2011年4月30日土曜日

人間は謙虚に生きよう

昨日、テレビを見ていたら、東北新幹線は全線無事開通したそうだ。
もしあの3:11の事件が無かったら、どれほど大勢の人がこの新幹線に乗った事だろう、残念だ。
そして九州の新幹線も本日全線開通。
これで南の果ての鹿児島から本州の北の端、青森まで、すべて新幹線は完成した。
時間にして12時間という事だ(乗り継いでいくと)
一寸、夢みたいであり、恐ろしい事でもある。
私は3:11の前からいつも思っていた。
どんなに科学が進化しても自然のエネルギーには叶わないと、いつもいつも感じていたから。
人間は人間を過信しすぎている。
作り物でなく、もっと自然の中で喜びや楽しさを味わいたいといつも思っている。
そして小鳥や動物達の住む所も残しておいてあげましょう。

もう13年位前になるが、店の中に特徴を持たせ、風景を楽しみたくて思い切って全面改装する為に、熊本・静岡・大阪・京都・長野・東京は勿論、仙台・青森と一か所に二日づつかけて新幹線と飛行機を使って本屋ばかり観て来た。
そんなに変化は無かった。
大書店は色々、細工が出来るが40坪そこそこの店では難しい。

チャンスを捕えてアメリカへも観に行った。
これは参考になる事が沢山あった。
自分の頭の中で色々な風景を想像しながら専門家に頼んで作った店が現在の店である。
当時グリーンの棚は珍しかった。
そして壁面三方は高い天井にまで棚にした。
その代わり真ん中の平台は普通の大人が頭が少し出るくらい(本を置いて)の高さにぐっと低くした。
当時の取次の支店長は「これは低すぎる」と云ったけれど、どうしても駄目だったら上に次ぎ足そうと考えて自説を通した。
結果的には低いまま。
レジに居る者が店内の中の客の様子が分かるようにしたかったので・
壁面の高い棚は手の届く人は居ないからグリーンの棚に赤い梯子を四本つけた。

この色のコントラストも私の想像の風景の中の通りにした。
同業者によく云われた。

「この高い棚の本、動きますか、とってくれますか?」と。

この質問の返事は「取ってくれません、梯子もなかなか登ってくれません」

「そういう心配があるならこの方式はおやりにならない方がいいと思います」

私は店の中の風景にこだわった。
更に店の中の空間を少しでも大きく見せたかった。
本を取ってくれるかくれないかは問題外の事であった。

成功か失敗か点の付けようがないが、イセザキ書房はこんな店というインパクトは与えられたと思う。

入口両サイドのウインドウも本屋として大きすぎる。
元々、本屋のウインドウでは無いのだから。
でも今はそれが幸して大きな紙しばいも立体的に陳列できるし、人体に何かを着せて魅せる事も可能である。
紙芝居はネットでも売っているので、それこそ沖縄から北海道までお客様は買ってくれている。
私は紙芝居の演じ方も勉強した。
とても楽しかった。

地球の裏側でイセザキ書房の本を買ってくれている本船乗組員の読者に折々の日本の香りを漂わせながら本船の方には毎航ラブレターを書いて、本と一緒に送っている。

近頃、手書きの万年筆のしかも縦書きの手紙は珍しくて喜んで頂ける。メールもなければ困る。
手書きの手紙も味わい深いものがある。
近頃の人はほとんど書かないけど。
楽しいですよ、手紙を書くのも。


>コメントをくれた晋様

戦いといった民主主義ではなく敗戦の代償みたいに天から降って来たような自由と権利。
自分の事しか考えない日本の国民。
女の我ままを押えきれない男性。
命をかけて何かを試すという勇気の欠如。
相手を思いやる優しさのない人間。

30年間位の教育制度の弊害だと私は思っています。
要は教育制度です。
日教組と文化省の共作による時代の有様だと私は思っています。
子供たちに人間としていかに生くべきかをしっかり教えてゆかねばなりません。

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今週のおすすめ












「放課後はミステリーとともに」

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〒231-0055
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2011年4月23日土曜日

お知らせ

。★.::・○営業時間のお知らせ○。★.::・

ゴールデンウィークの営業時間は

5月3日(火)11:00~21:00
5月4日(水)11:00~21:00
5月5日(木) お休み
5月6日(金) 通常営業

とさせていただきます。
宜しくお願い致します。

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2011年4月16日土曜日

リーダー不在

この1カ月余 落ち着く時間が全くなかった。 地震がいつ来るかと思うばかりで、まとまった仕事、乗り物で出掛ける仕事を全部控えてしまった。 被害地の人達の事を思うとそんなこと言っていられないんだけど。 それでも商売はとどこうりなく、こなしてゆかねばならない 自分自身を、叱咤激励しながらの毎日である。 思えば私達はあらゆることに贅沢になっている。そしてそれらは殆ど電気を使っている。 知らず知らずのうちに。 水もジャンジャン使っている。 山を削って平地にし建物を建てて売る. 海を埋めて土地にし、ビルを建てる。超高層ビル。そして高い方から売れてゆく。海の見晴らしは確かに素晴らしい。 私は4階ビルの3階に住んでいるので運動のつもりで上り下りしているけれど、これが何10階にもなるとエレベーターが必要になるだろう。 町へ出れば何メーターごとに自販機が並び、便利すぎる。 これが電気を相当使っている事に思いおよばなかった。 家庭においてもマッチ等先ず不必要。私は仏壇のお灯明だけはマッチでろうそくに火をともし御線香に移して手を合わせることにしている。 何かワンタッチの点火では申し訳ないような気がするので。 里山がなくなった。おかげでそこに住んでいたカラスや動物たちが繁華街のど真ん中にやってくる。 横浜にも みなとみらいと云う素晴らしい、新しい街ができた。 でも、私の頭の中にあるこの場所は 今でも 三菱重工横浜造船所 の跡地。新造船の出港する時のあの感激と心の高揚は一生忘れられない。 つまり 海 だったところだ。どんなにすばらしいビルが建てられても海なんだ。 地震がきたら津波がきたら どうなることか。 何もかも 人間の科学の知恵であれやこれや手を加えコストを掛けて地球をいじくりまわしても自然界のエネルギーには私は勝てないと思っている。 できるだけできるだけ いじらないで、住みよい心地よい場所を作りたいと思う。 こんな大事故が起きているのに総理大臣はもっとリーダーシップを発揮しなくてはいけないじゃありませんか。 私は公共放送でしか分かりませんが、総理は無責任すぎます。 国民が困っているのに1カ月も経ってメモを見ながら発表するなんて暢気すぎます。 党派を問わず力量のある方に変わって下さい。 こんな状態では日本が沈んでしまいます 財界、漁業、農業、みな必死です。 東京電力の社長をテレビで観ましたが、悲壮感がかんじられませんでした。 私達のように1日も油断の出来ない生活をしている人間には異様に感じてしまいます。 菅総理は任期いっぱいなんて結構です。 力のある方に、日本を想って頂ける方に変わって下さい。 ----------------------------------- イセザキ書房〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23 TEL: 045-261-3308 FAX: 045-261-3309 http://www.isezaki-book.com/ お問い合わせ・ご注文フォーム にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ

2011年4月9日土曜日

とにかく復興させねばならない

私は8月15日という日を終戦記念日とは云はない(敗戦の日)と心に刻みつけている。
そして8/15には私は鎌倉の円覚寺にお参りして裏の縁側で暫くの時間、色々な事を考えたり決断する事にしている。

私は小学校6年生だったが敗色濃くなりつつあるとは知りつつも負ける事は無いと思っていた・。
子供心に。
ラジオを聴きながら涙があふれて止まらなかった。
悲しいのでもない、悔しいのでもない、でも涙が止まらなかった。
そして翌年、父が三十余歳でフィリピンルソン島でのたれ死にした訃報が届いた時、この時は悔しかった。涙も出ない程、くやしかった。65年経った今も悔しい。
父の仇敵をとってやろうと思った。
戦争を始めた族(ヤカラ)をぶち殺してやろうと思った。


時代は一変した。
私の家庭環境も一変した。
私の人生観の根幹は父を亡くした事が多く響いている。

人間世界は一寸先は闇と云うけれど、まことにいつ何が起こるか分からない。
3/11日の北日本の震災だって誰にも分からなかった。
これから先も。
そんな中で生きてゆかねばならないのが人生だとすると、私は”今”を大切にしたいと思う。
そして何かを後世の為に遺さねばならないと思う。

私に今出来る事は何だろう。
一人でも多くの人に一冊でも多くの本を読んでもらえるような書店を続ける事だと思う
親が本を読む家の子はみんな読書好き。
子供の時に絵本を読みながら色々な事を覚えてゆくうちに読書の醍醐味を人間は覚えてゆくものだ。
その絵本を読み聞かせる前に日本にしかない文化、紙芝居がある。

