2012年5月19日土曜日

零細企業にも意義と価値を見出そう!

50年余、本屋一筋に道を歩んで来た。

    私は、何を得ただろう?
そして、何を失ったのだろう?

ただ年を重ねるばかりで、
体力、知力を消耗するばかりで、
気が付いてみると、私の手の中には何もない。

私は、36年間の夫との生活の中で、
沢山の事を教わった。
そして、死にたいほど
きつく、苦しい、厳しい試練を受けた。

夫婦とはどんなものか見本を知らないので
私は、これが私を鍛えて私を伸ばすんだと
ひたすら信じて、厳しい夫に従った。
毎日、毎日が教育と云えばよいのか
試練と云うべきか、安らかな日は
一日も なかった。

そして、52歳の時夫に死なれ、
私は、1年間位迷いつつ生きて来た。

止めるべきか?
続けるべきか?

迷いつつ、結果的に続ける事を選んだ。
開店当初は、従業員も同世代。
暫くすると、弟や妹世代になり、
我が子世代になった。
そして、今は、孫世代と一緒に仕事をしている。

私が、人生の中で、楽しかった事、
懐かしかった事を話すと、
「僕、その時は、まだ生まれて いませんでした。」
という答えが返ってくる。
ツーカーで話せる人間は、2人だけになった。

そうだ!忘れるな!!
イセザキ書房の存在意義は、間違いなくある!!!

 大手船会社を中心とする外航船舶への
本の供給は、50年間ずーっと続けてやってきたので
(競争相手も出て来たが、みんなつぶれた)
これを続ける事は、
やっぱり大いなる意義ある商いだと信じている。

日本は、島国。国民が生きて行く為には、
船舶業なしにはやってゆけない。
その乗務員の人達に知と娯楽を届ける義務がある。
私は、落胆する事なく明日を信じよう。
そして、世界中が進化する中で、
手作業みたいな仕事だけど、
これは、私に神様から与えられたものとして
大切に大切に育てて行かなくてはならない。

「お前も 世界の役に立っているではないか。弱気を捨てよ。」
という神の声が聞こえてくる。


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