2009年10月17日土曜日

紙芝居は読書の原点

皆さん一ヶ月に何冊くらい本をお読みになりますか?文化庁の調査等によれば16才以上の人で46%位の人は1冊も読んでいない、1~2冊読む人は36%位。つまり8割位の人は先ず本を読むという事に関心が薄いという事が分かります。昔からヨミ・カキ・ソロバンは普通の人が最低必要とする生活手段だったのですが、現代は様々な便利なツールが出来ているので、それを使えば生活上不便はない時代になりました。

デイズレクシアという言葉を御存知ですか?
知的能力及び一般的な脳内プロセスに特に異常が無いにも関わらず、書かれた文字を読めない、読めても意味が分からない又、意図した言葉を正確に文字に表す事が出来なくなるという人間がいるのを御存知ですか?
活字を一字一字拾いながら、情景を頭の中で想像しながら、本を読むという喜び、更に自分の思いを文字で表現するという楽しさは人間に与えられた至福のものではないでしょうか?

私は50年以上本屋という仕事に携わって来ましたがこの商売は本当に儲からない仕事である事がよく分かりました。でも、何とか続けてこれたのは金銭以上の幸があったからだと思います。それは一にも二にも読書する喜びをお客様に買っていただけた私の生き甲斐が支えてくれた事だったのです。

私は一人でも多くの人に一冊でも多くの本を読んでいただきたいというポリシーで生きております。更に次代を荷う子供達に本になじんで欲しい、本を読む喜びを知ってほしいという心情でいっぱいです。

私は考えました。まだ、文字も読めない小さな子供達、文字を覚え始めた子供達にどうすれば本になじんでもらえるかと一生懸命考えました。その結果思いついたのが紙芝居でした。紙芝居は実に単純な道具ですが、これを知る聞く事によって昔話や色々なお話を知る事によって子供の心の中に夢や希望が生まれてくる事が分かりました。

そして絵本を読む喜びから児童書の物語へつながり、やがて小説や実用書、経済書、その他様々な本を読む事に成長する事を知りました。読書の原点は紙芝居です。昔、自転車にのせて紙芝居屋さんがアメを売りながら演じていた時代を知ってる方がいらっしゃると思いますがあれは人間成長の原点だったのですね。政府は高校まで無料にするマニフェストに入れておりますが同時にその内容も充実させてほしいと思います。世の中、お金だけで割り切ったら恐ろしい世の中になってしまいます。もう半ばなりかかっております。これを止めるのはやっぱり読書です。

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