2010年5月22日土曜日

歴史を身体の中にたたみこもう

第二次世界大戦の日本の敗戦から65年経った。
敗戦直後に生まれた人も還暦を迎えている。
この間、日本は直接ドンパチの戦争からは遠ざかってきた。
平和な昭和が40年間と平成が20年間余の時が流れた。

半世紀以上も平和が続いたら戦争を知る人はどんどん減り、戦争の罪悪感・悲惨さも薄れて来る。
しかし戦争と、その戦争に敗れた敗戦国である事は忘れてはいけない。
これを忘れない事が戦争を避けられる大きな要因になっている。

来年、新藤兼人監督は98歳の挑戦という事で二等兵として参加し、たまたま生還出来た戦争の悲惨な姿を映画にすると発表した。
その為に毎日筋トレをし体を持たせる事に努力をしているようである。

新藤監督ばかりでなく戦争に参加し敵弾の中をくぐり抜け生還出来ず南の島(ほとんど)で死んで行った多くの兵隊の事は私も年を重ねるうちによく分かって来た。
弾丸に当たって死んだ人、食べ物も飲み物もなく餓死した人、戦争とは人と人との殺し合いだから死人が多いのは当然だけど、その人達にも未来に対する希望も夢もあっただろうに、皆ぶち砕かれてしまった。
10代・20代・30代とほとんどの世代に亘ってて参戦したが、その中の召集兵は特に悲劇を生んだ。
もう妻も子もあり、一家の大黒柱を失うのだから、家族の悲惨さは表現のしようがない。
頼りにする息子であり、何人かの子供の父親である人が戦で亡くなる悲劇は私は身を持って知っているので、その悲しさ、虚しさ、無念さは私の筆力では書ききれない

私はずーっと思っていた。
私の父を殺したのは誰なんだと。
そして今もその答えは見つからない。
私のような思いの人間も、もう70才以上になって次々と死んでゆくと思う。
そうなると、この悔しさを体験した人間は一人一人減ってゆく、そして最後にぜろになる。
そうなった時でも後世の日本人に私は戦争の真の意味と庶民の苦渋を伝えていきたいと強く思っている。
その為には一冊でも多くの本を若い人達に次から次へと読みつないでほしい。
私共のホームページのオンラインショップの中に入れてゆきたいと思ってますので、どうか20代・30代・40代の皆様読んで下さい。
お願いします。

私は本に、とり囲まれているけれど時間貧乏で読書時間はどこかで順番を待ってる間、乗り物に乗っている時、等がほとんど。
腰を悪くしてから入浴時間を長くしたのでお風呂の中でも読む。
一番の楽しみは就寝前のほんのひと時の読みたい本を老眼鏡と共に枕の上にのせておき床に入る時。ワクワクしながら頁をめくる。
手が疲れて来るのであちこち探して下記のようなベットルーム用のブックスタンドを見つけた。

(クリックで拡大表示)
私のような人もたくさんいると思うので当店で販売もしております。
ブックスタンド販売頁へ
↑クリックで飛びます。

店頭にも並んでいます。
年を積み重ねると白内障にかかりますが手術(痛くもなんともない)をすれば世の中が変ったように鮮やかに見えてくる。
度のあった老眼鏡用を使えば読書は一生出来ると思う。
本を読めば若い人達と話も出来ます。
意見も合います。楽しくなります。
その読む本の中に太平洋戦争の真の姿を描いた本を混ぜて読んでほしいのです。
そして、いつも戦争というものがあったんだ、そして大きな犠牲を出して敗戦になったんだという事を頭の中に残しておいて下さい。
戦争の事忘れないで・・・・・お願いします。



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