2009年12月26日土曜日

みんな生きるために努力しよう

平成21年(2009年)も終りました。苦しい年の暮れだったけど生きて又、新しい年を迎えられる事を心から喜びたいと思います。下手な文章を一年間読み続けて頂いた読者の方へ心より感謝いたします。

時代はめぐる・・・という事を静かに考えさせられました。40才以下の方には実感が伴わないと思いますが私は55年間このささやかな本屋をやってきて幾度も時代の波にさらされました。時代の進化に従って商品の質や形式が変化するのは当然の事ですが景気がよくなると、人手不足という現象が起きてきます。

私がイセザキ書房を開店した昭和31年頃には伊勢佐木町の商店街でも従業員の休みは月に1回でした。それが普通でした。それを月に2回にするとみんなから羨ましがられた時代でした。私は自分が20才代の頃から大学生のアルバイトに協力をお願いしました。
ほどんど姉弟みたいな間柄で教えたり教えられたりしながらでした。
何年か経つと大学生のアルバイトだけでは用が足りず、もっと大人をお願いしたいと思い今で云うハローワークへ行き探しましたがなかなか思う人が見つかりません。そしてある時(毎日来なくてもよい1日おきでどうか)と申し込んでみましたら、そんな就業形式はないからダメだと云われました。
何年か経つと大学生の就職率が悪くなり今でいう就活に懸命になっても中々希望する所へ入れないという時期が続きました。
未だ求人誌なんてない時でしたから新聞広告の求人欄を利用するしかなかった時代でした。面接でよくよく話してみると(週3~4回にしていただけると有難い)というかなりレベルの高い女性に会って早速採用させていただきました。
毎日は来ないけどローテーションを組んでやってみると、これは大成功でした。今ならこんな事、当然という事ですが。当時(30年位前)としては画期的な事だったんです。
以来、様々な浮き沈みに応じてスタッフの補充と教育をやってきた訳です。
新しい事が次々と出てくる昨今、大学生と云わずとも20代の人達に教えられる事も多くなり、又反面昔から云う所の亀の甲より年の功という事も感じておりますが。そして昨年、今年と仕事を求めてもなかなか見つからず大変な時代という事になっておりますね。



でも私はこの状態がずーっと続くとは思っておりません。又必ず人手不足の時代は来ます。特に零細小売店は、そういう事をまともにかぶる業態ですから。
波とかぶり息が切れそうになっても私はどこかに何か必ず救いの道があると信じて探しています。

近頃、母子家庭が云々という言葉がマスコミに報道されていますが、考えてみれば私も母子家庭育ちです。私の父は12才・8才・5才・2才・0才の5人の子供と妻・老父母を残して昭和18年召集令として赤札1枚で連れていかれ最後はフィリピン、ルソン島でのたれ死にいたしました。白木の箱は返ってきたけど中には紙切れ一枚入っていただけでした。老父母と母と5人の子供がその箱を抱いて幾度泣いた事でしょう。下の方の弟達は父の声を聞いた事もなく抱かれた記憶も皆無です。

だからと云って国家に何も求める事は出来ません。私はそれよりも、こんな戦争を起したのは一体誰なのか、必ずその人に復讐してやると心に決めて育ちました。歴史の本を読んでみたけど60年近く経った今も私にはその結論が分かりません。大変難しいテーマだと思っています。

私は子供の時から何でも一生懸命努力する。これがすべてでした。
少々苦しくても悲しくても歯を食いしばって頑張ります。もうこの年令になってと人に云われそうですが、体の機能の動く所をフルに使って一生懸命努力するつもりです。
人間は磨へれば必ず上達します。ゆとり教育だとか人生に余裕を持って・・・とか云うのは私には当てはまらないんです。
一生懸命努力すれば、ほとんどの事は報われます。政治家の皆様も自分の事ばかり考えず更に国民は多種多様ですから一律に思わず何でも見てください。触ってみて下さい。

そして大切な事は、こんなに沢山出版されている本を読んで下さい。
本は総理大臣よりも小沢さんよりもエライと私は思っています。
二大政党制でいうなら二つの力を拮抗させるべきです。国民も甘えず国家政府も国民全体の幸に手を打って下さい。お願いします。
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今週のおすすめ本★

「米中同盟で使い捨てにされる日本」
著/青木直人
本体1600円+税
徳間書店

「日本の論点2010」
文藝春秋
本体2762円+税

「まんが日本昔はなし(CDつき)」
講談社
6500円+税
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