2013年8月3日土曜日

景気は少しも良くなっていないと私は感じる

毎日毎日、日経新聞の一面トップに
トヨタの利益2兆円とか
とにかく大変な利益を出しているという
文字が並んでいます。
トヨタに限らず大手会社は
今年はみんな大きな利益を出しているようです。

大手企業がダメになった時は
国は何かの手を打つ。
しかし、日本人は大手企業に
携わっている人間ばかりではありません。
数から云えば、中小零細企業に関わっている
人間の方がずっと多いはず。
そして従来は、その零細企業が大部分の人達。
食材、その他細々したものを四方山話と
しながらお得意さんとして付き合って来た。
その些細な儲けの中で生計を立てて来た。

ところが大手が大手と手を組み
日本全体に支店を作り、大きな売上を
上げるようになってきた。
小さな店は、ひとつひとつ消えてゆく。
消費者としては、慣れというものがあるので
これから大人になっていく人達は大店で買う。
もっと進めばネットで買うという事が
当たり前になってくるだろう。

それも悪くない。
それなりの利便性もあるだろう。
私は60年近く小さな本屋を続けてみて
小売店とはどうあるべきか、
消費者は小売店とどう付き合った方が得か
と云うような事を体が覚えた。

それは人間と人間の付き合い方にも
通じる事だけど、
出来るだけ売る側も買う側も人間同士。
ならば親しく付き合った方が
お互いに気分が良い。
しかし、物は大量に並んでいるが
レジへ運んでお金を払うというだけでは
人と人の心の交流は起きるべくもない。

昨日もテレビで、東京の大きなデパートが
合併した所の話でその売り方、
一個でも一枚でも多く売る為のテクニックを
詳しく披露していたが、
お客さまはどこから来られた人だか
分からないけど、
店員の勧めるままにのせられて
ブラウス2枚、スカート2枚、その上に羽織る
レースのコート1枚、
更に靴売り場へ案内させられ 、
そこで1足、靴下もついでにと
店員さんが両手で抱えきれない程の
買い物をして、
それを少し離れた所で上司がワッチしていた。
「この売り手は非常に優秀なんですよ。」
と云って画面から消えた。

年令もさして若くない50才は過ぎていると
思う客だったが、本当にあの買い物
全部必要だったのか?
あるいはたまに出て来たデパートで
浮かれて買ってしまったのか。
全額は出なかったが5万円前後かなと察した。

小さな店ではここまで客を誘導するのは無理。
総理殿、景気の良いのは大手企業だけですよ。
その下に中小はともかく、
零細企業がいっぱいあります。
景気はまだまだ来ていません。
消費税上げたらそれだけで購買力は
ぐんと落ちると思います。
デフレも悪いけど、インフレも怖いです。

働けるのに働かずブラブラしている若者は
考え直していただきたいです。
総理も上っ面だけでなく、細かく国民の様子、
姿を知って下さい。
お願いします。


















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