街であった。
ここから列車に乗って日本中全国に行ける。全国の人間が集まってくる。

人間の多さ、動きは花火を散らしている。
首都・東京だから当然かも分からないが。

私は他国の首都の駅は全くしらない。
外国へ行っても空港からまっすぐ街を出るので駅というものは一つも知らない。
東京駅周辺の変化は全く知らなかった訳ではないけれど、そのど真ん中にわが身を置いて見ると横浜は田舎だと思ってしまった。

どの人間もみんな目的を持って動いている。がそんな人間がこんなに多く集まると、もう景色ではない。動画?映画の中?私のささやかな語彙では表現する言葉が見つからない。

丸ビル東京駅は進化を遂げた。
私は追い付いてゆけない。
そして過中にいる時は次々と出てくるスクリーンの中にいるみたいで感じる余裕もなかった。

帰りの電車の中も半分夢の続きみたいだった。
帰宅するや否やこの商売気の強い私が部屋で横になったまま21時過ぎまで眠ってしまった。
今、昨日の事をふと思い出すと唯、一言、時は絶え間もなく過ぎている。
幸も不幸もないまぜて川の流れより早く時は流れていると思いつつ、やっと落ち着いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆今週のおすすめ☆












「昭和の家事 母たちのくらし」
らんぷの本
小泉和子/著

出版社名 河出書房新社
税込価格 1,680円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・













「社内失業 企業に捨てられた正社員」
双葉新書 011
増田不三雄/著


出版社名 双葉社
税込価格 880円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・













「武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新」
新潮新書 005
磯田道史/著

出版社名 新潮社
税込価格 714円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












「居酒屋百名山」
太田和彦/著

出版社名 新潮社
税込価格 1,575円


-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055
神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
お問い合わせ・ご注文フォーム
にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ
イセザキ書房オンラインショップ