2008年11月9日日曜日

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2008年11月8日土曜日

片恋の日記少女

★久しぶりに漫画のご紹介をしたいと思います。★



「片恋の日記少女」
花とゆめコミックススペシャル
中村 明日美子 著
税込価格 650円

出版社名 白泉社
出版年月 2008年1月





とっても綺麗で繊細な線とほんわかした内容の少女漫画です。
本の内容は短編集が何話か組み込まれています。
女子高生の話だったり、シスコンな弟の話だったり、大人びた小学生の話だったり。色々な人間関係が描かれていて楽しいです。
中でもシスコンな弟の話には胸をキュンとさせられます。
お姉ちゃんの為に女装したり相手の男の人を怒鳴ったり。
最後の結末はそうきたかっ!って感じで驚かされたり。
なにより気に入ったのはこの人の絵の繊細さ。どうやったら、こんな綺麗な線が引けるの!?っと絵を凝視してしまいます。
特に髪の毛の描き方とかすごく綺麗で目を奪われてしまうほど。
恋愛だけの内容の少女漫画じゃ嫌又は甘ったるい内容は苦手な人はこの本をおすすめします。
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2008年11月4日火曜日

月刊現代が次号を最後に消えてゆく

月刊現代が来月号(2009年1月号)を以って廃刊になる。とても淋しい。私は文藝春秋も好きだけど現代の誌風も魅力があった。もう後1冊で終わりかと名残惜しみつつ開いてみると
「小泉改革とは何だったか」
「竹中平蔵の罪と罰」が先ず目に入った。
古い自民党をぶっ壊すと叫んだ小泉元総理も人の親
「自分は議員を引退するので息子をよろしく頼む」と応援者達に挨拶して回ったらしい。私は大いに失望した。改革を叫んでいた時の小泉さんは何だったのか。本当は普通の人だったのだ。議員が家業になってしまって二世、三世議員ばかりになり全く魅力の無い政治家ばかりが多くなってしまった。だから役人の意のままに政治が動くのだ。

それはさておき、竹中平蔵という方は議員でもなく学者であったはずなのに小泉改革の中心人物は彼だったのだ。これを読む前から色々な情報で大体の事は私も感じていたが。
又、ほとんど知っている人も多いと思うけど竹中を支持していたのはアメリカ政府であったと著者は、はっきり書いている。これではアメリカの思うままに動いて来たはずだ。最終号に後半が掲載されますので併せて読んで下さい。

最終号は長く在庫するつもりですので歴史の一端の研究にでも使っていただけますようお願いいたします。

きっと新しいタイプの内容の濃い雑誌(本)を講談社は出版して頂けると信じております。



[現代 2008年12月号 ]
月刊誌
出版社名 講談社
発売日 2008年11月1日
税込価格 800円

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2008年11月1日土曜日

本を読もう

私はテレビのインタビューを観て信じられなかった。東京の街の真中で15~20才位の男女にこう聞いている。「あなたが一番最近読んだ本は何ですか?」それに対して「最近と云われても分からない」と答える。更にアナウンサーは「それでは最後に読んだ本は何ですか?」と問いかけた。
すると今度は
「中学生の時に読んだのが最後かな」
「最後に読んだ本なんか忘れた。」
「学校卒業してから本なんか買ったこともないし読んだこともない」
「本ではないけど雑誌なら時々面白そうなものがあると本屋さんで立ち読みする位かな」
こんな答えばかりではなかったと私は思う。もっと他の答えもあったはずだと思う。でも、こうしたテレビがNHKで報じられたという事は現実であり多分アナウンサーも驚いたと思う。

私は書店人50年生だから人生の大部分本と生きて来た。思い出すのは高校二年生の夏休みに国語の教師から宿題が出た。「この夏休みに何でもよいから本を読んでそれを積み重ねて何センチになったか。そして読んだ本の感想文を簡単に書き加えて提出しなさい。先生の目標は50センチだ」と。今のように本の沢山ある時代では無かったのであちこちに借りたりしながら、それでも私は50センチには達しなかった。本が無かった時代だったから。でもこの時が無かったら私はハムレット、若きウェルテムの悩み、にごりえ、たけくらべ、白秋詩集、一握の砂、出家とその弟子、みだれ髪、夜明け前、千曲川のスケッチ、破戒等は読んでなかったかも分からない。

