2012年1月28日土曜日

苦しいけれど夢を抱いて生きてゆこう

夜型生活に慣れてしまい、深夜テレビをよく観る事がある。
タイトルは何だったか分からなかったが、
NHKで若い(と云っても30代前後位)人達4~5人の現在の
増税や年金問題について話し合っていた。
仕事をしながら聞いているので分からない事もあったけれど、
要は、年金はこのままではどうなってしまうのか・・・
というテーマであったようだ。

私が、子供の頃は、年金も健康保険もなかった。
その時代も薄々覚えている。
思うに、健康保険も年金も実にすばらしい制度だと思う。
唯、こんなに少子高齢化時代になるとは計算出来なかったのだろう。
入ってくる金の方が多かったので、不要の箱物を作ったり、
無駄使いもしていたのだろうと想像出来る。

結婚しない。結婚しても子供を産まないという風潮があるのは事実である。
私は、祖父、祖母(父の両親)、父(召集兵として出征し比島で戦死)、
そして、母、妹2人、弟2人という、一年間くらいは9人家族の中で育った。
父の戦争による野垂れ死にさえなければ、ずーっと続いたと思うけど。

それにしても、母一人の力では、5人の子供を育てるのは
大変だったと思う。祖父、祖母が、父代わりになってくれたので、
無事5人揃って丈夫に育った、と感謝している。

特に、弟2人は、祖父を父と思って育ったと思う。
こんな家庭はめずらしくない。ほとんどの家庭がそうだった。
家、中心の時代だったので、結婚するという事は、その家へ
嫁入りする事だった。
勿論、姑、しゅうとめという存在は、決してうまくいくばかりか、
言葉にも表せない苦労があったようだ。
広い家と云っても、同じ家の中で、24時間過ごすという事は
なかなか困難なことが多かったと思う。
野菜の切り方、煮方も姑に叱られながら、実家のやり方とは
異なる方法でやらねばならなかった。
家の味を覚えねばならなかったから。
私の若い頃、よく云っていた。二男か三男の所へ嫁にやると、
姑の苦労がないからと云って、親達は探していたようだ。

でも姑もしゅとめも年をとり、身体も弱まってくれば
一番頼りにするのは、嫁の手である。
そして、亡くなる大部分の人達は(ありがとうね。お前のおかげで
私は幸せだったよ)と云って亡くなってゆく。
その繰り返しの生き方だった。

今は、結婚すれば、親と同居する人はほとんどいない。
みんな夫婦単位で独立して一家を作る。
そして、更に多くは、女性側の両親の近くに家を構える。
子供を一寸みてもらおうという時にも、その方が頼み易いのは
事実だと思う。

私は、70年以上人間をやってきてみて、
今程、女性の力が強くなったのは、良い事ばかりではないと思う。
女性は、力をつけた。実力ではなく、権力を持った。
良い事か悪い事か、私には判断出来ないけれど、
女のわがままのすぎるのを見たり、聞いたりする度に、
私は、やっぱり昭和人だとつくづく思う。  

未婚者が多くなり、結婚しても子供は産まないとなると、
年金の残がだんだん減ってゆくだろう。
思えば、戦前は、金持ちは金持ちなりに、貧しい者はその中で
一つの家庭の中で、老人は、若い者に看取られながら
人生の終末をつけて来た。

私も、50年間の間に色々な若い人に助けてもらって店を続けて来た。
学生アルバイトは、50年間付き合ってきた。
一番かわいそうなのは、地方から単身で出て来て通学している子。
衣食住、全て負担になっている。
その次は、両親と共に住んでいる子。
一番恵まれているのは、大家族(祖父母たちと共に)の中で
生活している子。性格云々の問題ではなく、何かどこか大らかで、
明るい感じを受ける。
長いあいだの私のの経験から得た知恵なのかもしれない。

私が希望する事は、
女性は、女性としてのすばらしい女性になってほしい。
男性は、女性をリードする位の威厳と気力を養ってほしい。
そして、何もかも全て国におんぶにだっこは止めにして、
個人、個人、一人、一人、が知恵と実力をつけることが、
必要だと私は思っている。
為政者も国民の事を第一に考えていただいて、
個人的なつながりで特別扱いする面は、止めてほしい。
お金を貰っている為に云う事も云えないような
そんな関係は無しにしてほしい。

どんなに苦しい時でも、どこかに生きる希望が必ずある。
小さな夢でもよい。
夢を持って生きる人は、みんな強い。
仮に、夢が夢で終わっても、夢を見る事は幸に通じる。
日本は、四方、海。海こそ財産である。
国土は小さいけれど、日本民族は優秀なんだから、
頑張って生きてゆけば、又、必ず日はまた昇る。
努力する、気力を養う、そして、夢を抱こうではありませんか。


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