2011年10月22日土曜日

今こそ頑張らねばならない時

私は、横浜に住んで半世紀余りを過ぎました。
横浜の海と空、そして、空気、みんな好きです。

私は、書店業をやり始めて2年位経った頃、
横浜港へ入港してくる船の方達(私は本船の方と表現します。)が、
本を必要とし、まとめて買っていただける事を知り、
本船の方の便利なように、次々と改善しながら、
本船の皆様にも喜ばれてまいりました。

少なくとも昭和の、時代は、どんどん船の入港も増えてゆき、
新造船も次々に生まれ、まさしく陽の昇るような毎日でありました。

昭和が終わり、平成に入った頃から
横浜と東京へ入港する船がだんだん減ってまいりました。

私は、毎年、新年を迎える度に除夜の鐘ならず、
港から聞こえてくる”ボー、ボー、ボー”という汽笛を
聞いて年越しをすることにしておりますが、
その汽笛が、この5年間位、だんだん少なくなり、
今年は、ほとんど聞こえたか聞こえなかったかという位でした。

入港している船が少ないという事でした。
でも、日本の外航船は、動いている訳ですから、
どこかの港に入港しなければなりません。

今、当店では、直接、船で手渡ししたり、
本選びをしていただく事は稀な事になってしまい、
大部分は、船につみこむ全ての荷物を集める代理店に発送しております。

乗船者の方々でも、期間が来て下船するのは
外国の港がほとんどらしく、シンガポールが多いようです。

乗船者は、飛行機でシンガポールまで行き、
そして、下船する方は、また飛行機で帰ってくるという状況らしいです。

なぜ、これほどの良港(横浜港)が使われないのか
私には充分な事は分かりませんが、けい船料が高いとか、
時間の制限がきついとか、耳にいたします。

先日の新聞によれば、神戸は24時間態勢にするという記事が
出ておりました。

韓国とか、中国・シンガポールといった所は、安い上に
時間制限がない。船会社とすれば、コストが安く、便利な方を
利用するのは当然です。

思えば、太平洋戦争で、東南アジアの国は、荒らされたと思いますが、
みんな植民地から独立して、立派な一国として
どんどん栄えて来ております。
賃金の安い外国人とは云えなくなりつつあります。

日本は、敗戦後、日の出の勢いで経済力をつけてまいりました。そして
世界第2位の経済大国になりました。

あれは誰がやったのでしょう?

昭和20年までに生まれた人達です。
その人達は、軍隊から生きて帰った人もあれば、
空襲で、家も全て焼かれた人、海外から引き揚げて来た人
父に、夫に、兄に、息子に、戦争で死んでしまわれた人、
と、みんな、大きな不幸を背負った人達ばかりでした。

でも、節約、粗食、勤勉、義理人情、親孝行は
当たり前の事だった人達でした。
ところが、そのあとの人達は

総中流社会とか云って、底の浅い経済力を
わきまえず、、実に、のほほんと生きてきました。

そのツケが、今やってきました。

世界情勢の面もありますが、電気製品でも韓国や他国に
負けるという、私には、思い及ばぬ事が起き始めました。

政府の政策も良かったとは云えません。毎年、総理が、変わるようでは
外交も人脈も出来ないと思います。

こんなことが続いたら日本は、東洋の果ての貧乏な島国に
なり果ててしまうでしょう。

私は、書店ですからよく分かりますが、30代・40代の人は、
本を読まない人が多いのです。
これは、文化省と日教組が共同で行った
ゆとり教育”というもののせいだと思います。

ゆとりなんかありません。
ぎりぎり一杯の事をしても負けそうになっています。

今は、世界戦国時代です。

国民も、そして政府も無駄・節約・勤勉を取り戻そうじゃありませんか。

人生は、苦しいのが普通です。
それに負けないで、人間としての誇りを失わずに生きてゆこうでは
ありませんか。

日本は、貧乏な国なんです。
知力・体力・気力を発揮して、東洋にJAPANありと示せるような
国にしていこうではありませんか。


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