2009年8月15日土曜日

敗戦の日

小学生の女の子にとって何が分かろうか?
必ず勝つと信じて生きてきた10才の女の子にとって戦争に負けたという事は言葉には表せない衝撃的な出来事だった。
涙がほろほろとこぼれどうしてなんだ・・・・と大声で泣いた。
私は子供の時から何でも懸命に取り組む性質だったので戦争に勝つために何をしよう、戦争に勝つために頑張ろう・・・・の一心だった。
でも、私の努力は何一つ報われなかったんだ。
私は占領下の中で高校生活を過ごし高校三年生の時、平和条約が結ばれ晴れて独立国となった。

その後、結婚して神奈川県へやって来てみて、色々様々な新しい事を見聞するに及びこの戦争は負けるべくして負けたんだという事を知らされた。
召集令状赤紙一枚で小学校四年生の時、父は軍隊にとられ終に我が家にも日本にも生きて帰る事は叶わなかった。
一家の中心を失った我が家は生きる事には不自由しなかったものの明るい笑顔の絶えてしまった家になった。

亡夫が結婚直後、私に云った。
「日本は領土を沢山失ったけれど、その代わり言論の自由というものを手に出来たんだ、どっちがいいか分からない」と。
私は以来50年余り8月15日を大切な日と考えている。

そして今は戦争には敗けたけど、更に私自身も年令を重ねてしまったけれど希望を胸に抱いてこれからも生きてゆきたい。
それが私の人生に勝つ事だと思いたい。

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「昭和二十年夏
僕は兵士だった」

著/梯 久美子
角川書店
本体1700円(税別)









「英雄なき島」

著/久山 忍
産経新聞出版
本体1600円(税別)










「8月17日、ソ連軍上陸す」

著/大野芳
新潮社
本体1600円(税別)










「特攻隊振武寮」

著/大貫健一郎・渡辺考
講談社
本体1800円(税別)











「あの戦争から遠く離れて」

著/城戸久枝
情報センター出版局
定価1600円(税別)










「往きて還らず」

著/団 鬼六
新潮社
本体1500円(税別)










「未帰還兵」

著/将口 泰浩
産経新聞社
本体1500円(税別)










「ヨシアキは戦争で生まれ
戦争で死んだ」

著/面島 直子
講談社
定価1600円(税別)








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