私が子供の頃は自転車に台を乗せて町の角々で紙芝居屋さんがよく演じていた。
アメを一個買ってみせてもらう。
アメを買わなければ遠くの方からソーッと覗くしかない。

しかし今はそんな風景はどこにも無い。
紙芝居は保育園などで先生から読み聞かせてもらうのだけど、これを親とか年上の兄や姉が演じながら小さな子供に読んで聞かせると一家全員で紙芝居の良さに預かれる。
紙芝居は観るだけではなく読む側の方としても面白いもの。
そうする内に絵本を観たり児童書を読むように自然に進んでゆく。
思えば紙芝居は読書の原点だという事が分かった。
4.5年前から私も読んだり聞いたりしながら紙芝居の偉大なる力を知った。
在庫も充分持つようにした。

私の店には英文の紙芝居も在庫しているが、やっぱり「ももたろう」が一番よく売れる。
今回の震災も紙芝居にして残しておくといいだろうと私は思う。

話は変わるが今回の大震災でも、さすが経済界は立ち上がりが早い。
何とかして、一日も早く正常に戻そうと努力している様子がよく分かる。
対して政界は何をしているのか私の目や耳には入って来ない。
私は新聞や週刊誌やテレビ、ラジオ等で様子を見ているけれど何百人もいる国会の議員さん達はもっと国家国民の為に動くべきではないだろうか。
私は何度も云うが議員の給料(というかよく分からないが)を4000万円から2000万円に落とすべきだと思う。
さもなくば人数を減らすとか。
そういう事を総理大臣はピシッというべきではないだろうか。
法律を改定してでも。
自分の事は棚上げ、そして増税を云う。
順番が間違っている。

これを実行すれば総理の格もあがるのに。
総理は国民の気持ちが全く分かっていない。
国民の支持より国民の非難を集める方が得意な気がする。

一日も早く戦後の復興時の時のように頑張ってゆこうではありませんか。
復興させる事に全国民が全力を出してゆきましょう。
まずは一人一人出来る事から始めてみましょう。

先ず復興です。
復興しなければ、治せるものも治せません。
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2011年4月2日土曜日

旅立ちの季節(とき)

時は春、サクラの開く絶好のスタートの時(東日本大震災さえ無かったら)

「おばあちゃん行ってまいります」
上の孫が大学院を卒業して今春より大手食品会社へ就職すべく先日大きな荷物を持って出発した。
うすうす聞いてはいたが「これから行ってきます」と咄嗟に云われて私は唖然とした。
「ええ!?もう今から行くの?」
これだけしか言葉が出なかった。

そうなんだ、彼女も、もう一人前の社会人として歩き始めたのだ。
一息ついてやっと正気に戻った。
赤ん坊の時、ヨチヨチ歩き始めた頃、私が背負っても「お母さん、お母さん」と云って私の背中で仰け反った日。

二階の窓から「お隣の家よ」「向こうは御向かいの家よ」と云いながら未だ見えていた京浜急行の電車を観て「でんしゃね」と云った日。
野毛山公園へ花見に二人で行った日、デパートへバックを買いに行った日、ついこの間のように思うけど年月は容赦なく過ぎ去つていた。

初めて持った孫は可愛いというより我が身そのものであった。

橋の向こうに見えなくなるまで私は涙を浮かべながら見送った。
近頃はお互いに時間が無くて会う事もだんだん少なくなっていた。
同じビルに住んでいるのにどうしてこんなに会えないんだろうと思ったりしながらいつの間にか奇麗な娘に育っていた。

妹は「淋しい」と云った。
姉妹ってそんなもの、いつも居ればなんとも思わないが一人一人が独立して行く過程では残った方が淋しい。
でもこれが人間の成長。
旅立ちである。

地震の被害に会った方々には何と慰めてよいのか分かりませんが、これが運命というものでしょうね。
どうしてよいか分からない方ばかりだろうと想像致します。
そして人間はいつ何が降ってわいて来るか分からない。
誰が悪いとか良いとか云っても運命には叶わない。

どうか被災地の皆様も、落ち込むばかりしないでしっかりと大地に両足を踏ん張って二度目の旅立ちに頑張って下さい。
生きていれば必ず良い事は起こります!
自分で良い事を待つのではなく、お互い助け合い、良い事が起こるように行動しましょう!
難しいでしょうが、お互いに皆で助け合って生きて行こうではありませんか!
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櫻井よしこ/著
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