さて本論に戻って、私は本屋だから本離れ・本が売れなくなったという言葉を毎日聞かされ読まされている。事実私の店も元気が無くなったなと思うことが度々ある。それでも今の10代~20代の人たちがこれ程本から離れているとは予想外だった。どうすればよいのか。すぐに答えは出ないけど成人式の頃から40代半までが一番本を読む条件が揃っていると思う。その頃読んだ本は忘れない。20代に読んだ本を40年以上経って読んでみると新しい本とは違った懐かしさが感情に加味されて又違った意味の興味がわいてくる。不思議なものだ。



一つだけ例をあげると松本清張という40年位前の超売れっ子作家があった。今も勿論売れている。推理小説というより社会事件小説と云うべきか。犯罪があって、犯人は始めから分かっている。その犯人がどのような理由でいかにして犯罪を起こしてしてゆくかの過程が物語になっている。犯人探しの推理小説とは一味違った面白さを持っていたので非常によく売れた。私はこの作家の短編集がより好きで好んで読んだ。その中に有名な小説「張り込み」というのがあるが警察の動き方、犯人の心境、男女の愛の一つの形。これも40年前だなと思う姿である。その物語の中に九州方面の田舎の景色が描かれている。今ならもうないような里山の風景。更に新幹線も東海道だけだし、携帯もなければネットもない社会。通信は電報と通常の電話と手紙のみの時代。今からでは想像も出来ないような不便な時代だけどその世界に生きる人間は皆イキイキとしている。私はこれを読み通しながら最初に読んだ時の自分の年齢や環境を思い出した。これはほんの分かり易いごく一例だけど本を読んでいると想像力、対応力、生きる知恵が知らず知らずのうちに養われている。

※冒頭に書いた若い人達は本を読む喜び、楽しさを知らずに一生終るかも分からない。NHKがこれから毎日10分づつ本を読む喜びを100人の人に伝えてもらうそうだからテレビを見て本を読むという事を覚えてほしいと思います。これは本屋という商売抜きの人生の後輩に贈る言葉として書きました。※






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2008年10月28日火曜日

この美しい本をぜひ皆様にご紹介したい


新日本大歳時記 カラー版
飯田竜太/監修 稲畑汀子/監修 
金子兜太/監修 
沢木欣一/監修 
講談社/編集


出版社名 講談社
税込価格 13,800円
頁数・縦サイズ 1151P 31cm



カラー版、新日本大蔵時期愛蔵版
B4版に近いデラックス版です。
歳時記と云えば通常、手帖型のポケットに入るような小型を想像いたします。ふと気がついて一句と思う時バッグから出して言葉を探す・・・・という感じでしょうか。
しかし、これは全く違います。美術書、いや言葉辞典、いや楽しい読み物、本の良さを全部持っている綺麗な綺麗な辞典です。

日本には四季があります。そしてそこに季語があります。
四季を表している絵をこの本の中からいくつかご紹介したいと思います。

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【春】




故郷につながるこころ春めけり
村越化石



美しき春日こぼるる手をかざし
中村汀女



苗代や水を離るる針の尖
正岡子規


【夏】






夏山に魂を置き忘れけり
野見山朱鳥



滝水のなる水と水水と石
後藤比奈夫



脂粉なき 少女とともに蛍狩
山口誓子


【秋】




水底を水の流るる寒露かな
草間時彦



山一つ越えてもやまや あきの色
白支



鰯雲 しづかにほろぶ刻の影
石原八束



手力男山を綿としたまへり
阿波野青


柿干してふはふはと婆わらひけり
今井妙子


【冬】


春近し雪にて拭ふ靴の泥
沢木欣一



冬空をいま青く塗る画家羨し
中村草田男



雪嶺の浮きて流れず茜空
原裕



大寒と敵のごとく村ひたり
富安風生



雪一日日和一日も松の内
原石鼎

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これはこの本の中の極く極く一部分のみです。
心が暖かくなる時、気が滅入る時、どこでも開いて観て下さい、読んで下さい。
気持ちが晴れると思います。

