2010年3月20日土曜日

命を大切にするという事は?

”嫁入り”という言葉を知っていますか?
50歳以上の人なら言葉としては知っていると思います。
結婚する・・・・ではなく”嫁入り”するのです。
戦前は普通の人は家と家とのつり合いで家に嫁として結婚していったのです。
「女」が「家」に嫁ぐ訳です。
婚家には夫の他に夫の両親、時にはその親族とか夫の姉妹兄弟もいたかも分かりません。

祖父母が亡くなっても姉妹達が他家へ嫁いでも両親とは同居する事になり、実家とは異なった生活様式を学びつつ婚家の嫁として一人前になってゆく訳です。やがて、自分の子供が適齢期になれば、嫁が姑になってその家の流儀(生活の仕方)を息子の妻に教えて行く訳です。この繰り返しの一家として成り立たせる為に様々な行事があります。
正月、盆は勿論日本には四季に応じて行事があります。
春にはひな祭り,端午の節句を初めとする五節句があり「立春」「立夏」「大暑」「立秋」「秋分」とかの二十四節気もあり、いずれも季節を基準にした農業に関係するものが多いのですが、農家でなくとも、その時期に合わせて食べ物をはじめとする生活様式が定められていました。ひとつの文化でもありました。しかしこれは、日本全国みな同じ形式ではなく少し離れたら正月の餅の形や雑煮の作り方も異なります。
実家の通りではなく婚家の様式の中に慣れてゆくわけです。子供も3~5人位いる家が多かったので大家族の中でもまれながら成長して行きました。又、祖父母がいる家は年寄りとはどういうものかという事を教わらずして身につけていたのです。

大家族の中で育った子供は元気があり祖父母と共に暮らす子供には教えられずして優しさは身についていました。
ところが、戦後 産業の上でも考え方の上でも核家族を余儀なくされ、結婚の形式が180度の変化をしました。家の持つ独特のスタイルはほとんど失くなってしまい、結婚の形は一変しました。
これが、いい事、悪い事というのではなく現象として生活スタイルの在り方を身を持って教えてくれる人がいなくなってしまいました。
特に冠婚葬祭、これはどこの家庭でも必ず起こる事ですが、着るものは。持っていくお金はいくらにするのか。咄嗟の事で困ってしまう事は多々あるのです。
御祝いの時の「のし袋」をふくさに包むにはどういう手順でやるべきか。
お喜びの金額。見舞いの金額、葬式の時の額それも誰彼に聞けるものでもない。
笑われてしまうかも分かりません。

ぴったり形式通りでなくてもよいが常識に合ったやり方をしようと思えば先生はもう 本 しかありません。本を読んで大体合わせてゆけば先ず間違いないと思います。
結婚をはじめとして様々な自由を手にした今はその自由の裏にある世の中の常識を身につけるには、”本”これしかありません。井戸端会議の中では得られません。

冠婚葬祭の本と限らず一般的に本の中には「人生いかに生くべきか」という内容が盛り込まれています。現代ほど読書を必要とする時はないと思います。
特別難解な本でなくても必ず 人たるべき姿 が盛り込まれています。
私がこの文章を書く動機になったのは下記の一冊です。
「楽しく遊ぶ学ぶせいかつの図鑑」
小学館の子ども図鑑プレNEO
流田直/監修


出版社名 小学館
税込価格 2,940円

子供用だと思ってひらいてみたらとんでもない。
これこそ今の世の中に役立つ一冊ですと私は自信を持ちました。
子供さんと一緒に読めば楽しいレクリェーションになると思います。

字を読むこと書くことになれましょう。
電子ブックになっても字を読まねばならない事は同じです。
頭の中で考えただけで、物(ロボット)が動くようになるというテレビを見ましたが、まだまだ先の事だろうしそうなった時にも文字なしには事は進みません。
親が沢山 本をもっている子供は小さい時から読書の習慣がついているし思いもかけぬ時に役に立ちます。総理大臣のお話の中に命を大切にするという言葉がよくでてまいりますがその基は読書です。鳩山総理、「命を大切にする為に本を読みなさい。そうすれば、なぜ命を大切にしなくてはいけないか分かります。」とおっしゃって下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今週のおすすめ













「タタド」
新潮文庫 こ-48-1
小池昌代/著

出版社名 新潮社
税込価格 380円













「暴力は親に向かう 
すれ違う親と子への処方箋」
二神能基/著


出版社名 新潮社
税込価格 580円













「世界ぐるっとほろ酔い紀行」
西川治/著

出版社名 新潮社
税込価格 620円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
twitterしています
お気軽にフォロー・リプどうぞ。
https://twitter.com/isezaki_shobo

イセザキ書房オンライン ショップ
こちらもぜひ御利用下さい
-----------------------------------
イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308 FAX: 045-261-3309
www.isezaki-book.com
お問い合わせ・ご注文フォーム
にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ
イセザキ書房オンラインショップ

0 件のコメント: