2013年9月7日土曜日

年令を重ねても死ぬまで生産者側に立って行こう

私が40才になった直後、
熱海だったか箱根だったかその辺りへ仲良し4人組で
2ヶ月に1回位、1泊旅行をしていた。
大阪・神戸・鎌倉・横浜と離れていたが
中に1人、非常にこういう計画の上手い人がいて
私達もいつもリードされてあちこちよく行った。

ある時、旅館の食事を運んでくれた
もう60才過ぎ位の従業員が食事を並べながら
「皆さん同級生ね、どうだろう40の峠を越した頃
じゃないかしら。」
商売柄とは云え、ぴったり当っているので驚いた。
そして、彼女は云った。
「人生の中で40才代は、一番いいですね。
何でも出来る。世の中面白い40才代は最高ですよ。」
4人で顔を見合わせ、「本当?」という顔だった。

それからも何回も何回も近くの温泉に出かけた。
一番面倒見の良かった神戸の友達が
乳癌で4年前に亡くなった。
それからリーダー不在でなかなか実現しなかった。
時は流れて80才になった今、
この旅館の人の言葉は胸の中にジーンと来る事が
度々ある。

確かに、30代の終わりから50代に入るまで
この10年余りは、思い出してみると
よかったなーと思う事がいっぱいある。
本も2日に一冊くらい、仕事を持ちながらも読んで来た。
その一冊一冊が私の血や肉を作っている
みたいな気さえする。

映画も沢山観た。
封切り館が歩いて10分位の所に
全部あったので、店の番を頼んで
始まる時間にパパッと行き見終わったらすぐに帰る。
(留守にしていて亭主に一発やられるのが
怖かったから)
だから、スターの名前も全部覚えていた。

それからヨガの教室へ通い始めた。
頭痛持ちだった私が以来、熱が出ても
頭痛はしない。
体も健康そのものだった。
商売の方も好調だった。
亭主に叱られても殴られても腹は立つけど
あの人はああいう人だと心の中に残さなかった。

70才代の終わり頃、腰痛で背中の手術をしてから
私も老人だと意識する事が度々。
次々に新しい本が送られて来て
ベストセラーになったりしても
私の心に感銘を残している本は
思えば全部40才代前半に読んだもの。

時代の変化の速い中で
今は先生に学ぶ事より、後生の大学生他
20代・30代の人達に学ぶ事が多くなった。
私は貪欲な人間だから、生きている間は
最先端を歩きたいと思っているが、
今はとても、とても難しい。

若い方に申し上げます。
40才代前半が勝負時です。
私も戻りたい。せめて45才位までに。
年令は仕方がない、内容を充実させたい。
生きてる間は、ささやかな本屋だけど
お客様に一人でも多く足を運んでもらえるように
私は断じて努力をする。
老人が増えてもその人の人生が
生産者側に立つ事が出来るのは素敵なことだと思う。







 『イセザキ書房TV⑤』
今回は、消費税について語っております。
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