2010年11月13日土曜日

先ず正しい日本語を書いて読めることを身につけよう

地球は少しづつ狭くなってきた。
インターネットの発達によって地球の裏側で起きた事件も何分もしないうちにインターネットを通して伝わってくる。
進化したというのか、便利になったと云うべきか毎日毎日ニュースは消化し切れない程、私達の身の回りに届くようになった。
少し前には、珍しがられていた事が今は普通になった。

その流れの先に電子本というものが出現した。
小さな薄い手帖のような形の中にいくらでも本が入れられる。
もう本棚は必要ない。
押し入れの床が本の重みで落ちるような事もなくなるだろう。
そして、どこへでも持ってゆける。
どこででも読書する事が出来る。

本当に素晴らしい事だと思いつつ私はアゼンとする。

話は一寸変わって私は海の向こうで遠く離れて、海又海の中で働いている私の店の船舶乗り組み員の読者に手紙を書いて本の荷物の中に同封している。
毎日、2~3通位はあろうか。
毎月の船もあれば、2ヵ月・3ヵ月と経っている船もある。
この前に何を書いたかとコピーを出して読んでみて、それから以後の話題を書きたいのでコピーは毎日毎日たまりたまってゆく。
それでも、日本の国内の細かなニュースはほとんど知らないので私のような者の書く手紙でも本船の皆様はとても楽しみにしてくれて、待っていてくれているようだ。

話は変わって特に急を要さない事は私は出来るだけ電話とかネットは使わず手紙に書く事にしている。
電話は声が聞けて嬉しいけれど相手の状況が分からないので忙しい時に電話が行っては相手の都合もあるだろうし、口頭で話すのはすぐに消えてしまうけど、手紙に書けば相手の都合のよい時に何度でも読んでもらえる。
それだけ私の意とする事がよりよく理解していただけると思うから。

便箋も封筒も売っているけど売れない。
私が消費するために仕入れているみたいなものになっている。

「メールがあるのに手紙なんか必要ない」と若い子に云われた。
そうね、用件はメールで充分届きます。
しかし人間関係の中には用件だけではなく季節の移り変わりの様子や世の中の様々な姿も書いてみると受けた方もほっとするはず。
合理性は必要だけど何もかもが世の中すべて合理性だけで事がすんでしまうと味気ない。

私も決して達筆ではないけれど、6年間書道の先生(私の叔母)について筆の習字を習ったり花道・茶道も教えてもらった。
又、小学校5年生6年生の時に受け持ちになった女の先生が国語が得意だったので、教科書以外に名作をよく授業中に読んだり読まされたりした。作文も沢山書かされた(これは宿題)
私は70代のこの年齢になって叔母の事、国語好きの教師の恩をひしひしと感じている。
もう二人共この世の人ではない。

私は電子本の素晴らしさはよく判るが少なくとも小学校の間は鉛筆でペンで筆で字を書いて覚えさせてほしいと痛切に思っている。

先ず日本語の基礎をしっかり身につけよう。
この素晴らしき日本語を日本人ならば全員まともに読み書き出来るようにする事が肝要です。
電子本はいつからでも入れます。急ぐ事はありません。
どうか文化省も再びゆとり教育なんて考えないで下さい。
ゆとりなんか日本にありません。

古い言葉と云われるのを覚悟で申し上げます。一生懸命学び、一生懸命、世の為に生きましょう。と強く強く云いたい。
政治家もよく学んで国家国民の為に自信を持って身を投げうって下さい。
年間4000万円のためでなく国民の為に一身を捨てる覚悟で政治をやって下さい。
お願いします。
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◆今週のお勧め◆
「昭和史残日録 戦後篇」
半藤一利/著

出版社名 筑摩書房
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「辺境を歩いた人々」
宮本常一/著

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「見通す力」
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語感の辞典
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