2010年1月23日土曜日

今日は昨日の続きではない

世の中超便利になったはずなのに、私は最近とても不便な事が多くて困っている。私の住む横浜市中区伊勢佐木町が変化してしまったので、50年前の住み易さがほとんど無くなってしまった。
映画館(封切館)は東宝・東映・松竹・大映すべて徒歩10分そこそこに全部あった。
デパートも4件あったが50年前に下から順番に消えてゆき一昨年最後の松坂屋が閉店して一年余りになる。
私達昭和人間はデパートが好きだった。
中に老舗の売店等もあり、そこを目指して行く事も多かった。
思えば人間が一番買い物するのは30代、40代だろうか。
私も今20年30年前に買ったジャケットをしっかり利用しているが最近買うものよりずっと私の体に馴染んでいるように思う。
それもそのはず、店の人の応対の仕方が全く変わってしまった。
何度も行ってるうちに馴染みになる。そうすると物の選び方にもお客さん(私)中心に話をする。「これは駄目、こっちが良いですよ」とか「この前のスーツの下にこのブラウスはお似合いです」とか。
客の身になって商品を進めてくれていたが、今はただ「これがお安いですよ、お買い得ですよ」とか云われると私は少々しらけてしまい「じゃ、又ね」と云って店を出る。
私は価格は決して無駄にはついていないと近頃つくづく思う。
何年か前「高いかなー・・・」と思いつつも気に入っていたものを買った品物は衣服によらず家具によらず、長い間楽しい思いを与えてくれる。
長く考えるとその方がずーっとお買い得なんだ。

そしてそういう客にとって楽しかった店が一つ二つと消えてゆき代わりに出てきたのがフランチャイズチェーン店。
経営者としては全国制覇する程の店を持ちとても立派になったような気分だろうと思う。
又、店を大きくするにはこれが一番なんだろうと思う。

私もコンビニも利用するけれど、食事の類はほどんど買わない。読者に分かってもらえるかどうか分からないけど、私の言葉で表すと「コンビニの味」がするのが嫌いなのだ。
コンビニの味ってどんな味?うまく説明できませんが。
でも、何かがプラスされていると思う。その味と香りが馴染めない。再び云うけど私は昭和人。何事によらず心のこもっていないものはすべて駄目です。

食欲が無くてお寿司ならどうかと云われてもチェーン店で配達してくるお寿司は余程お腹が空いてないと食べれない。
20年位前までは普通のお寿司やさんが届けてくれたので美味しかったのに。

「時の流れよ、貴方が時代遅れなのよ、仕方ないわよ」と友人に云われたけど、もっとすべての事を根本的に考え直す時期が来ているのではないだろうか。
会社も大きくするより、味の濃い会社にしたい。
日本中でたった一軒しか無い店でも日本中の人の心をとらえるような店造りがしたい。

私は毎日毎日明けても暮れても本を読む人に感謝しながら生きている。
本を読んでいると時代の動きが分かります。
どうか時代の波にのまれないで本を読んで考えてほしいと思います。
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★今週のおすすめ本★













「男の腕まくり酒の肴」
NHK出版
952円+税















「昭和史 戦後篇」
著/半籐一利
平凡社
1800円+税














「世界の名酒事典」
講談社
4500円+税
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余談
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