何としても私の大切な読者の皆様に紹介したくて急ぎ急ぎ書きました。
少しでもこの本の良さがが伝われば幸いです。
ぜひこの素敵な本を手に取ってご覧下さい。


新日本大歳時記 カラー版
飯田竜太/監修 稲畑汀子/監修 
金子兜太/監修 
沢木欣一/監修 
講談社/編集


出版社名 講談社
税込価格 13,800円
頁数・縦サイズ 1151P 31cm



※画像はすべてこの本からお借りしました。


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2008年10月21日火曜日

普通の社会よ、バンザイ

「こんなニッポンに誰がした 
森永卓郎の政治経済学講座」
森永卓郎/著

出版社名 大月書店
出版年月 2008年10月
税込価格 1,470円


「人々が互いに助け合い、世の中の為になるモノやサービスを作り出す人が尊敬され金を振りかざす人が軽蔑される社会。これから訪れる普通の社会なのです。」
と森永卓郎氏はこの本を締めくくっています。

優しい、読みやすい、分かり易い本です。私は何年も前(といっても小泉内閣の途中頃)から金を商品にして金儲けする事をどうしても理解できませんでした。よく考えてみると人間は絶対一人では生きられません。お互いに助けあう人がなければ何もできません。
困ったときに支えあう人が必要です。
ところが、助け合う所か力の無い人間を蹴飛ばしてしまう世の中になってしまいました。これが金融資本主義です。金を握ったものが勝者です。金で人や社会や政府までも支配してしまうのが金融資本主義の特徴です。
これが、アメリカからお手本のごとくにして入ってしまいました。
カネ、カネ、カネ すべてカネです。大が小を食ってしまいつつあります。
総理候補になった人達もこの考えは充分にもっております。
だから、私達国民は一人一人が自分のできる最大限の抵抗を権力にたいして行うしかありません。

この著者の書くものは総じて私は好きなんです。
なぜならば私のような弱者の立場に立って書かれているものばかりですから。
でも中でもこれは極め付き。

読んで下さい。ぜひ、ぜひ、ぜひ。

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2008年10月18日土曜日

世の中の変化はなぜ?






「暴走する資本主義」
ロバート・B.ライシュ/著 
雨宮寛/訳 今井章子/訳

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2008年6月
税込価格 2,100円



「暴走する資本主義」
この本のタイトルに出会った時 ”これだ” と私は思った。この言葉だと直感的に感じた。経済学を学んでいない素人の一書店人だけど資本主義はもう終ったのではないかと思う事にしばしば出会う。でもそれでは、それは何と呼ぶべきか私は疑問のまま、ずーっと時を過ごしていた。
そうだ、資本主義が民主主義の力を弱めてしまったんだと思っていたその時出てきたこの言葉。まさしく暴走してしまい出版後3ヶ月余にしてアメリカ発経済危機は現実問題として世界に拡がった。

レーガン、サッチャーの時代、今から20年位前になるだろうか。市場主義という新たな時代に入って行った事を思い出す。それが少しづつ日本にも入ってきたというよりも入れさせられたというべきか。そしてそれを大きくはっきりと改革なくして成長なしとうたいあげたのが小泉総理時代であった。改革には痛みが伴う。その通り。今、痛みばかり味わっている。

何か胸の中でもやもやしていた事をスッキリと文章で表現してもらい私程度の人間にでも非常によく分かる本である。一章一章頷きつつ読み終えた資本主義が民主主義を凌駕している事を具体的に分かり易く説明してくれている。そして更に超資本主義という言葉が出てきてはっきり現実の社会の姿が理解出来た。
同時に、この先世界はどう変化してゆくのか、とても怖い
思いを抱きつつ私の大切な読者の皆様に読んでほしいと強く思った。

10/20(月)に「こんなニッポンに誰がした 森永卓郎の政治経済学講座」が出版されます。
これも私は出る前から胸をドキドキさせながら待っている。



「こんなニッポンに誰がした 
森永卓郎の政治経済学講座」
森永卓郎/著

出版社名 大月書店
出版年月 2008年10月
税込価格 1,470円



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