2012年11月24日土曜日

やさしさを育てよう

商店街が元気がなくなった。
従来は、同じ商店街の中では
「あの店の御主人は誰、
あの子は どこそこの店員さん。」と
みんな気質も顔もお互い知り尽くしていた。
その中にチェーン店が入ってくると
もう、御主人だ、従業員だと云ってられない。
年中出入りが多いし、本人達もお隣の事など
考えていない。

そして買い物は、スーパー・コンビニで
一通り済ませる。
 ボタンや糸を売っていた店、
茶碗類、瀬戸物ばかり売っていた店などは
いつの間にか消えてしまった。
それでも、スーパーやコンビニで買い物する客は
ひとつひとつ手にとって、さわって眺めて買っている。
私も、野菜や魚、果物類は、手にとって観てから買う。

ところが、今や、ネット商店街が出来て、
パソコン等で写真を見るだけで買う人達が増えて来た。
手にとって見なくても、すべて分かる商品もあるが、
サイズや材質まで見たいものは、私も一寸躊躇する。
唯、動かなくて買い物が出来るという
利便性の方が優る場合もある。

特に老年になると、醤油だ酒だ米だとなると
重いものを届けてくれる良さは見逃せない。
私も、テレビショッピングとかで、
失敗した経験もあるので、すべてOKとは言い難い。

しかし、知らず知らずのうちに、動かなくてよい
商店街での買い物が増えてゆくような気がして来た。
商売をやっていると、お客様とお話出来る喜びは
大きいが、そんな事もだんだん少なくなってきた。

買い物をする喜びは、商品だけではなく、
店の人とコミュ二ケーションも
楽しみのひとつだったけど、世の中は
少しずつ冷たくなってきている。

これは、買い物だけでなく、あらゆる面で
考えるべき大きな問題だと、私は思う。
学校内でのいじめというのも、
昔も全く無かった訳ではないが、
精々「入れてあげない。」と云って、
除け者にされる位だった。
そして、翌日はもう普通の状態になっていた。

いじめも子供を育てている親に問題があると思う。
≪ やさしさ ≫を子供の心の中に
芽生えさせるのは両親とか家族である。
やさしさを育てて欲しいと
世のお母さん・お父さんに申し上げたい。
子供は親の鏡です。
何もかも合理性一点張りではなく、
情を育ててゆかねば、
世の中は決してよくならないと思う。
本を読むという事がいかに大切か
分かっていただけただろうか?












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