2011年12月3日土曜日

為政者はもっと国家と国民に愛と思いやりを

あれは、いつの頃だったろうか?
イセザキ書房のビルが建ってすぐの時だったから、
多分、昭和40年の初めの頃かと思う。
夫の兄が、全国町内会長をやっていた時、上京して
私の家へその人(副会長かも分からない)を連れて
やって来た。

私は、義兄と夫とその方と3人が話しているのを
お茶を出しながら聞いていた。
そのお客様曰く、「会長さん、こんなに好景気は
いつまで続くんでしょうね。でも、今が最高でしょうね。
そして、反動がやがて来るのでしょうね。
これは、景気が良すぎますよ。」

私は、未だ半分子供みたいなもので、現在の景気が
異常だなんて全く考えていなかったし、分からなかった。
そんな時、この話は、私の胸の中にズシーンと入って来た。
私は、毎年毎年、前年比何%増と、計算するのは当然で、
これが、マイナスになるような事は頭のスミにもなかったから。

今が最高だとすれば、これからどうすればいいんだろう?

私の近所の5歳年上の商店のおかみさんから、
「佐藤さんね、商人は、買えるお金のある時に
欲しい物は買っておくべきよ。お金が入って来なくなったら、
何も買えなくなるのよ。私は、母から教えられているの。」
と聞いた事もあった。
私は、その意味がよく分からない年齢であった。

ごくごく普通の人間でも、年を重ねている人達は、
学問上ではなく、体験的というか、直感で先が読めるんだな
という事を教えられた。
まして、東大卒等の高級官僚等は、先見性を充分持っていると
思う。戦後のあのバブル景気は、バブルであるという事は
計算できていたはずだと思う。

私は、大阪・神戸・鎌倉に同級生が住んでいた。
大体、私のスケジュールに合わせてもらって、
四人で、よく旅行に出た。たかだか一泊だけど、楽しかった。
その時、その中の一人に、経済観念の優れた人がいて、
こうすれば安く買える、こうすれば安く泊まれる、といつも私達を
リードしていた。ある時、金額は覚えていないけれど、
通常の半値位で、一寸便利は悪いけれど、厚生年金ホテルという
所へ泊まったことがあった。確かに安い、安かった。
でも、夜中に風がどこからか入ってくる。何か、上の階の音が
コトコトといつまでも聞こえる。食事もまあまあだったけれど、
接待のサービスは中の下。
私達は、「もう、この手のホテルはやめようね。お金が安くても
楽しくないじゃない。」と云って、世話してくれた人に
申し訳ないけどつまらなかった思いをした。

今から考えると、その手のホテルとか、色々なものが、
お金がどんどん入ってくるので、使わなきゃという事で、
箱物作りばかりではなく、自分達もおそらくザブザブと
豪遊していたのではなかろうか。

世の中の動きだって、私達よりずっとずっと正確な数字を
知っていたはずだと思う。悲しいかな、自分達の在任中の
間の事だけしか考えていなかったのだろう。
普通の人にでも、これは異常だと分かる事が、高級官僚に
分からないはずがない。でも、その頃は、将来の事を
深くは考えていなかったのだろうか?およその事は分かっていたはずだと今の私には思えるけれど。

私は、今、本当かどうかよく分からないけれども、国家に
金がないと云って、その穴埋めに増税という仕掛けを
打ち出してきたが、為政者は、選ばれる位だから、
頭もいいはずだし、情報は、本当の事が入って来ているはずなのに、
なぜ、先が読めなかったのか不思議でしょうがない。

みんなエライお方達は、自分の在任中の事しか考えてないんだろうか。
国家の長期の展望まで考えてくれていないんだろう。でもどうしてもと
云うならば先ずは議員の数を半分にし1人当たりの報酬を減らす事の方が先決だと思う。

人口の推移だって統計学で分かっているはずだと思う。
自分の在任中の事しか考えていないんだろうと思う。
そして、少しでも長くそこにいたいのだろうとしか考えられない。

そして、事故が起こるとさっさと退職する。
卑怯じゃありませんか。東電の社長さん、心中いかがにございますか。
そんな人ばかりの集団で、不幸を負うのは力のない国民ばかり。

若い人達は、常にクールで、のんきだけれど、
これも己の事だけしか考えていない。
そういう教育を受けて来たんだ。

私は、もう70歳を過ぎているけれど、体力、気力が許すなら、
ストライキをやりたいと考えている。
  老人が、動かなければ、日本は本当にダメ国家になってしまう。

頑張ろう、老人パワー、お願いします。


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