2011年11月12日土曜日

暮しの手帖、 手にとってみてください

私が、この雑誌を知ったのは、もう60年も前の事でした。
私は、高校生の頃、学校の予習の為に、
当時、新聞記者だった若い知り合いの人の家へ、
週一回通っていました。
その家は、未だ結婚したばかりの新婚夫婦の家でした。
英語の先生は、ご主人、その奥様が、
机の上に置いてあった手「暮しの手帖」を見て、
私は”わぁー素敵!”と感動したのです。

それまでは、母のとっていた「主婦の友」を毎月見ていましたが、
同じ雑誌でも、人の心を惹きつけた新しい魅力に満ち溢れた思い出が、
60年経った今も、思い出されます

編集長 花森安治の魅力いっぱいの雑誌でした。

しかも、広告の収入は一銭もなし。
だから、どんな商品についても、遠慮することなく批評する事が出来、
本当の内容を書くことができました。

現在は、10・11月号が発売中です。
次号は、11月25日(金)に発売になります。
私が、一番先に開く頁は、本の真ん中の所の頁に
黄色い紙の部分があります。そこです。

「すてきなあなたに」のページです。

現在号は、秋は便りの季節から始まっています。
書き手は、かつての社長 大橋鎭子さん。

もうすでに、5冊程、単行本になって出ておりますが、
適当に、どこを開いても思い出します。

例えば、木の手桶(お風呂場から聞こえてくるコトンコトンという
木の桶の音は、響きがやわらかくていいものです・・・)
又、例えば、紅茶のいろ(イヤリングもブローチも指輪もない、
ただ、茶色いとっくりのセーターと茶色いスカートのお嬢さん。
汽車にゆられてペーパーバックスの本を読んでいます。
くしゃみをしたと思ったら、黒いショルダーバックの中から出て来た
ハンカチが鼻、口を覆いました。何ときれいなハンカチ。
赤っぽい茶色にグリーンの縁取りのハンカチは、
たった一つの見事なアクセサリーでした。
紅茶を煮立てて、ハンカチを紅茶色に染めたと教えてくれました。
さすがは、紅茶の国イギリスの人だなと思った・・・。)

と、こんな風なお話が、一冊に10話くらい入っております。
気分のいらだった時、悲しい時、悔しい時、
この頁を開いて読むと、私は、心から落ち着きました。
それが、楽しみでずーっと読んできました。
軽々と外国へお出掛けの話はうらやましかったです。
年齢は、私と同じくらいかと思っていたのですが、
もう、90歳を過ぎているとか。当然ですよね。
でも、文章は実にみずみずしい。
お料理にしても、実にシンプルで、すぐに出来る。
そして、美味しい。更に家具は、とても合理的。
机の上に4・5冊本を並べておく本立ては、やさしくて、やわらかい。

難しい時代になりましたが、心を平静にして、 楽しく生きなければいけません。

苦しい時、そっと暮しの手帖の「すてきなあなたに」
2・3話読んでみて下さい。ほっとします。






















































































































こんな本があります。もっとあります。
ぜひ、手にとって見てください!

ふるさとの夢に出てくる柿、おいしいそう。
ふるさとの夢ばかり見る七十路


-----------------------------------

イセザキ書房
〒231-0055 神奈川県横浜市中区末吉町1-23
TEL: 045-261-3308
FAX: 045-261-3309
http://www.isezaki-book.com/お問い合わせ・ご注文フォーム
にほんブログ村 本ブログ 出版社・書店へ
イセザキ書房オンラインショップ

0 件のコメント: